外壁の目地にひびが入っていました。目地には、コーキング材が打たれていて、コーキング材は経年によって劣化してしまいます。劣化すると、まずコーキング材が硬くなります。硬いと建物の振動によってひびが入りやすくなります。始めは細かいひび(ヘアークラックとも言われます)ですが、振動によってどんどん太いひびになっていきます。0、3ミリを超える隙間は雨が入りやすいです。太くなってきたひびは、注意が必要ですね。
塗り替えの時には、一緒に目地の打ち替えをします。一般的なコーキング材は紫外線に弱い性質があります。なので、コーキングを打った後に、塗料を付けることでコーキング材も保護するという感じになります。その方が持ちが長くなりますね。
目地の打ち替えはまず、目地に沿ってカッターを入れ、綺麗に剥がしていきます。お家全ての目地を撤去します。
目地の両サイドにマスキングテープを貼ります。仕上がりがまっすぐ綺麗なラインになるように、養生をします。次に、コーキング材と外壁材が密着しやすいように、プライマーを刷毛を使って塗ります。そして、コーキング材をガンに入れて、同じ力加減で打っていきます。
写真のコーキング材は白いですが、いろんな色があります。
打ち込んだコーイング材が乾かないうちに、ヘラを使って、目地に隙間なく埋め、表面を綺麗に整えていきます。マスキングテープを剥がすと、綺麗な目地が完成します。お家全ての目地に行うので、時間のかかる作業です。
使ったのは、オートンイクシードというコーキング材です。一般的なコーキング材には、可塑材という物が含まれています。輪ゴムにも可塑剤が入っていますが、弱点は気化してしまうところです。柔軟性を保つために必要ですが、気化してしまうので、硬くなってしまいます。輪ゴムを放置すると硬くなりますね。
オートンイクシードには、可塑剤が入っていません。LSポリマーが配合されたことによって、柔軟性を保ちつつ、長い間家を雨水から守ってくれます。
窓周りにも、コーキングを打ちます。窓周りのコーキングは剥がすことができないので、増し打ちします。他にも、軒天や外壁の角など、ひびや隙間が開いているところにはコーキングを打ちます。
このように、塗り替えに入る前にはいろんな作業がありますよ。
記事内に記載されている金額は2019年12月17日時点での費用となります。
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