カチオンとは?
カチオンとは化学反応において、電子を受け取って陽イオンになった原子または分子のことを指します!つまり、電荷がプラスのイオンであり、通常は原子核の周りを回る電子の数が陰イオンよりも少ないため、陽イオンとして振る舞います。
反対に、電荷がマイナスのイオン=陰イオンはアニオンと呼ばれます。
陽イオン(+)と陰イオン(-)は互いに引き合う性質を持っているのですが、この性質を活かした「カチオン系塗料」という塗料が存在します。
カチオン系塗料の特徴
カチオン系塗料の基礎知識
カチオン系塗料とは、塗料の中にカチオン性高分子を配合した塗料のことを指します!カチオン性高分子は、通常は負の電荷をもった物質(アニオン)に対して陽イオン的に働き、化学的に結合して固着します。
このため、カチオン系塗料は、陰イオン性の表面に塗布されるとよく密着し、耐久性が高いとされています。
磁石のプラスとマイナスがくっつくのをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません(#^^#)
カチオン系塗料の特徴
カ
チオン系塗料の最大の特徴は、その密着力にあります。前述した通り、陽イオンと陰イオンが結びつく性質を利用することで、強固な密着力を発揮します!
外壁塗装においては下塗り材に用いられるのが一般的で、特にアニオンの性質を持つモルタル外壁やコンクリート外壁の下地調整でよく用いられます。
モルタル外壁は表面に凹凸があることがほとんどで、普通の下塗り材では塗料が密着しないことがありますが、その点カチオン系塗料であれば性質を生かしてしっかり密着してくれます(*^-^*)
カチオン系塗料のメリットとデメリット
メリット
・密着力の高さ
プラスとマイナスが引き合う電荷の性質を利用した高い密着力を誇り、下地調整での下塗り材として活躍します。
・耐久性が高い
その優れた密着力から高い耐久性・耐水性を発揮します。
プラスとマイナスが引き合う電荷の性質を利用した高い密着力を誇り、下地調整での下塗り材として活躍します。
・耐久性が高い
その優れた密着力から高い耐久性・耐水性を発揮します。
デメリット
・施工に知識が必要
・価格が高い
カチオン系塗料の性能を十分に発揮するためには外壁に対する十分な知識が必要になります。アニオンの性質を持っている外壁でなければ、その高い密着力が発揮されないため、下地との密着性が悪くなります。・価格が高い
一般的な下塗り材に比べ、価格が高くなるため、予算に限りがある場合には要注意です。
カチオン系塗料の使い方
カチオン系塗料の施工方法
カチオン系塗料を使用する際には、まず塗装対象の表面を研磨して表面を平滑化し、表面の汚れや油脂を洗浄しておく必要があります。その後、カチオン系塗料をスプレー塗装やブラシ塗装で施工します。
カチオン系塗料は通常は2液式であるため、塗装前に混合剤を加えてしっかりと混ぜ合わせる必要があります。
また、施工後には十分に乾燥させる必要がありますので注意しましょう!
カチオン系塗料の注意点
カチオン系塗料を扱う際には、注意点もあります。まず、カチオン系塗料は強いアルカリ性を持っているため、肌や目に直接触れることがないように注意が必要です。
また、塗料を混ぜる際には、適切な保護具を着用することが望ましいです。
さらに、カチオン系塗料は金属表面に反応するため、素材の違いによって塗膜の品質が異なることがあります。
そのため、塗料メーカーが推奨する塗料の基材や塗布方法を確認し、適切に塗装することが重要です!
まとめ
今回は、カチオン系塗料のメリットやデメリット、使用上の注意点について、基礎知識をご紹介しました。カチオン系塗料の最大の特徴は、プラスの電荷(カチオン)とマイナスの電荷(アニオン)が結びつく性質を生かした高い密着力です。
そのため、アニオンの性質をもつモルタル外壁やコンクリート外壁の下地調整に最適な塗料です。
しかし、逆をいうと、アニオンの性質を持たない外壁ではあまりメリットを享受できませんので、施工の際は、外壁や塗料の知識・経験が求められます。
また、施工方法が適切でない場合にも、やはり十分な性能が発揮されませんので注意しましょう(>_<)
記事内に記載されている金額は2023年11月13日時点での費用となります。
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