これほどの傷みは、防水機能がかなり衰えていると考えられるので、雨漏りのリスクは高まっているといえます。
実際、過去には雨漏りがあり、お施主様自身で修理をされたとのことです。
その後は止まったものの、メンテナンスを行わないままでは、いつ再発してもおかしくない状況といえるでしょう。
そのため、今回は、機能の回復を図るため、既存の防水層の上に「超速硬化ウレタン防水」を施すメンテナンスを行っていきます。
「超速硬化ウレタン防水」とは、従来のウレタン防水よりも圧倒的に短い時間で硬化し、1時間もかからないうちにその上を歩けるようになるという防水方法です。
また、その他にも、下地の動きに対する追従性に優れていることや、高い耐久性を示すこと、専用のスプレーを用いて簡単に防水層をつくれることなどの特徴があります。
防水工事のメンテナンスを行うとき、まず下地処理を施す必要があります。
下地処理では、古い塗膜を削り落とし、下地面を平滑に整えます。
そうすることで、下地面に密着した強い防水層をつくれるようになるのです。
今回は、電動工具を使い、劣化して防水機能を失っている塗膜を削り落としています。
ちなみに、この一連の作業を「ケレン」ともいいますが、これは「きれいにする」という意味の「Clean（クリーン）」が変化して使われるようになったといわれています。
「超速硬化ウレタン防水」は、専用のスプレーを使って吹き付けるように施工するので、周辺に飛散しないよう、養生を施したうえで行っていきます。
なお、「超速硬化ウレタン防水」の工事については、次回のブログで詳しくご紹介したいと思います。
ぜひ引き続きご覧ください。
記事内に記載されている金額は2023年08月07日時点での費用となります。
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