千葉市中央区にある築33年のビルで防水点検を承りました。
一般住宅のベランダやバルコニーには、ウレタン塗膜防水やFRP防水を採用されることがほとんどですが、施工面積や形状によって防水の種類も異なります。
今回は、RC(鉄筋コンクリート)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造に多く使用される、アスファルト防水の特徴と補修方法をご紹介いたします。
アスファルト防水 押えコンクリート仕上げ
RC造やSRC造の建物は非常に頑丈で、平均60~65年の寿命と言われています。
解体や建て替えをした建物も含めての平均ですので、おそらく120年程度は持つとも言われています。
出来る限り寿命を延ばしたい、活用したいと考えていらっしゃる方も多いと思いますが、それにはメンテナンスが必要不可欠です。
こちらの屋上はアスファルト防水を施工後、保護として表面にコンクリートを打設しています。
この仕上げを押えコンクリートやシンダーコンクリート、保護コンクリートと呼びます。
アスファルト防水が劣化しない為の仕上げですので、露出しているアスファルト防水よりも耐久性は高く、17年前後の耐用年数はあるようです。
しかし、紫外線や雨水に晒され続けている環境ですので、徐々に劣化が見られます。
表面にはヒビが入り、建物の揺れを吸収する「収縮目地」が飛び出し、排水ドレンが劣化し水捌けが悪くなります。
フェンスの土台にも大きなヒビが入っていましたので、どこから雨水が入り込んでいてもおかしくはありません。
表面のコンクリートのおかげで、防水層が傷みにくく仕上がっていますが、防水層の劣化を目視できない点がこの仕上げのデメリットです。
排水ドレンに溜まった土に雑草が繁殖
排水ドレンには土が溜まり、雑草が繁殖していました。
水がスムーズに流れなくなると、ドレン周辺の防水層が傷み、雨漏りを引き起こす原因になります。
ドレンの内部も経年劣化を起こしてしまいますので、改修用ドレンで既存ドレンの保護が必要です。
鉄部にも錆が見られます。錆が進行することで、コンクリートとの継ぎ目から雨水が浸入してしまう恐れがあります。
防水工事だけでなく、鉄部補修の必要性も感じますね。
ベランダの立ち上がり部分には笠木が取り付けられていましたが、この笠木板金も雨水が入り込む原因になります。
立ち上がり部分にもヒビや雨染みが見られましたので、一度取り外し下地をしっかり補修しておいた方が良いでしょう。
メンテナンスのご提案
押えコンクリート仕上げであっても、シート防水や改質アスファルト防水を行う事は可能です。
しかし土台や階段等があり複雑な形状になっている為、あらゆる形状にも対応しやすい【ウレタン塗膜防水】をご提案させて頂きました。
築年数が経過し、雨水が内部に入り込んでいる可能性が高いので、絶縁工法(通気緩衝工法)で湿気を逃がすことの出来る防水層を形成していきます。
防水工事は建物の特性・状態により、補修方法を変えていく必要があります。
今現在の状態が気になる、施工費用は?どのような補修方法を行うの?施工中の臭いは?等、気になる事がありましたら、お気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください。
一つ一つ疑問点を取り除きながらメンテナンスに臨みましょう!
記事内に記載されている金額は2019年12月18日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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