お住まいを購入してある程度時間が経過すると、必要になってくるのがリフォームです。お住まいの劣化具合や家族構成の変化など、リフォームの要因は様々です。今回は、お住まいの中でも特に劣化の激しい外壁について解説します!
外壁のリフォームは
①外壁塗装
②外壁カバー工法
③外壁の張り替え
と大きく分けて3つあります。
これらのうち、どれを選べば良いかの判断は難しいですよね。あなたのお住まいに最適な工法を、外壁の素材別に検証します!
今回の記事の概要を動画で説明しています!先に動画を視聴することで、これからの解説がより理解しやすくなりますよ。
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それぞれの工事について解説!
ここでは、外壁のメンテナンス工事について基本的な事項を押さえましょう。
①外壁塗装
外壁塗装では、読んで字の如く外壁を塗装します。主に行われるのは、劣化部分の補修と新たな塗料の塗装です。主な目的は、外壁の保護機能の改善です。
②外壁カバー工法
外壁カバー工法では、既存の外壁の上に新しい外壁を貼り付けます。
③外壁の張り替え
外壁の張り替えでは、これまでの外壁を取り外して、新しいサイディングなどに取り替えます。
どの工事を選べば良いかのかよく分かりませんよね?しかし、できればコストパフォーマンスが高いものを選びたいです。
・築30年程度まで:外壁塗装
・築35年程度から:外壁カバー工法か外壁の張り替え
を検討していただいております。
他にも、この先「どれくらい住むのか」などによっても選ぶべき工事は変わってきます。ですが、外壁リフォームは定期的なメンテナンスが命です。定期的なメンテナンスで耐用年数を伸ばすことが、家の寿命を伸ばすことにつながります。
現在、外壁素材として最も普及しているのは窯業系サイディングです。耐用年数は30~40年と言われていますが、この数字は外壁塗装などのメンテナンスをきちんと行った場合のものです。このメンテナンスを怠ってしまうと、寿命は20年程度に縮まってしまうでしょう。
また、メンテナンスだけでなく、台風や地震などの自然災害による影響も考慮しなければなりません。台風で何かが飛んできて外壁に傷が付く、地震でヒビが入ってしまう場合もあります。環境・立地などその他の条件も考慮したメンテナンスを行うことが、メーカー想定の耐用年数を生み出します。
あなたのお住まいの築年数や環境をもとに、それらを考慮しながら外壁リフォームの最適解を見つけましょう!
【チャートで診断】あなたのお住まいに最適な外壁リフォームは?
窯業系サイディングの最適リフォームは?
お住まいの外壁の劣化具合によって、工事の緊急性やそれに伴うご提案は変わってきます。チョーキングが発生している、外壁の反りが発生しているなど、外壁について気になる点がございましたら、街の外壁塗装やさんの無料点検をいつでもご利用ください!
モルタル外壁の最適リフォームは?
お住まいの外壁の劣化具合によって、工事の緊急性やそれに伴うご提案は変わってきます。クラックの発生具合や程度、状態をプロの目できちんと判断いたします。外壁について気になる点がございましたら、街の外壁塗装やさんの無料点検をいつでもお試しください!
金属サイディングの最適リフォームは?
お住まいの外壁の劣化具合によって、工事の緊急性やそれに伴うご提案は変わってきます。チョーキングが発生している、外壁の錆びや崩れ、穴が空いている場合もございます。外壁について気になる点がございましたら、街の外壁塗装やさんの無料点検をいつでもお試しください!
それぞれの工事の費用・耐用年数・工期を比較!
費用を抑えたいのであれば、一番安いのは外壁塗装です。一般的な戸建て住宅(総2階25坪)にてシリコン塗料を用いた場合にかかる費用は60万円程度です。また、耐用年数が20年を超える無機塗料を用いた場合でも、かかる費用は80万円程度になります。
それに対して、同じ規模の住宅でも外壁カバー工法では150万円程度、外壁張り替えでは180万円程度の費用がかかってしまいます。これは、外壁塗装の2~3倍に相当する金額です。もちろん、外壁カバー工法、外壁張り替え共に定期的なメンテナンスが必要となります。
これらの工事は、現在の外壁が耐用年数を超えている場合や、反り・クラック・割れなどの外壁の寿命を大きく縮める不具合が発生した場合に行います。定期的にメンテナンスを行えば、窯業系サイディング、金属サイディング共に30年以上の耐用年数があると言われています。定期的なメンテナンスを欠かさずに、費用の負担が最小限に済むように心がけましょう!
それぞれの工事の特徴は?
