■薄く平べったい板状の屋根材~スレート屋根
軽い・安い・施工しやすい
スレート屋根とは、大きく二つの種類に分けられます。
【天然スレート】と【化粧スレート】です。
天然スレートとは、天然の岩を薄い板状に加工した屋根材のことをいいます。日本では、あまり見かけることはないですが、ヨーロッパのほうでは、昔からなじみのある屋根材で、最もポピュラーな屋根材の一つでもあります。
自然の岩で造られているため、美しい屋根材で、高級感もあります。ただし、岩なのでやはり重いのが欠点です。地震大国日本で使用するならば、それなりの耐震をしっかり考える必要もありますね。
天然の岩ということもあり、とてもデリケートです。重いがゆえに、すぐ割れてしまいます。
化粧スレートとは、主な原料にセメントと繊維材料を使って造られており、それを薄く板状にした人工的なスレート屋根になります。
とっても薄くて、軽いので、工事現場にも持っていきやすくて、その分、施工費用も少なくなります。
■スレート屋根の形
1.平形
【平形】とは、平らな形のスレートということです。カラーバリエーションが多く、いろんなお客様の好みにも対応できます。
2.波形
波形とは、スレートを断面で見たときに、波うっているスレートのことをいいます。
ただし、波うっている部分を重ね合わせて施工するので、見た目は平形よりは美しくないため、普通の住宅ではあまり好まれません。
工場や倉庫など、面積の大きな屋根に使われるのが一般的です。
■スレート屋根の特徴
01.お金の面で比較的安め
瓦の屋根と比べると、スレートの値段も安くて、施工費もその分安価になります。
02.デザインが豊富
化粧スレートは、色がたくさんあるので、お客様の好みの色のスレートを見つけることができます。
03.重量が軽い
瓦と比べると重さは約2分の1と軽いです。屋根が軽いと、地震が来た時、家全体の揺れも少なくて済みます。
04.メンテナンスが必要
化粧スレート屋根は、表面に塗装で色を塗っています。メーカーの希望耐久年数を使うには、やはり定期的な塗装のメンテナンスが大事になります。
05.施工がしやすい
とても軽いので施工がしやすく、安全です。
06.耐久性が高い
耐久年数は約30年と言われているものもあります。
07.燃えにくい
もしも火災が発生しても燃えにくいスレートもあります。
08錆びない
海の傍の住宅でも使うことができます。
09.優れた防災性能
スレート屋根は全て釘で留めるので、ズレたりすることもないです。大雨が降っても、屋根の中に水が入るのを防ぎます。
10.環境保全にも貢献
工場から物流倉庫を経て、建築現場へと屋根材を運ぶ際にも、屋根材が軽いほどトラックなどが消費する燃料が少なくて済み、結果的に排気ガスのCO2量も抑えることが可能になります。
■屋根塗装で絶対にすべき『縁切り』とは
【縁切り】とは、スレート屋根をローラーなどで塗装して、瓦と瓦の間に塗料が入り込み、乾燥して隙間が塞がれてしまいます。
塗料が乾燥してから、瓦と瓦の隙間を切ることで、水が溜まることなく、水を出すようにすることです。
縁切りが必要なのは、再塗装する場合のみになります。
【縁切り】はどうして必要なのか?
屋根からの雨水は、スレート瓦の重なっている間の隙間を通っていって、屋根の中に入ってしまった雨水を外に出る道になります。
ですが、もしその隙間が塗料を塗ったことで塞がってしまっていたのなら、スレート瓦の隙間から、雨水が出られなくなってしまいます。そうなると、屋内に雨水が入っていってしまい、雨漏れの原因にもなります。
わが社では、スレート屋根工事も取り扱っております。現地調査、お見積りも無料でさせていただいております。少しでも気になることや不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
追記:【縁切り】をわかりやすく、絵に描いてみました。下手ですがご参照ください。
記事内に記載されている金額は2020年04月03日時点での費用となります。
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