漆喰というと世界遺産の姫路城をはじめ、蔵などの外壁や内壁にも使われており、身近な建材です。減少傾向とはいえ、瓦屋根のお家も多く、瓦は漆喰なとで固定されています。ほとんどの方が実際に目にしたことがあるのではないでしょうか。それに対し、珪藻土は「土壁ということは知ってるけど、実際に見たことがあるかは分からない」という方も多いのではないでしょうか。
漆喰の主成分は石灰石
漆喰の主成分は石灰で、「石灰」の当て字に使われていた「漆喰」が定着したものと言われています。石灰はグランドなどに白線を引くときに使われていたあの白い粉です。主成分は水酸化カルシウムで強いアルカリ性を持っています。水酸化カルシウムと二酸化炭素が化学反応を起こして固まり、炭酸カルシウムになります。これが外壁や内壁に使われている漆喰の正体です。水酸化カルシウムの強いアルカリ性は二酸化炭素と化学反応を起こす際に中和されていくので、だんだんと弱くなっていきます。このアルカリ性が細菌やウィルスを分解するのです。ちなみに現在ではグランドなどに白線を引く際に強アルカリ性の水酸化カルシウムは失明などの恐れがあるので使われておらず、炭酸カルシウムが用いられています。
珪藻土は何と植物の化石だった
珪藻土はその漢字からも分かるようにもともとは藻でした。藻が死滅した後、分解されて無機物だけ残ったのが珪藻土です。化学記号はSiO2で、Siが付くことからも分かるようにシリコン化合物です。シリコン塗料のシリコンのお仲間なのです。漆喰の特徴がアルカリ性による殺菌力だとすると、珪藻土の得意技は調湿です。表面に多数の穴が開いており、湿気が多いときには吸湿し、乾燥時には吐き出します。結露などに悩むお部屋の内壁にはうってつけの建材です。
ノーベルは珪藻土を使ってダイナマイトを作り上げた
11月から12月にかけてはノーベル賞月間で、各部門受賞者が発表され、受賞式が行われます。ノーベルは何と珪藻土にニトログリセリンを染み込ませ、ダイナマイトを作り上げたのです。そして11月27日はノーベル賞の起源となる遺言書にノーベルが署名をした日です。珪藻土の表面の多数の穴はニトログリセリンを染み込ませるのに最適だったのでしょう。
記事内に記載されている金額は2017年11月27日時点での費用となります。
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