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自宅の外壁に傷ができた!DIYで補修しても大丈夫?
どんなに大切に住んでいても、外壁に傷がついてしまうのは仕方のないことです。たとえば風にあおられて自転車が倒れてしまったり、うっかり自動車のドアをぶつけてしまったり…生活している以上は、ある程度の外壁の傷は避けられません。
このような衝撃による傷以外にも、モルタル壁の場合などは自然乾燥によるクラック(ひび割れ)ができることがあります。
モルタルはセメントと水、砂を混ぜ作られているのですが、乾燥するとモルタルが収縮し(縮んで)小さなヒビがはいってしまうのです。小さなヒビならそこまで気にすることはありませんが、見た目が気になるし雨漏りも心配という方もいらっしゃるでしょう。
業者を呼ぶ手間や費用を考えると、DIYにご興味をお持ちの方なら「自分でやってみようかな」と思うかもしれません。最近ではDIYの人気の高まりとともに、ホームセンターにはDIYツールや資材が揃っていますし、ハウツー記事や動画もちょっと検索すれば出てきます。しかし安易に外壁補修にチャレンジするのはおすすめできません。
専門的な知識や経験がない方が外壁補修のDIYに手を出してしまうのは危険です。インターネット上には「DIYで外壁補修をする方法」など、さまざまな記事がヒットするので、簡単に外壁補修ができるように感じてしまうかもしれません。しかしプロの目から見ると、必ずしも「正しい」とはいえないものも散見します。またDIYでは自己流になりがちなので、補修方法が間違っていることもしばしばです。
うまく補修ができなかった場合、一度補修した箇所を剥がしてから正しく補修し直さなければいけません。すると最初から業者に頼むケースよりも金額も作業も多くなってしまいます。
街の外壁塗装やさんではお住まいの点検を無料で行っていますので、外壁に関するお悩みはぜひご相談ください。
街の外壁塗装やさんによる「おすすめのDIY」と「おすすめしないDIY」とは?
とは言え、全てのDIYがオススメできないというわけではなく、中にはオススメできるDIYも存在しています。ここからは、「オススメできるDIY」と「オススメしないDIY」に分けてご紹介させていただきます。
「家具が古くなってきて表面の傷が目立つようになってきたので塗り替えたい」など、こういった家具の補修や塗り替えはおすすめです。
経年劣化が目立ってきた家具の塗装や補修なら、DIYにチャレンジするのもおすすめです。家具のような小さなものでも、自分で塗装することによって知識や理解が深まります。将来お住まいをリフォームする際にも、DIYで身についた塗装の知識は役立ちます。
また家具の塗装や表面の張替のようなDIYなら、ブログや動画で詳しく手順が紹介されています。必要な道具や材料、やり方などの正しい知識も比較的手に入りやすいので、興味のある方はトライしてみてはいかがでしょうか。
お住まいの外壁や外構部分の補修や塗り替え(塗装)のDIYはおすすめできません。なぜなら外壁や外構部分の補修や塗り替えには危険が伴うとともに、専門的な知識が必要だからです。
「塗り直すだけ」にも思えてしまうのですが、塗装やコーキングの種類を間違えたり、外壁を傷つけてしまったり…DIYではかえって外壁の耐用年数を短くしてしまう恐れがあります。また屋根や2階部分などの塗装は高所作業となり、ご経験のない方には危険が伴います。
外壁の塗装は想像以上に重労働です。分かりやすく幅が数十センチ、長さが数メートルの1階軒天を例にとってみましょう。
軒天とは軒先にある屋根の裏側、つまり外壁からちょっと外にはみ出た部分の天井部分のことです。外壁よりは塗る面積が少ないので、DIYできそうなイメージですよね。しかし軒天は高さがあるので台に乗って作業をしなければいけません。しかも塗るときにはずっと上を観ながらの作業になります。数分ならまだしも、長く上を向いたまま、塗料を入れた容器を持って作業するのはかなりの重労働です。
作業の翌日には確実に肩や首のコリ、全身の筋肉痛に悩まされることでしょう。しかも塗る場所が頭の上なので、塗料の滴れにも注意が必要です。万が一流れてきた塗料が目に入ってしまったら大変です。もちろんDIYをするときは保護メガネをすることが大前提ですが、うっかり目を傷つけてしまう危険性は否定できません。
また上を見ながらの作業では足元がふらついて、作業台から足を踏みはずす可能性もあります。足を踏み外して転倒すれば怪我につながりますし、塗料の入った容器が手から滑り落ちれば外壁や庭などいろいろな箇所に塗料がついてしまうかもしれません。
