1990年代後半から2000年代にかけて多くの住宅に採用された「パミール屋根」。
当時は人気の屋根材でしたが、現在では耐久性に大きな課題があることが知られています。
特に層間剥離やひび割れといった劣化が進みやすく、塗装によるメンテナンスも難しいのが実情です。
この記事では、パミール屋根の特徴や劣化症状、放置するリスク、そして適切なリフォーム方法について詳しく解説いたします!ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)
パミール屋根とは?特徴と施工時期の背景

パミールとは、1996年から2008年頃まで製造・販売されていた屋根材で、セメントと木材繊維を主な原料としたスレート屋根の一種です。当時は「デザイン性が高く軽量」ということで、多くの新築住宅に採用されていました。
軽量で施工しやすいため、コスト面でも魅力がありましたが、残念ながら長期的にみると耐久性に大きな課題があることがわかってきたんです。
通常のスレート屋根は10~15年程度で塗装メンテナンスをすれば耐用年数を伸ばすことが可能ですが、パミール屋根は構造的な弱点があり、塗装による延命がほとんど期待できないという特徴があります。
パミール屋根に見られる代表的な劣化症状
パミール屋根の劣化は、他の屋根材に比べてもかなり特徴的です。具体的には以下のような症状が多く見られます。
・層間剥離:屋根材の表面がミルフィーユ状にめくれ上がり、層がはがれていく状態。
・ひび割れ・欠け:屋根材そのものが脆くなり、割れや欠けが発生する。
・反り:水分を含んだ後の乾燥によって屋根材が反り返る現象。


これらの症状は製造段階の構造的な問題に起因しているため、自然劣化というより「避けられない宿命」とも言えるんです (>_<)
パミール屋根を放置するとどうなる?リスクと注意点

劣化したパミール屋根をそのまま放置すると、屋根材の欠けや剥がれが雨水の浸入経路となり、雨漏りを引き起こす危険性があります。
さらに、層間剥離で屋根材の表面がボロボロになると、強風や台風の際に飛散してしまう可能性もあります。
見た目の劣化以上に雨漏りのリスクが高いため、築10年を過ぎたパミール屋根は早めの点検が必須です。外観がまだきれいに見えていても、内部ではすでに剥離や反りが進行しているケースも珍しくありません。
パミール屋根のリフォーム方法と長持ちさせるポイント
残念ながらパミール屋根は塗装によるメンテナンスが適さないため、リフォーム方法としては主に次の2つが選択肢となります。
屋根カバー工法

既存のパミールの上から新しい金属屋根材を重ねて施工する方法。工期が短く、廃材も少ない。
屋根葺き替え工事

既存のパミールを撤去し、新しい屋根材に全面交換する方法。耐久性・安心感は抜群。
また、施工の際には防水紙(ルーフィング)も新しくすることが大切です。
屋根材そのものだけでなく、下地部分の耐久性が住宅を守る鍵になるんです。
リフォーム後は定期点検を行い、屋根材の特徴に合ったメンテナンスを続けていくことで、長期にわたって安心して住まいを守ることができますよ(#^^#)
屋根材そのものだけでなく、下地部分の耐久性が住宅を守る鍵になるんです。
リフォーム後は定期点検を行い、屋根材の特徴に合ったメンテナンスを続けていくことで、長期にわたって安心して住まいを守ることができますよ(#^^#)
まとめ
パミール屋根は見た目はスレート屋根に似ていますが、塗装での延命が難しいという大きな弱点があります。層間剥離や反りなどが進行すると雨漏りや飛散のリスクも高まるため、築年数が10年を超えている場合には早めの点検とリフォーム検討が安心につながります。
屋根カバー工法や葺き替えといった方法を選び、さらに防水紙の交換も含めて適切に施工すれば、これから先も大切なお住まいをしっかり守ることができますよ(^^♪
街の外壁塗装やさんでは、パミール屋根のメンテナンスも承っております。
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記事内に記載されている金額は2025年08月29日時点での費用となります。
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