屋根工事の中であまり表には出てこないものの、とても重要な役割を果たしているのが「野地板」です。屋根材をしっかり支え、雨漏りを防ぐための防水紙を敷く土台として欠かせない存在なんですよ。
この記事では、野地板の役割や使われる素材、劣化による症状、そして交換のタイミングについて詳しくご紹介いたします!ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/
野地板とは?屋根の土台となる重要な役割

野地板とは、屋根材を支えるために取り付けられる板のことを指します。
屋根の下地として屋根材の下に敷かれており、見た目にはほとんど見えませんが、とても重要な存在なんです。
屋根材をしっかり固定するための土台となるだけでなく、屋根全体の強度を高める役割も担っています。
また、野地板は防水紙を張る際の下地にもなっており、雨漏りを防ぐためにも欠かせない部分です。
もし野地板がなければ、屋根材は安定せず、強風や地震の際に簡単にズレたり外れたりしてしまいます。
普段は目にすることのない部分ですが、屋根の寿命やお住まいの快適さを大きく左右する大切な部材なんですよ(^^)/
野地板に使われる主な素材と特徴
構造用合板

現代の住宅で最も広く使われているのが「構造用合板」です。
複数の薄い木材を交互に貼り合わせて作られているため、割れや反りが少なく安定性に優れています。面として強度を確保できるため、屋根全体をしっかりと支えることが可能です。
施工のしやすさや価格の安定性から、新築からリフォームまで標準的に採用されている素材といえるでしょう。
バラ板

一方で、昔の住宅では「バラ板」と呼ばれる細長い板を並べて敷く方法が一般的でした。
1枚ずつの幅が狭く、隙間を空けながら張るため通気性が良いという特徴があります。屋根裏の湿気を逃がす効果が期待できる反面、施工に手間がかかることや、合板に比べると強度が劣る点もあります。
現在ではあまり新築で使われなくなりましたが、古民家や築年数の経った住宅のリフォームでは、まだ見かけることがある素材です。
野地板が劣化するとどうなる?よくある症状

雨漏りやたわみ
野地板が長年雨水や湿気の影響を受けると、木材が腐食してしまいます。その結果、板が柔らかくなり踏むと沈むような「たわみ」が発生することがあります。こうした状態になると防水紙の固定も弱まり、最終的には雨漏りへとつながってしまうのです。
屋根材の浮きやズレ
野地板が劣化すると、屋根材をしっかりと固定できなくなります。瓦やスレートが浮いたりズレたりして、強風で飛散するリスクも高まります。見た目には小さな変化でも、屋根全体の安全性に関わる重大なサインです。
気付かないまま放置してしまうと修繕規模が大きくなるので、早めの点検が大切ですよ!
気付かないまま放置してしまうと修繕規模が大きくなるので、早めの点検が大切ですよ!
野地板のメンテナンスと交換のタイミング
葺き替え工事での野地板補修

屋根の葺き替え工事を行う際には、古い野地板の状態を確認し、劣化している部分を新しい板に交換します。全面を新しく張り直すケースもあれば、一部補修で対応できる場合もあります。
葺き替えのタイミングは野地板をリフレッシュする大切な機会といえるでしょう。
葺き替えのタイミングは野地板をリフレッシュする大切な機会といえるでしょう。
カバー工法の場合

一方で、既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる「カバー工法」では、基本的に既存の屋根材・野地板の状態をそのまま活かします。そのため、屋根材や野地板の傷みが進んでいる場合にはカバー工法は不向きなのです。
屋根工事を検討するときには、野地板のコンディションを見極めることが非常に重要なんです(#^^#)
屋根工事を検討するときには、野地板のコンディションを見極めることが非常に重要なんです(#^^#)
まとめ
野地板は屋根の構造を支えるだけでなく、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
素材によって特徴が異なり、メンテナンス方法も変わりますが、共通して言えるのは「劣化を放置しないこと」が大切ということです。
屋根材の下に隠れているため劣化に気付きにくいですが、定期的な点検で早めに対応すれば安心して住まいを守ることができます。
屋根リフォームを考える際には、ぜひ野地板の存在にも注目してみてくださいね(#^^#)
記事内に記載されている金額は2025年08月29日時点での費用となります。
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