DIYは人気が高まっていますが、外壁の塗装は考える以上に重労働で危険が伴うのです。万が一の怪我や外壁へのダメージを考えると、とても外壁塗装のDIYはおすすめできません。
外壁補修のDIYをおすすめできないもう一つの理由として、専門的な道具が必要なことがあげられます。また専門的な道具を扱うにはそれなりの知識と技術が必要です。たとえば外壁塗装はただペンキを塗るだけでなく、いくつかの工程が必要です。それぞれの工程ごとに必要な道具や技術を紹介しながら、DIYをおすすめできない理由を考えていきましょう。
4つの工程別に考える「DIYをおすすめできない」理由とは
1.高圧洗浄
外壁塗装をするには、事前準備としてまず外壁の汚れを落とさなければいけません。汚れを落とすといっても「軽くきれいにする」というレベルでは足りません。塗装ができるレベルまできれいにするには「高圧洗浄機」を使う必要があります。
最近では高圧洗浄機をご購入されているご家庭もあるかもしれませんが、業務用の水圧は家庭用のものとは比べ物になりません。家庭用高圧洗浄機の水圧が2~8MPaであることに対し、業務用の高圧洗浄機の場合は水圧が16MPaにも及びます。
このように家庭用と業務用では2倍以上の水圧の差があるのです。最近の高圧洗浄機は家庭用でも水圧が高いものがありますが、それでも業務用にはかないません。外壁の汚れの程度によっては業務用でないと落ちないことがよくあります。
塗装前の洗浄はとても大切な工程です。きれいに汚れを落とし切っていない状態で塗装すると、塗膜の剥がれの原因になってしまいます。
しかし業務用高圧洗浄機はかなり高額です。気軽にDIY…とはいかないので、費用の面でも負担が大きくなります。また高圧洗浄器を使っての外壁洗浄は家庭用でも業務用でも取り扱いに注意しなければいけません。うっかり怪我をしてしまうこともありますし、何より外壁の箇所によって水圧を調整しなければ外壁を傷めてしまいます。箇所によって水圧を変える作業は、プロでないとなかなか難しいのです。
2.養生
養生とは塗装しないところに塗料がつかないようにビニールなどでカバーをすることを指します。養生をおろそかにしないことが、塗装の出来栄えに大きく影響します。なぜなら養生をすることで、塗らない部分との境目がきれいに区別でき、仕上がりが美しくなるからです。
養生にはビニールシートやマスキングテープを使います。塗らない部分をカバーするだけだと思うかもしれませんが、養生のやり方にも経験や慣れが必要です。養生は仕上がりをきれいにするためのものですが、塗料が周りに飛び散らないようにするためのものでもあります。
養生をうまくしなければ塗らない部分に塗料がついてしまうおそれがあるだけでなく、最悪の場合お隣の家や庭を汚してしまいかねません。養生は必ず行わなければいけない工程の一つなのです。
3. 下地補修
養生を終えたら、すぐに塗装というわけにはいきません。まずは外壁にできたクラック(ひび割れ)を補修する必要があります。
ただクラック(ひび割れ)にはいくつかの補修方法があり、適切な補修方法を選ばなければ外壁の耐久性が低下してしまうのです。
クラック(ひび割れ)を塞ぐだけでも、外壁の材質や塗料に合う充填剤を選ばなければいけません。また「サンダー」という専門的な道具を使うこともあります。サンダーはクラックの幅が大きい部分を削るときに使う道具です。クラック(ひび割れ)が大きい場合は、サンダーで削ってから充填剤を入れる流れになります。
サンダーを使う際には外壁材の内側や防水紙、構造材を傷つけてはいけません。これらにうっかり傷をつけてしまうと雨漏りの原因になったり、家自体の耐久性が下がったりするので細心の注意が必要です。
4. 塗装
下地補修まで終えたら最終工程の塗装です。塗装には下塗り・中塗り・上塗りの3段階で行い、それぞれ乾くまでの時間が必要です。DIYは仕事がお休みのときに少しずつやることが多いと思いますが、1日2日で行うのは難しいでしょう。
というのも下塗り・中塗り・上塗りのあとの乾燥時間を十分にとらなければいけないからです。乾燥時間はそれぞれの工程で違いますが、乾燥時間が短い場合でも最低6時間、上塗りの場合は24時間以上乾燥させなければいけません。
これは気温23度以上の場合の乾燥目安ですが、天候や気温が変われば乾燥時間もかわります。しっかり乾燥させなければ塗膜(塗料が固まってできる膜)が剥がれてしまうおそれがあります。たとえ小さな面だとしても乾燥時間はきちんと守らなければいけないので、1~2日では終わらないのです。
