千葉市稲毛区にある築18年のお住まいの点検にお伺いいたしました。
8年前に塗装を施工されたようですので、メンテナンスには最適な時期です。
しかし他社様に見て頂いたところ、棟板金の浮きを指摘されたようですので、他にも不具合が無いか確認し、最適な補修工事をご提案させて頂きました。
8年前に塗装を行ったスレート屋根材
スレート屋根材の寿命はどの程度かご存知ですか?
瓦屋根が50年超、ガルバリウム鋼板が30~50年程度と言われる中、スレート屋根材は定期的な塗装をしっかり行って20~25年程度です。
若干短いようにも感じますが、コストパフォーマンスに優れている為、多くのお住まいで使用されています。
こちらの屋根は、雨染みはしっかり残っているものの破損もなく、綺麗な状態を維持できています。
棟板金の浮く原因と、浮くことで起こるトラブル
棟板金や棟包みと呼ばれる部材は、スレート屋根では施工できない屋根の頂部に取り付けられた板金です。
新築時から補修していなければ、下地木材に釘で固定しているケースが多いです。
なぜ棟板金が浮いてしまうのか?棟板金は、強風や建物の揺れに合わせて、徐々に動いてしまいます。
すると固定釘も一緒に揺れ、ゆっくりと浮き始めてしまいます。数本抜けてしまえば強風で板金が一気に飛散してしまう恐れがあります。
隣家に板金が衝突したり、通行人に当たるような事があれば大事故に発展しますので、定期的に点検を行い補修をしなければなりません。
板金が浮いているけど外れていないようだから大丈夫!
そんなことはありません!板金が浮くと、雨水が入り込んでしまい、下地木材を腐食させたり、釘穴からの雨漏りを引き起こすこともあります。
棟板金の交換は比較的安価で済みますが、雨漏りは室内の補修にまで至り、補修費用が膨れ上がってしまいます。
木材だと腐食が心配…。そんな方にはプラスチック樹脂製の貫板への交換も可能ですので、お気軽にお申し付けください。
棟板金補修の際には、釘ではなく抜けにくいビスで固定を行いますので固定もバッチリです!
棟板金の継ぎ目を埋めているコーキング材の劣化も注意が必要です。
コーキング材は新築時には弾力がありますが、少しずつ硬くなり柔軟性が無くなります。
棟板金の揺れに耐えきれず切れたり、肉痩せで隙間が出来る可能性がありますので、こちらも同時に補修する必要があります。
塗装後のスレート屋根材は縁切りに要注意
スレート屋根の塗装を行った事がある方は、屋根もしくはお見積書を一度確認してみましょう。
薄い形状のスレート屋根は毛細管現象を起こす可能性が高い為、雨漏り防止に縁切り作業かタスペーサーの設置をしなければなりません。
どちらの施工を行っても構いませんが、問題は「屋根の重なり部分に隙間があるかどうか」です。
タスペーサーは長期にわたり隙間を作ることが出来ますが、カッターや皮スキで縁切りを行った場合は、塗料で再度密着してしまう事があります。
現在はタスペーサーを使用することが多いと思いますが、数年前まで縁切り作業を行っていた可能性がありますので、機会がある時に確認してみましょう。
メンテナンスのご提案
屋根に異常は無く雨漏りも起こしていないため、今回は棟板金交換と屋根塗装(タスペーサー設置)で補修可能です。
もちろん築年数を考慮し、屋根カバーや葺き替え工事を行っても問題はありません。
施工費用と屋根材ごとにメリット・デメリットをご説明いたしますので、今後の補修方法を決めていきましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
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