外壁目地のメンテナンス
日本のほとんどの住宅に採用されているサイディング外壁には目地(継ぎ目)があります。目地をそのままにしておくと、雨水が侵入して雨漏りを起こしてしまいますので、目地にはシーリング材が充填され、保護されています。しかしこのシーリング材、一般的な物は耐用年数が5~8年程と短く、こまめにメンテナンスが必要になります。2階建ての住宅が多い日本では、目地のメンテナンスを行おうと思ったら足場の仮設が必要になります。作業するスタッフの安全を守るためにはどうしても必要になるのでご理解いただきたいのですが、この足場、一般的な住宅であれば1回の仮設で約20万円程かかってしまいます。場合によりますが、シーリング打ち替え工事であれば工事の費用よりも足場の仮設の方が費用が高くなってしまうことも珍しくありません。
そこで今回は、目地のメンテナンス周期を他のメンテナンスの周期と合わせ、足場代を節約するためのマル秘テクニックをご紹介します!
足場代を節約し、お得に工事するために
シーリング材の耐久性とその重要性
一般的なシーリング材の耐用年数
シーリング材は建物の外壁塗装において欠かせない要素であり、その耐久性は建物の保護に直結しています。通常、シーリング材は外壁材同士の隙間や外壁と窓枠の取り合い部分、その他の建材間の接合部に用いられ、防水性や気密性を保持するために重要な役割を果たします。しかし、多くのシーリング材は経年劣化により性能が低下します。一般的なシーリング材の耐用年数は約5〜8年とされており、定期的なメンテナンスや打ち替えが必要です。
この耐用年数は、材質や品質、気候条件や建物の立地などによって左右されるため、実際の耐用年数はこれらの要因に大きく影響されます。たとえば、紫外線や温度変化、雨風などの自然環境がシーリング材に与える影響は大きく、劣化を早めることがあります。また、建物の構造や使用されるシーリング材のタイプによっても、耐用年数に違いが出ることがあります。
耐久性が低いとどうなる?
シーリング材の耐久性が低下すると、建物に様々な問題が生じます。 最も一般的な問題は、シーリング材の割れや劣化による雨漏りです。これは建物内部への水の侵入を引き起こし、内部構造の腐食やカビの発生を促進する可能性があります。また、気密性の低下により、エネルギー効率が悪化し、冷暖房コストの増加を招くこともあります。
さらに、シーリング材の劣化は、建物の外観にも影響を与えることがあります。ひび割れや色褪せなどは見栄えを損ねるだけでなく、建物の価値を下げる可能性もあります。さらに、シーリング材の劣化が進行すると、最終的には全面的な交換が必要になり、大規模な修繕費用が発生することもあります。
これらの問題を防ぐためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です!
シーリング材の劣化とメンテナンス方法
シーリング材の劣化サイン
シーリング材は時間とともに劣化し、その性能を失います。この劣化は建物の構造や安全性に重大な影響を及ぼす可能性があるため、早期に認識し適切に対応することが重要です。主な劣化のサインとしては、以下のようなものがあります。肉痩せ(にくやせ):シーリング材が元の厚みよりも薄くなってしまう現象で、シーリング材内の成分が外に溶け出してしまうことで発生します。この状態が進むと、シーリング材の保護機能が低下し、最終的には剥離や亀裂の原因になります。
ブリード現象:シーリング材から可塑剤などの成分が溶け出し、外壁の塗装面などにベタつきを生じさせる現象です。これにより外壁に汚れが付着しやすくなり、建物の外観を損なう原因となります。
剥離(はくり):シーリング材がその接着面から剥がれてしまう状態を指します。これはシーリング材がもはや接合部の隙間を埋める役割を果たせなくなっていることを意味し、雨漏りのリスクを高めます。
断裂(だんれつ):シーリング材にひびや裂け目が生じる現象です。これは材料が振動や伸縮に耐えられず、その弾力性を失っている証拠であり、さらなる劣化の進行を示唆しています。
劣化時の適切なメンテナンス方法
シーリング材の劣化が確認された場合、迅速かつ適切なメンテナンスが必要です(>_<)打ち増し:既存のシーリング材に新しい材料を上から追加する方法です。これは比較的簡単でコストも抑えられますが、既存の材料の状態によっては効果が一時的なものになる可能性があり、いずれは全ての箇所での打ち替え工事が必要になってしまうというデメリットがあります。
打ち替え:古いシーリング材を完全に除去し、新しい材料で充填する方法です。これはより時間とコストがかかりますが、より確実で長期的な効果を発揮することが可能です!特に、劣化が進んだり、広範囲にわたるダメージがある場合に適しています。
メンテナンスを行う際には、まず既存のシーリング材の状態を詳細に調査し、どの程度の修復が必要かを判断します。そして、状況に応じて適切な材料を選び、専門の技術者による正確な施工を行うことが重要です。これにより、建物の構造を守り、外壁の美観を維持することができます!(*^_^*)
シーリング材の耐用年数に大きな差がある
ここで問題になってくるのが屋根や外壁の塗料の耐用年数と、シーリング材の耐用年数に大きな差があるということです。前述した通り、一般的なシーリング材の耐用年数は5~8年程ですが、塗料の耐用年数は10~15年程が一般的です。これでは、塗装メンテナンスの周期を迎えるまでに、シーリングの打ち替えは2回必要になってしまいます(>_<)
では、どうすれば良いのでしょうか?答えはいたってシンプルで、「長寿命のシーリング材」を使えば良いのです!長寿命のシーリング材について詳しく見ていきましょう!