「乾燥時間を長くとれば良い」ということでもありません。なぜなら下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれの工程には、「〇日以内に塗る」という次の塗りを行うまでに期限があるからです。乾燥が足りなくても、この期限を守らなくても塗膜に不具合が出てしまいます。ほとんどの塗料で、重ね塗りの期限が1週間以内です。
休日にDIYを考えている方は「中塗りは来週」のように予定を立てるかもしれません。しかし雨が降ってしまうとこの予定も狂ってしまいます。期限以内に塗装ができなければ、塗ったところを洗浄して乾かしてからまた塗装することになり、予定が大幅に延びてしまうのです。
塗料にはさまざまな種類があり、塗りやすさがそれぞれ違います。塗りにくい塗料はムラができやすいため、美しく仕上げるのは至難の業です。しかも塗りムラがあると塗膜の耐久性まで下がってしまいます。外壁塗装は薄すぎず厚すぎずの、「適切な厚さ」で塗ることが重要です。
最近は粘性調整(レオロジーコントロール)にこだわった塗料が増え塗りやすくなっていますが、経験や技術が必要な塗料もたくさんあります。せっかくのDIYでも、かえって耐久性が落ちてしまっては元も子もありません。
例であげた軒天の塗装は高いところの作業なので、危険なことは少し想像がつくかと思います。では低めの箇所で、台に乗らずに作業をできるところならDIYしてもよいのでしょうか?万が一の事故が起こる可能性は低いので、その点で言えば肉体への負担も少ないでしょう。
しかし外壁塗装は専門的な知識が必要な作業です。たとえば「もともと使用されている材料」と「DIYで使った材料」が喧嘩して(化学変化を起こす)、補修前よりも症状が広がるケースがあります。一体どういうことなのか、実際にあったDIY事例についてみていきましょう。
実際にあった間違ったDIYによる補修例
外壁と塀の補修《間違ったシーリング材の使用例》
シーリング材はお風呂などの水廻りや、サッシ周り、外壁のサイディングなどいろいろな場所に使われています。しかし「シーリング」と一口に言っても、補修場所によって種類を使い分けないといけないことをご存知でしょうか?
●間違ったシーリング材を使用し劣化が早まる(外壁・塀)
一見すると、お風呂とサイディングの目地に使われているシーリング材は同じに見えるかもしれません。しかしシーリング材の成分は違います。このケースでは補修箇所に適さないシーリング材を選んだために十分な効果を得られず、劣化が早まってしまいました。
●外壁に充填したシーリング材の表面が凸凹・シワシワになった(外壁)
セメントに繊維質を混ぜた「窯業系サイディング」などの目地にシーリングを充填するときには、専用のテープを使って養生をします。しかし養生テープには剥がすタイミングがあります。これは剥がすタイミングを間違ってしまったために、せっかくきれいにシーリングできた箇所にシワや凹凸ができています。
●充填したシーリング材がすぐ剥がれてしまった(外壁・塀)
シーリング材は接着力が強くてすぐに固定できそうなイメージですが、実はそうではありません。接着には専用のシーラーやプライマーが必要で、一緒に使わないとシーリング材がすぐに剥がれてしまいます。
●モルタル壁のクラック(ひび割れ)をシリコン系シーリングで埋めた(外壁・塀)
ひび割れをシリコン系シーリングで埋めると、塗料をはじいてしまい上手く塗れません。シリコン系シーリングは水や油をよくはじいてくれるので、キッチンなどの水廻りによく使います。しかし塗料もはじいてしまうため、外壁にシリコン系シーリングを使うのはおすすめできません。
窯業系サイディングでは目地に塗料を塗っていないお住まいもあります。DIY補修では「塗ろうと思ったけど、塗れなくなった」というのはよくある事例です。
●ブロック塀などのクラック(ひび割れ)をシリコン系シーリングで埋めた(塀)
ブロック塀などのクラックにシリコン系シーリングを埋めた場合も同じです。ひびの大きさや数にもよりますが、塗装できない箇所があるとかなり目立ってしまいます。これを補修するためには一度シーリングを剥がして再度補修することになります。その分日数も費用もかかってしまうので、クラックの補修は信頼できる業者へお願いすることが確実です。
外壁と塀の補修(間違いだらけの塗装例)
●何回も塗装しているのにすぐに剥がれてしまう・割れてしまう(外壁・塀)
塗装の剥がれにはさまざまな原因が考えられますが、適切な下地処理をしていないことが多いようです。
