千葉市中央区おゆみ野中央にてテナントの屋根塗装前点検依頼を承りました。今回は凹凸の大きい折板屋根ですが屋根面積と実際の塗布面積は大きく異なります。そこでまずは折板屋根の面積の求め方と、塗装・補修時のポイントを紹介したいと思います。
ちなみにインターネットで調べていると「折半・折板・折版」の表記が見られますが全て同じ屋根材を指しています。
折板屋根とは?


折板屋根は金属鋼板を折り曲げて耐久性を高めていますので過酷な強風地帯でも多く使用されています。また野地板等の下地が必要なくタイトフレームの設置だけで葺くことが出来る為、工場や体育館等の大きな建物にも使用されます。山高と優れた雨仕舞によって腐食しにくいのも大きな特徴です。テナントということで、パラペット(端の立ち上がり)部分に看板が取り付けられていました。鋼板は軽量でありながら耐久性に優れていますので近年リフォームにも多く使用されていますが、腐食し始めると耐久性が著しく低下してしまいますので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
塗装面積の求め方

折板屋根は見ての通り他の屋根材よりも山高が大きいです。瓦棒は芯木部分が33㎜ですが、折板屋根に関しては最も高い位置から低い位置まで85㎜以上はあります。平面上で見た場合に100㎡であっても、塗装をする際には山高の斜面も塗る必要がある為、塗布面積は100㎡では足りません。折板屋根の面積を求めるには三平方の定理(縦²+横²=斜面²)で山高の長さを計算することも出来ますが、概算であれば平面の面積に係数(山高88㎜の場合は1.4、150㎜の場合は1.7)をかけることで求められます。つまり実際の塗布面は140~170㎡あり、使用する塗料の量が異なりますので大体の面積を把握しておきましょう。
塗装メンテナンスで錆の発生を防止


折板屋根は凸部に屋根材を固定しているボルトが露出しています。施工直後は皮膜がありますが経年劣化によって錆び始め腐食を起こします。錆が酷くなると屋根材との間に隙間が出来ることもありますし、錆が流出することで屋根材が「もらい錆」による劣化を受けてしまいます。このような錆を防ぐには定期的な塗り替えが大切です。
金属系屋根材はスレート等のセメント系屋根材に使用する塗料では、密着力が足りず塗膜の剥がれを起こす可能性があります。そこで下塗りには、シーラーではなくプライマーを使用します。更に防錆機能のあるプライマーを使用することで、錆の拡大防止・発生防止が期待できます。
遮熱塗料で金属屋根のデメリットをカバー


錆止め塗料は3~4年の耐久性が無いため、仕上げ塗料で保護を行っていく必要があります。金属系屋根材は蓄熱しやすく熱を伝えやすい為、断熱材と一体になっていない屋根材には遮熱塗料は断熱塗料の使用をお奨めいたします。写真は日本ペイントの遮熱塗料サーモアイSiのクールネオスカイブルーを使用しています。色の選び方もポイントです。ブラックとホワイトを較べた場合、ホワイトの方が反射率が高く遮熱効果を発揮できます。ブルーはホワイトと較べると反射率は劣りますが、色褪せを起こしにくく汚れも目立ちにくい為、塗り替えにお奨めのカラーです。
街の外壁塗装やさんでは屋根材の特徴を見極め、正しい屋根塗装メンテナンスをご提案させていただきます。無料点検・お見積りを承っておりますので、塗り替え時期の方や屋根の状態が気になる方はお気軽にご相談ください。
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