無料点検を承りました千葉市稲毛区のお住まいになります。築18年で10年目に屋根外壁塗装工事をされたようですが、2回目のメンテナンスでは屋根カバー工法をご検討中です。いくつかホームページを見ているとスレート屋根材の寿命は10~20年とも25~30年とも紹介されていますが、答えはどちらも正解でです。というのも屋根材本来の寿命を屋根材自体の劣化具合で判断するのか、雨漏りを起こすまでの期間で示すのか考え方が異なる為です。また定期的なメンテナンスを行っているのか、立地に恵まれているのかを含めると寿命に大きな差が発生しても仕方がありません。その為大切なのは、ご自身のお住まいの状態を見極め適切なメンテナンスを行うことです。そこで今回は18年目のスレート屋根の様子と補修方法をご紹介したいと思います。
メンテナンス2回目のスレート屋根調査


10年ほど前に日本ペイントの水性シリコンセラUVが発売されてからシリコン系塗料の使用がスタンダードになっていますが、ちょうどその頃にメンテナンスをされているお住まいはウレタン系塗料を使用していることも考えられます。現在塗り替えの推奨時期は10年程度と言われていますが、使用塗料の耐用年数次第となります。つまり、ウレタン系塗料であれば7~10年、シリコン系塗料であれば10~12年の耐用年数に合わせてメンテナンスを行っていく必要があります。更に屋根は、常に太陽光や雨水に晒され続けているため、想像よりも傷みやすい環境下にあります。外壁の経年劣化とは関係なく、屋根の状態で補修を行っていきましょう。
屋根材の重なり部分を確認してみると、前回塗装時にはタスペーサーを差し込まずにカッター等で縁切りがされていました。

現在は専用部材のタスペーサーで屋根材の隙間を設けることも主流になりつつありますが、それは皮スキやカッターでの縁切りが不十分なケースが多かった為です。縁切り後に塗料によって密着してしまうと【毛細管現象】を起こしてしまいます。タオルの端を水につけているとそれ以上に濡れていますよね?これが毛細管現象によるものですが、雨水の排出がされないと屋根でも同様に防水紙に染み込んでいき雨漏りを起こしてしまいます。こちらのお住まいは雨漏りを起こしていないため問題はありませんが、雨水の出口は決められた場所に限られていたようで、部分的な雨染みが非常に目立っていました。
毛細管現象を防ぐ専用部材「タスペーサー」


現在はタスペーサーを屋根材1枚につき1箇所もしくは2箇所に差し込んでいきます。僅かな隙間しか開きませんがこれだけで雨漏りを防ぐことが出来ます。販売されたばかりのタスペーサーは厚みがあり、屋根材が割れてしまうといったトラブルがあったようですが、改良に改良を重ね現在はそのような問題もありませんのでご安心ください。設置後は見ての通り全く目立ちませんので美観を損ねることはありません。
屋根塗装を行う際には棟板金の固定もチェック


今回の調査結果として、塗膜の経年劣化と雨漏りのリスクを軽減するために屋根カバー工法も適していますが、雨漏りが起きていない限りは塗装工事も可能です。その際には釘が浮きしっかりと固定できていない棟板金の交換補修を行う必要があります。棟板金は屋根の頂部に取り付けられている為風の影響を受けやすく、台風時に飛散してしまったというご相談も多く頂きます。火災保険にご加入されている場合は、地震以外の自然災害による破損には保険が適用されますが、近隣住宅への被害拡大も考えられますので破損が起きる前に補修を行っておきましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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