諏訪市中洲の以前別の工事をさせていただいたお客様から、外壁塗装のご相談があり下見、現地調査に行ってきました。暖冬のせいか、いつもの年ではまだ塗装のお問い合わせは来ない2月の中旬なのですが、今年はすでに何件かのお問い合わせ、ご契約をいただいています。長野県の塗装シーズンは3月中旬から下旬ですが、そのスタートも今年は早そうです。
お伺いしたお宅は住友林業さんの建物で、外壁は2色使いの高意匠性の窯業系サイディングです。こういった2色や3色を使うなど豊富なデザインがあるところも窯業系サイディングが人気の理由です。今回のお客様もデザインが気に入っておられて、今の外観を維持しつつ外壁のメンテナンスをしたいというご要望でした。
このようなデザインの外壁です。この外観を維持しつつメンテナンスをするには、通常の塗料では塗りつぶしてしまうのでできません。そこで透明なクリア塗料を使うことをご提案しました。耐久性も通常弊社が使っているシリコン樹脂塗料と同等かそれ以上あり、お客様のご要望にもピッタリかと思います。
ただ、弱点は今ある劣化や破損、汚れなどをしっかり補修しないと、そのまま透明な塗料の向こう側に見えてしまうというところです。
まずサイディングボードの性能を調べました。ありがたいことにお家の図面を保管なさっていたのでそれをお借りしてサイディングボードの使用を確認しました。一番確認したかったのはボードの厚さです。厚さ12mmを基準にそれより厚いか薄いか、12mm以上ないとボードが寒暖差の影響で反ってしまうことがあります。逆にそれ以上あれば反りの心配が減ります。このお宅のサイディングボードの厚さは15mmありました。目視検査からも反りは見られませんでしたので一安心です。次に写真にある通気層の確認です。写真は基礎と外壁の間の土台水切りという部材の下側を地面に寝そべって取ったものです。この名が通気口で、サイディングボードの裏側に通気層があることを意味しています。厚みもあり通気も取れているので、サイディングボード自体は問題ありません。
次にお客様も気にされていて、ご自分でも補修なさったようですが、窓下の外壁の損傷です。これは結露水が窓周りのシーリングの劣化部分から入り込んで、その水が冬場寒くなると凍結して体積が増え、中から外壁を壊してしまう爆裂という現象です。これはそのままクリア塗装をするわけにはいかないので補修しての塗装になります。ただ、この部分だけは補修痕が残ったままになってしまいます。
窯業系サイディングはほとんどの場合ボードのつなぎ目、目地にシール材というゴム状の防水材が打たれています。このシールも経年や紫外線、また、外壁の動きなどで劣化していきます。細かいひびから始まって、剥がれ、切れ、痩せなどが劣化の症状です。
このシーリングの劣化も補修しないとクリア塗装の向こう側になってしまいます。劣化度合いやこの後のクリア塗装のことを考えると、今あるシーリングを全部撤去して新しくシールを打つ打ち替えをお勧めします。
このようにお客様のご要望にできるだけ近いご提案をするのも私たちの強みです。ぜひ街の外壁塗装や案松本諏訪平店にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2020年02月22日時点での費用となります。
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