外壁塗装の塗膜や目地のシーリング材を劣化させる原因として紫外線が知られています。単純に考えれば、日光の当たる時間が長いイコール紫外線の当たる時間も長いですから、よく日の当たる場所程、傷みは激しくなるのです。よく日が当たる場所と当たらない場所、その劣化具合はどの程度、違うのでしょうか。直射日光があたる時間が短い場所、全く当たらない場所、日中はほぼ当たり続ける南側、同じ建物の目地に充填されているシーリング材で較べてみました。
太陽の高度が低い、朝と夕方だけ直射日光が当たる部分
上に大きな屋根があるため、朝と夕方だけ日があたる部分のシーリング材です。遠目から見ると何も問題はありませんが、近付いて見てみますと、細かいひびが無数に入っていることが分かります。劣化の中期~後期にあたる段階で、そろそろ打ち替えた方が良い状態です。
直射日光が全く当たらない部分
屋根のすぐ下にあるため、直射日光が全く当たらない部分です。上の「太陽の高度が低い、朝と夕方だけ直射日光が当たる部分」の目地の上方の部分にあたります。こちらはシーリング材から染み出てきた可塑剤(柔らかくするための薬剤、ベタベタしている)に汚れが付着し、黒く変色しています。汚れているので、見た目は悪いのですが、シーリング材としての機能は失われていません。劣化の初期段階です。
日中は直射日光がほぼ当たり続ける部分
遠目から見ても、問題がありそうな雰囲気が伝わってきます。近付いてみてみると、さまざまなところが崩れ落ちてきています。この状態では外壁の内側に雨水が浸入しているでしょう。早急に打ち替えが必要な状態です。外壁の内側には防水紙が備え付けられているため、すぐにお部屋に雨漏りしてしまうことはないのですが、悪影響を与えていることは間違いありません。劣化の末期というか、それを通り越しています。
いかかでしょうか。同じ建物であっても、日の当たり方によって劣化の進行度合いがこれだけ違うのです。お住まいの点検は全部の部分を万遍なく、見ないといけないことが分かりますよね。ご自分で点検をなさる方は一部分だけではなく、全体を見るようにしてください。
記事内に記載されている金額は2021年06月21日時点での費用となります。
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