フッ素塗料って長持ちするの?
フッ素塗料は長持ちするということをよく耳にしますが、どんな塗料なのでしょうか?
よくいただく質問ですがフッ素塗料について少し説明させて頂きます。
フッ素塗料が最初に開発されたのが1982年でした。旭硝子株式会社の塗料部門(現AGCコーテック)が全世界に先駆けて開発に成功したそうです。
フッ素の原料は天然石のホタル石です。あまり聞いたことのない石ですが、主に中国から輸入されています。
ホタル石とはフッ素を含む非金属鉱石でほとんどの元素と反応、溶解する性質を持っています。加熱し暗い場所に置くと蛍光を放つことからこの名前がつきました。
フッ素塗料は一般の塗料と比べて分子の結合エネルギーが強いので紫外線など外敵から外壁を守ります。紫外線に強いということは色あせがしにくいと言うことになります。
メーカーによっては10年保証を付けているところもあり、メーカーの説明では耐久性は15年~20年ということです。
勿論フッ素塗料の耐久性をキチンと保持するには下地処理と適切な仕様を守り施工していくことが求められます。
最近では主な塗料メーカーはフッ素塗料を出していますが、私個人としてはやはり開発から約38年の歴史があるAGCコーテックのフッ素塗料がお勧めです。
次のコーナーではフッ素塗料の進化と用途に応じた種類などをお伝えします。
フッ素塗料の進化。
1982年にフッ素塗料が開発されていろんな進化を遂げてきたフッ素塗料ですが中でも一番の進化は1991年に水性フッ素塗料の誕生ではないでしょうか。
当初開発されたのは溶剤型のフッ素塗料でした。溶剤とは希釈材がシンナーになるので匂いの点で、密集した一般住宅では使いにくいということで敬遠されていました。
水性フッ素塗料が開発されたことで一気に住宅での需要が多くなりました。機能面でも低汚染、遮熱、落書き防止、落雷防止、UVカットなどの機能を備えた商品も開発されています。
地球温暖化に向けて遮熱・断熱の機能向上に向けてメーカー各社しのぎを削っているようです。塗料で地球温暖化が少しでも阻止出来たらうれしい限りです。
その他意匠性に優れた商品の開発も進み、完全つや消し、和風仕上げ、石材調仕上げ、コンクリート保護仕上げ、プール専用フッ素塗料、土壁調仕上、クリヤー塗装仕上げなど様々な仕上げに対応した商品が揃っています。珍しいところでは滑雪機能フッ素塗料という商品も開発されています。寒冷地にはいいかもしれません。
最近ではメーカー各社は一般住宅でのフッ素塗料を使っての塗り替えに力を入れているようです。
一般的な塗料での塗り替えの場合は約10年ごとの塗り替えになりますが、フッ素塗料を使用すると約20年で1回の塗り替えで済むことになるのでフッ素塗料は材料的には少し高くなりますが、20年のランニングコストを考えると割安感があるので需要が伸びているようです。
住宅の塗り替えにはいろんな塗料の選択肢があり目的や予算、将来のことも考えながら慎重に判断すること大事です。
住宅の寿命はメンテナンス次第とよく言われます、建物は定期的にメンテナンスすることが理想です、長期にわたり住む家なので計画的に考えることが大事です。
記事内に記載されている金額は2020年05月04日時点での費用となります。
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