習志野市にて所有されている2棟の塗り替え点検依頼を頂きました。築25年前後でしっかりと2度メンテナンスをされているようですが、そろそろ築年数に応じた補修の必要が増えてくる時期でもあります。そこで今回は、屋根外壁をそれぞれ細かく確認し、適切なメンテナンス方法を検討致しました。
築25年経過したモニエル瓦の塗装前点検
まずはモニエル瓦と瓦棒(トタン)屋根のお住まいです。モニエル瓦というと1973年から日本で発売され、和(陶器)瓦よりも施工費用が抑えられるため多くのお住まいで使用されていたことと思います。現在はメンテナンスが大変で在庫も残されていない為、葺き替え工事で軽量な屋根材へ変更しているお住まいが増えつつありますね。しかし、乾式コンクリートのモニエル瓦は、劣化しにくくなるように表面をスラリー層と呼ばれる着色セメント層で保護されています。定期的なメンテナンスを行っていれば雨漏りを防ぎ、長期的に使用することが出来ます。
モニエル瓦は瓦ならではの補修と塗装が必要です
モニエル瓦は瓦でありながら塗装をしなければならない非常に厄介な屋根材です。経年劣化によっては、イニシャルコストの軽減以上にサイクルコストがかかってしまうこともあります。棟は和瓦の様に何段にも積みあがっている訳ではありませんが、銅線の緩みや釘の抜けによって棟瓦が外れてしまいます。通常は銅線で締めた後にゴミ袋等が引っかからないようにぐるぐると丸められていますが、銅線が緩んだり切れると飛散の原因になりますので定期的な交換が必要です。
屋根材へコーキング材を使用する際の注意点
漆喰補修と瓦の並び調整・差し替えを定期的にされていたお陰で、今まで雨漏り等も起きずに維持できていたのだと思います。補修内容が多い為非常に大変ですが、しっかりとメンテナンスするだけで寿命は格段に違ってきます。
続いては塗装です。モニエル瓦は表面保護層が劣化してしまうと水分を吸い込み劣化が進行してしまいます。一度劣化した屋根材は塗り直しても回復しないため、傷んでしまう前に塗装メンテナンスを行う必要があります。また含んだ水分が多くなる事で苔や藻の付着が増え美観も大きく損なってしまいます。塗装を行う際には塗膜の剥がれを起こさないように、既にあるスラリー層を洗浄で綺麗に取り除いてから塗り直しましょう。スラリー層が残ったまま塗ってしまうと、いずれはスラリー層もろとも剥がれてしまいますので、モニエル瓦の注意点を熟知している業者に依頼しましょう。
屋根材の状態は良い為、最後に塗装前に補修すべき場所の確認です。ケラバ瓦は外壁から吹き上がる強風により飛散しやすい場所ですが、点検時に多数の釘が抜けてしまっていました。釘が抜けてしまっているだけであれば打ち直せば大丈夫ですが、下地木材が腐食している場合は下地交換が必要になってしまいます。現在外れずにいるのは、瓦の重なり部分に隙間を防ぐ為のコーキング材が固定の役割も果たしているようです。瓦のズレを防ぐ為にコーキング材を打設する施工を「ラバーロック工法」と言いますが、誤った施工を行うと雨漏りを起こす原因にもなります。あくまで少し固定するだけのものですので、全部の隙間をガッチリ塞ぐような施工はしないように気をつけましょう。
街の外壁塗装やさんではモニエル瓦のメンテナンス実績が多い為、屋根の状態に合わせて適切な補修方法をご提案させて頂きます。無料点検を行っていますので、屋根の状態が気になる方、施工費用が気になる方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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