昨年の台風15号(令和元年房総半島台風)や台風19号(令和元年東日本台風)の記憶もまだ新しいですがすでに今年は台風9号、10号が沖縄や九州地方を中心に大変大きな被害をもたらしました。特に強風による屋根被害がひどかった昨年の台風などは、瓦の飛散による屋根被害だけでなく、落下した瓦で怪我をされた方や外壁や窓ガラスを破損してしまうという二次被害も多く発生いたしました。
政府による瓦屋根固定義務化の方針について
こうした被害を鑑みて先日の9月9日、国土交通省は台風や地震で住宅の屋根瓦が落下しないよう、新築時は瓦を1枚ずつ全て固定することを義務化する方針を固めた、と発表いたしました。(詳しくはこちら)日本家屋の瓦は瓦桟という木に瓦を引っかけて葺いていきますので、化粧スレートや金属屋根と違って、軒部分の瓦など一部の瓦を除いて固定の義務化はされておりません。瓦自体が重いので、小さな台風くらいの強風では簡単に飛散したりはしないのですが、今年の台風10号のような大型台風などの強風ですと、どうしても影響を受けてしまい、捲れやズレ、最悪の場合飛散という形で被害に遭ってしまいます。こうした大型台風被害を鑑み、政府としても対策を強化していく方針のようです。まだ執行される時期などの詳細はまだ不明ですが、いずれ執行されるものと思います。 新築の場合、固定のための工事費用はおよそ1割程増える見通しです。既存住宅についても、今後固定化による改修が必要となってきますが、こちらは行政による改修支援を現在検討中との事です。やはり重くて硬い瓦が飛散するとなると、場合によっては大変な事故につながってしまいますので、今回の義務化により、災害についての意識が世間的に今以上に高まることが期待できます。
台風の被害に遭った瓦屋根
瓦を固定する方法としては、現在ですと主に瓦同士をコーキングで固定していくラバーロック工法と、瓦同士を固定するための形状が最初から施されている防災瓦を使用する方法がございます。ラバーロック工法は隣り合う瓦と瓦をコーキングでくっつけてしまうものですが、接触している全個所を固定してしまうのではなく、平瓦の左側と下場の角だけをL字型に固定していく方法で、瓦の下に入り込んだ雨水や湿気の逃げ道を塞がないように固定していきます。こうすることで雨水や湿気を逃がし、下地の野地板や防水紙を傷めるのを防ぐことができます。たまに瓦の周囲を全て固定してしまう施工不良のラバーロック工法を見かけますが、雨漏りの原因となってしまいますので危険です。防災瓦は比較的軽量に作られており、瓦通しをつなぎとめる形で固定していく瓦で、台風や地震にも強い瓦材です。
法案が成立し執行となった場合、どのような方法で固定していくかというのはこれから決定していく事ですので、これらの既存の方法がそのまま当てはまるかは今のところ不明ではあります。
屋根瓦の全固定義務化が執行した後は、そのガイドラインに従った施工が必要となってきますが、私達街の外壁塗装やさんではしっかりと対応していきますのでご安心してご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年09月14日時点での費用となります。
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