○汚れを落とし切っていない状態で塗装している
○洗浄後に十分乾燥させていない
○目荒らしを施していない
○プライマーやシーラーを使っていない
つまり塗料と塗装面を密着させるための作業を飛ばしているのです。家庭用の塗料にはプライマーやシーラーを使わなくてよいものが販売されています。しかしプロ仕様の塗料は仕上がりはもちろん、耐用年数も大きく違うのです。
中でも一番危険なのは元々の塗料と新しく塗り直した塗料の相性が悪いケースです。「科学的に結合しにくい塗料」同士だと塗料が定着しません。
《例》
- ○プラスの性質を持つ「カチオン系塗料」の上から同じ「カチオン系塗料」を塗る
- ○油性の接着剤の上から油性塗料を塗る
専門的な内容になるので、簡単に説明します。
塗料は電気的な性質を持つものがあります。電気は同じ電極タイプだと反発しあう性質を持っているため、同じ電気的性質を持った者同士だと塗料を塗っても定着しないのです。
加えて塗料は接着剤的な性質も持っています。屋根材のアスファルトシングルなどは油性の樹脂に自然石や彩色石を一緒に吹き付けて塗装します。これにもしも油性塗料で塗装してしまうと、油性の樹脂が溶け自然石や彩色石が剥がれ落ちてしまうことがあります。
普通に聞くと「油性塗料だから油性で大丈夫」と思ってしまいがちですが、そう簡単にいかないところが塗装の難しいところなのです。
外壁を部分的に補修して補修箇所だけタッチアップ塗装をすると、かえって目立つことになります。「どっちみち塗装するのだから」と、目立たないようにその一面を塗装する場合もあるかもしれません。
しかし「科学的に結合しにくい塗料」の場合、塗った一面すべてが不具合を起こします。不具合がおきてしまうと、塗膜をすべて剥がしてもう一度塗装し直さなくてはいけません。費用もかさみますし、たとえば塀の場合だと横に長く、面積も大きいので手間もかなりかかります。街の塗装やさんではこのような事故を防ぐために、目立たないところにテスト塗装をすることがあります。もちろんお客様のご許可をいただいてからですが、もともと使われていた塗料や建材の性質が分からない場合に念入りに確認することは必要な作業なのです。
経年で科学的性質が弱まることも・・・
水性・油性・アルカリ性・酸性といった「塗料の化学的性質」は、経年によって中和され弱まる傾向があります。メーカーが設定した耐用年数に近づくと、このような化学的性質が弱まるため、逆に不具合を起こしにくくなることもあります。
特に最近のシーラーやプライマー、塗料は改良を重ねられているので、シーラーやプライマーだけで問題が解決することも確かにあります。しかし塗料などの性質について、気を配らなければいけないことに変わりはありません。
塗料などの性質や扱い方については専門的な分野なので、専門用語なども多くインターネットで調べても分からないことが多いのです。ホームセンターで店員の方に尋ねても、専門的な知識については答えられないことも多いので、外壁塗装はプロにお任せしたほうが無難です。
●塗膜が膨れてきてしまった(外壁・塀)
「含水率」という言葉を聞いたことがありますか?含水率とは物質に含まれる水分の割合のことです。外壁に使われる建材の中には、この「含水率」が高いものや少ないものがあります。また年月の経過により含水率が高くなる場合もあります。建材のなかでもモルタルやコンクリートは水を含みやすい建材です。塗料はその性質に合わせて透湿性の高い物を選ばなければいけません。特に庭など土の上に立っているブロック塀の場合は、「塗膜が膨れる」という現象が起こりやすいので注意が必要です。
透湿性のある塗料とは?
「透湿性」に優れた塗料とは、湿気だけを通して水を通さないという機能性の高い塗料のことです。「湿気を通して水を通さない」とは一見矛盾して見えますが、物体の大きさを利用した技術です。
まず水と湿気の粒子は大きさが違います。液体の水の粒子よりも、気体である湿気の粒子の方が小さいのです。塗膜には極小の穴が開けられているので、粒子の小さな湿気のみが通るというわけなのです。
「外壁の傷が目立つから一面を塗ってしまおう」と思う気持ちは分かりますが、最悪の場合塗ったところをすべて剥がしてやり直し…ということになりかねません。時間も費用も余計にかかってしまうので、できれば外壁塗装は「プロ」にお任せすることをおすすめします。
信頼のおける業者なら外壁塗装・補修の保証期間が設けられているため、万が一不具合が起きたときでも安心です。
街の外壁塗装やさんではDIYで失敗してしまった不具合の補修も承っています。お悩みの方は是非お気軽にご相談ください。