荒川区町屋のお客様から何とも不思議なお問い合わせを承りました。なんでも「屋根の色が変色しており、屋根材の成分が溶け出しているのかもしれない」というご相談です。コンクリートやレンガではセメントの成分が溶け出して、それが白い跡を残してしまうというエフロレッセンス(白華現象)がありますが、屋根材では聞いたことはありません。とりあえず点検と調査に向かいます。

ここが問題の屋根部分です。屋根材は化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)で、形状からすると製品名はアーバニーでしょう。確かに白くなっているのが分かります。こちらの他にも同様の現象が起こっているということです。


外壁のチョーキング現象ではないことを確認
確かに他の屋根でも同様の現象が起こっていました。よく見てみると屋根材の重なり部分や下端部から何かが溶け出し、それが表面を汚しているように見えます。屋根材が欠けている部分ではより酷いようです。外壁のチョーキングが流れてきたものではないことは取り合い部分を見れば分かります。


狭小地だから起こっているわけでもないようです
お客様のお家は都市部ではごく一般的な狭小地でした。このような環境だから、起こるわけではないのは明確です。お客様のお家が建てられた時期をお聞きしますと、2006年頃でまだ塗装などのメンテナンスは行っていないそうです。ちょうど、その頃は各種の建材がアスベスト含有からノンアスベストを切り替えられた時期でした。アーバニーもその一つで、この頃のものは割れやすいと言われています。化粧スレートの主成分はセメントですから、エフロレッセンスが起こってもおかしくはありません。もっとも、全国的には同様のことが起こっており、見えにくかったり、見えなかったりする屋根の上だから気づいていないだけのことかもしれません。取りあえずはメーカーなどにお問い合わせをして、後日、明確なご返答と対策をご報告しますとお客様にはお伝えしました。
記事内に記載されている金額は2019年02月27日時点での費用となります。
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