千葉市美浜区にてスレート屋根材が落下してしまったとご相談を受け、無料点検にお伺いいたしました。台風の影響ですので補修箇所の復旧は火災保険・共済の補償が利用できますが、最近はメンテナンスを怠っていたようですので、可能であればこの機会に塗り替えメンテナンスも行いたいとの事でした。早速屋根の点検と破損個所への応急措置をさせて頂きました。
台風により破損してしまったスレート屋根点検
台風通過時にまとめて落下してきた屋根材です。薄くて軽いイメージのスレート(コロニアル・カラーベスト)屋根材ですが、1枚当たり約3.4㎏と、落下した際に衝突すれば間違いなく大怪我に繋がってしまいます。数枚がまとまって落下してきたようですが幸いにも室内にいたこと、敷地内に落下したことで屋根のみの被害で収まりました。しかし、今回破損した箇所周辺が更に落下することも考えられるため、直接屋根の状態を確認させて頂きました。
防水紙が露出している場所が破損箇所です。スレート屋根材は1枚ずつ釘止めがされているため強風等の衝撃が無い限りは破損する可能性は低いのですが、浮きや反り等の経年劣化が見られるスレートは風に煽られて割れてしまいます。現在は大きな問題は起こしていないようですが、防水紙の露出・釘穴が原因で雨漏りを起こす危険性がありますので、部分的な葺き直しが必要になります。この部分の【原状回復】は保険を利用して補修することが出来ます。
ここからが問題です。基本的には既存製品での復旧を行いますが、ニチハのパミールが使用されていました。既に特徴をご存知の方も多いと思いますが、層間剥離(屋根材表面の剥がれ)を起こすことが多く、塗装は出来ず既に廃盤になっている屋根材です。またラスパート釘が使用されている場合は釘のメッキ厚が薄く、錆が進行することで屋根材が脱落してしまうという報告も多数あります。もちろん同等のスレート屋根材での補修は可能ですが、今後の事を考えると全体的な補修を行うべきでしょう。
施工内容によって太陽光パネルへの対応が変わります
スレートの補修方法は屋根カバーか葺き替えです。パミールを使用している以上どちらにしても全体補修が必要ですが、次に問題となるのは太陽光パネルです。工事を行う際に太陽光パネルは取り外さなければなりませんので、施工費用がかかってしまいます。工事後に再設置をしていきますがパネル架台からの錆の発生が目立ちますので、パネル自体のメンテナンスもしておいた方が良いでしょう。ちなみに屋根塗装を行う際にパネル部分を除いての施工であれば、わざわざ取り外す必要はありませんのでご安心ください。
屋根カバー工法は費用を抑えられる補修方法ですが、太陽光パネルの再設置を検討される場合は、パネルが設置できることが出来るのかを予め確認しましょう。なるべく補修費用を抑えたいとご相談を頂いていましたが、部分的な補修を行っても数年以内に全体工事が必要になるリスクを抱えることになります。火災保険が利用できる機会に自己負担を抑えながら、何年毎にメンテナンスをしていく予定なのか、太陽光パネルはどうするのか等、今後の事を考えて補修方法を決めていきましょう。
ブルーシート養生で応急措置
今回は保険会社への申請手続きと補修方法の検討で補修までに日数が空いてしまいますので、雨漏りを起こさないようにブルーシートでの養生を行いました。あくまで一時的な応急措置に過ぎませんので工事完了ではありませんが、しばらくは問題ないでしょう。
街の外壁塗装やさんでは住宅の無料点検を行っています。今回は塗装が出来ない屋根材でしたが他の補修方法もご提案させて頂く事が出来ますので、台風や雹などの自然災害後に屋根が心配…と不安を抱えている方はお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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