では、どうすれば良いのでしょうか?答えはいたってシンプルで、「長寿命のシーリング材」を使えば良いのです!長寿命のシーリング材について詳しく見ていきましょう!
長寿命シーリング材「オートンイクシード」
オート化学工業が販売する「オートンイクシード」は、これまでのシーリングの常識を覆す耐久性を発揮します。その耐用年数は15年を超えると言われます。これは一般的なシーリング材の耐用年数である10年程度を大きく上回る数値です(゜o゜)一般的なシーリング材には柔軟性を発揮するために「可塑剤」と呼ばれる成分が含まれているのですが、この可塑剤が劣化の原因にもなっており、紫外線等の影響で分離することで、シーリングが硬化し、ボロボロになってしまいます。オートンイクシードの耐久性の秘密は、可塑剤を使用せず、独自開発の「LSポリマー」を配合していることにあります。LSポリマーは可塑剤の様に分離してしまうことがないので、長寿命が実現できているのです!
オートンイクシードの最大の特徴は、その長期間にわたる柔軟性の維持と高い耐候性です。これにより、建物の外壁や窓枠などの接合部に使用された際、時間の経過と共に生じる様々な環境ストレス(温度変化、湿度変化、紫外線等)に対しても、性能が劣化しにくいという利点があります。従来のシーリング材が抱える問題、すなわち、紫外線や雨水、温度変化などによる劣化を大幅に抑制してくれるのです!また、オートンイクシードは汚染物質の付着を防ぐ機能も備えており、外壁の美観を長期にわたり保持することができます(^^)/
このオートンイクシードを用いれば、屋根や外壁の塗料とメンテナンス周期を併せることが可能で、メンテナンス自体の回数も減らすことができ、建物のメンテナンスにおけるコストパフォーマンスを大幅に向上させます。
初期の投資は標準的なシーリング材に比べて高くなるかもしれませんが、長期にわたる耐久性と維持コストの削減を考慮すると、その価値は計り知れません。
近々、外壁目地のメンテナンスを検討されている方は、ぜひ「オートンイクシード」の採用を検討してみてください!
オートンイクシードを使用したシーリング打ち替え工事
千葉県船橋市のお客様
千葉県船橋市のお客様より、ボロボロになった外壁目地をメンテナンスしたいとお問い合わせいただきました。現地にて点検させていただくと、可塑剤が分離してしまったであろうシーリングには、細かなヒビ割れがいくつも発生している状態で、このまま放置してしまえば剥離や破断を起こし、雨漏りの原因になってしまうでしょう(>_<)なるべくメンテナンスの手間を減らしたいとのご要望でしたので、高耐久シーリング材「オートンイクシード」でのシーリング打ち替え工事をおこなう運びとなりました!
施工の様子
目地以外の部分を汚さないようにマスキングテープで養生してから、プライマー(下塗り材)を塗布していきます。ムラが合ったり、塗が不十分だと後々シーリングが剥離してしまう原因になるため、刷毛で丁寧に作業していきます。下塗りが終わったら、オートンイクシードを充填し、平らになるようヘラで均していきます。
サッシ廻りの目地は、既存のシーリング材を除去するのが難しいので打ち替えではなく増し打ちで処理していきます。全ての目地にシーリング材を充填できれば、工事完了です!これまでは10年経たないくらいで目地のメンテナンスをされてきたそうですが、これからはメンテナンスの頻度も半分程度になるでしょう(^^♪
外壁目地のシーリング打ち替えを行ったお客様
屋根の部分葺き替えと一緒に外壁目地のシーリング打ち替えを行ったお客様です。素敵なお写真をありがとうございました!(*^_^*)
雨漏りが起きているお住まいで部分的な葺き替え工事を行わせていただくことになり、その際お客様より「せっかく足場があるので外壁目地のシーリング工事も行いたい」というご要望がございましたのでその際の様子をご紹介いたします(^^)/
シーリング打ち替えにあたり、まずは古いシーリングの撤去から行っていきます!サイディング張りの外壁には、建物が揺れた際の衝撃を緩和するために必ず接合部に隙間が設けられています。その隙間の部分からの雨漏りを防ぐためにシーリングが打ってあるのです。
目地の両脇にカッターで切れ目を入れて剥がしていきます。
古いシーリングの撤去が完了いたしました!
オートンイクシードを打つ前にはやらなければならない作業があります。それはプライマーを塗布していくことです!シーリングを撤去した目地の部分に、シーリング材の密着性を高めるためのプライマーを塗布していきます。こうすることでシーリングがより剥がれにくくなります(^^)/
プライマーを塗布し終えたら、いよいよオートンイクシードを充填していきます!マスキングテープを目地の両側に貼ることで、シーリングを打ち終わったときに綺麗なラインができます。
中に空気が入らないよう、ヘラを使って上から押さえていきます!
最後にマスキングテープを剥がして目地のシーリング打ち替え工事は完了です♪オートンイクシードを使用することで、耐久性を格段に上げることができました!今後長期間に渡り目地の心配はありません。
街の外壁塗装やさんではオートンイクシードを使用したシーリング打ち替え工事を行っております。
もちろんシーリング材はお客様のお好みやご予算に合わせたものをご提案いたしますので、シーリング材を使った工事のことなら是非街の外壁塗装やさんにお任せください!(*^_^*)
記事内に記載されている金額は2024年03月12日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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