こちらの画像は現地調査の時の様子です。
激しいチョーキング(白亜化)をしていますね。
ひび割れ(クラック)は見た目にも解りやすい劣化のサインですが、チョーキングはさわらないと解らない問題です。
今回はこのチョーキングについて解説していきます。
チョーキングが訴える塗料の寿命
【問題点】
チョーキングの問題点を挙げてみます。
①外壁に触ると白い粉が付く、衣服にも付いてしまう。
②塗膜が本来持っている基材を保護する能力が落ちている、または無くなっている。
③雨水を弾けないので、湿気が溜まっていく
この中でも②と③は気にされた方が良いでしょう。
では次に原因を考えてみます。
【原因】
塗料は顔料と添加剤と合成樹脂で仲良く手を繋いでいる状態です。
ここに紫外線という悪者が長い年月をかけて仲を引き裂いていきます。
紫外線に攻撃されて顔料が手を離してしまい表面に現れます。まるでチョークの粉のように。
これがチョーキングと呼ばれる現象です。
【サインの意味】
チョーキングのサインを受け、どういう状況なのか考えてみましょう。
先に挙げた問題点②と③は外壁そのものに関わる問題なのが解ると思います。
顔料+添加剤+合成樹脂でできている塗膜は3つ揃ってこそ性能を発揮しますが、チョーキングが発生した時点で「家を守り続けるのは困難」というメッセージです。
同じ様に水を弾けないというのもメッセージです。実際、雨が降っている日に色々な家を見ていると、外壁に雨水のシミがあるのが解ると思います。
すぐに基材が反ったりという変化は見られませんが、こういう状況なのだとご理解ください。
塗料の寿命は10~15年くらいが一般的ですが、住宅の立地条件や陽があたる場所はたまにチェックすることが肝心です。
【対策】
いくら高圧洗浄をしてもチョーキングは止まりませんし、却って外壁が悪化する恐れがあり、現実的ではありませんね。
それではどのような方法があるのでしょうか?
①の現象も無くなりますし外壁塗装が一番良いかと思います。
②と③の問題点も高耐性、防カビ・防藻、超低汚染(汚れが付きにくい)の塗料で塗ることが理想的ですね。
近年はチョーキングの発生を完全にとは言い切れませんが、かなり抑えるラジカルという製品を塗料会社さんが開発しているのもあります。
手に届く範囲で解る家の劣化サインを見逃さずに、ご対応をお考えいただくことが家を長持ちさせる秘訣です。
次回のコラムではラジカル性塗料をお届けします。
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