物に色を付けたり、染めたりするのには大別すると三つの方法があります。物に色を染み込ませる方法と物に練りこむ方法、物の表面に塗膜を作る方法です。このうち、物に色を染み込ませるは布を染める時に用いられます。溶媒(水)に溶ける染料を用いて、服に染み込ませ、定着させます。外壁塗装や屋根塗装は塗り替える対象物の上に塗膜を造り、その塗膜の中に顔料を添加することにより、任意の色を出しています。この顔料、溶媒に溶けるという性質はなく、ずっと粉体のままなのです。イメージとしては塗膜の中に顔料を練りこんで任意の発色をさせているとと言ってもいいでしょう。
その顔料ですが、色によってさまざまな原材料が使われています。例えば緑青などはラピスラズリやウルトラマリン、孔雀石といった高価な石が使われています。白には酸化チタンが使われることがほとんどです。酸化チタンというとその響きからハイテクな気がしますが、1920年から量産されるようになりました。この酸化チタンは結構、身近な存在だということをご存知ですか。
まず、化粧品に使われているそうです。日焼け止めのサンプルーフファンデーションにも使われています。さらに驚くことには何と食品にも使われています。バレンタインもそろそろですが、何とホワイトチョコのあの白は酸化チタンで色を出していることもあるのです。これは驚きましたね。
口にするだけにその安全性が気になりますが、国際がん研究機関では「人に対して発がん性がある可能性があるもの」としています。これは議論の分かれるところで、これからの研究を待つしかないでしょう。チタンはほとんど毒性がないとされていますが、それが酸化すると性質が変わる可能性もあります。ちなみに着色剤として食品へ添加することを禁止している国は聞いたことがありません。また石鹸が白いのも酸化チタンで色付けされているからでそうで、かなり身近な存在であることが分かります。壁の白さも、石鹸の白さも同じ物質からできているなんて科学(化学)はとっても不思議です。
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