

デッキ材を選ぶにあたって。
デッキという言葉は、もともと船のデッキから来ていると思われます。ヨットのデッキなどは雨や海水に曝される過酷な条件の中で使用されるので、腐敗しにくい木材が使われる。
♦設計の視点
材料の選定には、将来のメンテナンスの事も考える必要があります。
現在使用されているデッキ材は3種類の分類されます。
1、耐久性の高い天然木
2、樹脂系の人工木
3、熱処理木材(サーモウッド)
天然木のデッキ材には、雨で色落ちしてそのアクが下に落ちる物もあるので確認が必要です。1階に使用するにはあまり問題はないが、2階のベランダなどに使う場合は、その下の物が汚れる恐れが有るので注意が必要です。
約半年ぐらいで落ち着いて来ますが、特にウリン、イぺにその傾向が強いと思われます。材料の選定前には木の特徴やクセをよく確認の上使用するかどうか検討する事が大事です。
天然木が最も人気。


木の特徴とクセを理解しよう。
♦天然木デッキ材の種類
天然木デッキ材は、ハードウッドと呼ばれる熱帯広葉樹系と針葉樹系の物があり、樹種によってそれぞれの特徴と強度の差がある。
熱帯雨林保護のために、熱帯広葉樹系の物は供給量が減る傾向にあるようです。
主な天然木デッキ材の樹種と耐用年数を比較しました。
「樹種」サイブレス 「産地」オーストラリア 「耐用年数」15年以上
「樹種」アイアンウッド 「産地」 インドネシア 「耐用年数」20年以上
「樹種」 イベ 「産地」 ブラジル 「耐用年数」20年以上
「樹種」 ジャラ 「産地」 オーストラリア 「耐用年数」 20年以上
「樹種」 ヒノキ 「産地」 日本 「耐用年数」 20年以上
その他にも、レッドシダー、ウリンなどもよく使われています。使用するに当たっては木の特徴をよく理解した上で選定することが大切です。
樹脂デッキ材とは。


エコロジカルな材料。
廃木材と廃プラスチックの粉末を混ぜ合わせ成型したものが、樹脂デッキ材と呼ばれている。木粉を混入しているために、プラスチックでありながら、天然木に近い風合いを持っています。
15年以上の耐用年数があり、塗装の必要性がなく、色の経年変化もないといわれている。ただし、温度・吸水による伸縮があるので注意が必要です。
天然木デッキ材は、アジア熱帯地方が原産のものが多く、熱帯雨林保護の観点から問題視されることが有ります。
その点、樹脂系のものは、廃木材、廃プラスチックが原料なので、エコロジカルといえるかもしれません。

サーモウッドとは
本来ならば外部環境に弱いパイン、バーチ、スプルースなどの木材を、加圧水蒸気の下で高温処理を施すことで、薬剤を使わずに、耐候性を高めた材料です。
2001年にフィンランドで開発された、比較的新しい材料です。樹齢の若い木を利用できるので、環境にも優しい木材利用方法です。
熱処理することにより、耐候性だけでなく、寸法安定性にも優れ、軽量になるという利点もあり、現場での施工性もよい。
耐久性は高いが、紫外線に弱いので定期的な塗装の必要があります。
記事内に記載されている金額は2018年06月05日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。