瓦屋根の要注意点 正しい施工例
木造住宅は職人さんの技術の差が大きく出る建物でデザイン的にも見栄えするものも多いです。
大手ハウスメーカーはほぼほぼ出来上がってるものをそのまま組み立てる工法ですが
木造が主流のハウスメーカー、工務店さんなどは「現場で加工、取り付け」がほとんどです。
なので職人さんの技術の差も当然出ます。
今日紹介したいのは「瓦屋根の施工不良の一例」です。
まず用語説明からします。
ケラバ=屋根の下地材(主にベニヤ)
破風 鼻隠し=軒先につけられる横板
正しい瓦屋根、ケラバ、破風の取り付け例を説明しますと
1大工さんが屋根の下地材を打つ
2瓦業者も大工さんが取り付けた下地材よりも長く瓦を取り付ける。
(瓦業者さんの瓦の割付、大工さんの下地材の長さで色々変わります、ここがポイント!)
3大工さんが破風、鼻隠しを取り付ける。(この工程は瓦取り付け前でも構わない)
写真を見てもらうと、この基準がちゃんと満たされていて
いい施工例になにります。
瓦屋根 破風 悪い施工例
次に施工不良の一例です。
見てわかる通り、ケラバの出が十分取れてません。
むしろ取り付けた破風よりも引っ込んでいます。
これでは雨水に入ってきてくださいと言っているようなものです。
上から覗くとケラバと破風の間に隙間が空いてました。
これを一般のお客様では「なぜ雨漏りするのか?」
わからない領域で、これを「目に見えない不具合」と呼びます。
やはりプロのメンテナンスが必要なわけです。
この場合の修繕工事はコーキングを充填するしかありません。
もし、雨漏りが発生した場合は破風を一旦剥がして「ケラバに板金を取り付ける」のが理想です。
最初からケラバに板金が巻かれているのが理想ですが、住宅購入の時はそこまで気が回らないでしょう。
こればっかりは準防火地域の兼ね合いもあります。
住宅購入してから、色々わかることが多いの事実です。
しかも現場加工、取り付けする木造住宅では職人さんの技術の差が出てしまうのも運の良し悪しがあると思います。
このような施工不良の物件を購入しハウスメーカーの対応に不信感を持つのも当然で、そのようなお困りの方のために
当社は「住宅メンテナンス」を強くお勧めしてます。
雨漏りするような危険箇所を予知し、修繕する。
結果、数年後の自然災害による建物破損、雨漏り、そしてトータル的なリフォームのコストを抑えられます!
相見積もりで「安さ」を求めるのもいいですが、ぜひこのような視点でリフォームをお考えになってくれると嬉しいです。
記事内に記載されている金額は2020年02月27日時点での費用となります。
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