リーズナブルで手の届きやすい外壁塗装
外壁塗装は外壁の劣化が軽度な場合に有効なメンテナンス方法です。外壁塗装を施すことで、本来の防水性を取り戻します。クラックなどが発生している場合は補修し、その上から塗装を行います。塗り替えの目安は塗料の種類や耐用年数によって変わってきますが、標準的なシリコン塗料では約10年、無機塗料の場合は20~25年と言われています。外壁塗装は、外壁カバー工法や外壁の張替えに比べて工事費を抑えることができ、工期も短縮できる工法です。
バランス型の外壁カバー工法
外壁カバー工法とは、既存の外壁をそのままに上から新しい外壁を重ねて張る施工方法のことを言います。「今のところ問題はないが寿命が近づいているタイミング」で行う工事であり、解体や廃棄物処理を伴わないため、その分のコストがカットできます。従って、外壁張り替えよりも費用を安く抑えることができます。また、外壁が二重になるため、遮音性・断熱性などが向上するというメリットもあります。
内側からメンテナンスできる外壁の張り替え
外壁の張り替えは、外壁に補修が不可能な箇所がある、明らかに寿命を過ぎている、といった場合に行う工事です。文字通り、既存の外壁を撤去し、新しいものと取り替えます。一旦外壁を取り外すため、外壁の下に隠れていた防水紙や断熱材などのメンテナンスを同時に行うことができます。また、外壁の素材や色を工夫すれば、お住まいの外観を一新することも可能です。
それぞれの工事のメリット・デメリット
外壁塗装
●施工費用を安く抑えられる
●塗料によっては20年以上の耐用年数も
外壁カバー工法
●張り替えに比べて施工費用が安い
●張り替えと同程度の耐用年数
外壁の張替え
●外壁を丸ごと交換するため、安心して長く住むことができる
●内部のメンテナンスもできるので、外壁からの雨漏りも完全に止めることが可能
外壁塗装
●外壁の損傷が大きい場合は施工できない
外壁塗装
●外壁の強度が不足している場合は施工できない
外壁塗装
●解体や廃棄物処理によるコストが嵩むため、費用が高額
●モルタルの外壁には施工できない
主流の外壁とその特徴
張り替えが可能な外壁として挙げられるのは、サイディングです。サイディングは、モルタルやタイル仕上げに比べて、新築時の施工が容易で工期も短縮できます。そのため、現在では主流の外壁材として多くの住宅に使用されています。
モルタル外壁では張り替えができないため、劣化し始めてからの対処が難しいです。
外壁カバー工法であれば既存の外壁に重ね張りするため、現状がモルタル外壁でも下地処理をすることで施工できます。
素材別の外壁リフォーム対応表
張り替えできない!モルタル外壁の特徴
モルタルとは、セメントに砂を混ぜて練った建材です。柔らかいモルタルを壁に塗り付けて、時間の経過によって固めることで外壁を作ります。
窯業や金属のサイディングのように、パネルやボードを下地に張り付けるのではありません。従って、一度剥がして新しく張りつけるのは現実的ではありません。現状がモルタル外壁の場合は、その上に下地処理をしてサイディングを張る外壁カバー工法が有効的です。
全て可能!窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントに繊維を混ぜて成型されています。柄・模様が多くデザインのバリエーションも多いので、人気のある外壁材です。
この窯業系サイディングの上から、外壁カバー工法をすることは可能です。その場合は同質の窯業系サイディングを使用することは少ないです。外壁は軽量である方が耐震性の面で優れるため、金属サイディングが好まれるのですね。
こちらも全て可能!金属サイディング
金属サイディングの特徴は、まず軽さです。現状の構造に負荷をかけすぎない外壁材として、リフォームの時に重宝されます。
また、プリント・塗装などの技術により、デザイン性にも富んだサイディングとして注目を集めています。
適材適所!重さによって用途が異なる外壁材
外壁材を張り替える場合、従来の外壁材よりも重いものの使用は避けるのが無難です。なぜなら、新築時に建物全体で構造計算がされているからです。後から建物本来のバランスを崩すような工事をしてしまうと、強度や耐震性の低下に繋がります。
窯業系サイディングは、1㎡で約17.3kgとかなりの重量です。従って、外壁張り替えには使用できますが、重ね張りをするカバー工法には向いていません。外壁カバー工法には重さが窯業サイディングの1/5程度の金属サイディングが向いています。
結局どれがオススメ?条件に合わせてお得な工事を選択!
外壁が耐用年数を迎える築30年程度までは、外壁塗装で外部のみをメンテナンスすれば良いでしょう。築30年を過ぎてくると、もう少し大規模なリフォームが必要になります。築30年以降は、外壁カバー工法か外壁の張り替えをオススメしています。
どの工事を選ぶかは、その家にあと何年住むかによっても変わってきます。
10年ほどで手放そうと考えているお住まいの場合は、数百万円の費用が必要なカバー工法や張替えを施さずとも、耐用年数が10年のシリコン塗料による外壁塗装で十分です。費用も抑えられ、住んでいる期間は問題なく外壁を守ってくれます。
もしご子息が今後も長く住むというのであれば、思い切って外壁カバー工法か外壁張り替えをオススメします。これらは定期的にメンテナンスを行うことで、耐用年数は30~40年が期待できます。
街の外壁塗装やさんでは、お客様のライフプランに沿った最適な外壁リフォームをご提案しております。
街の外壁塗装やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
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外壁リフォームには外壁塗装、外壁カバー工法、外壁の張り替えがあり、それぞれに長所・短所がある
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窯業系サイディングと金属形サイディングは外壁カバー工法も外壁の張り替えも施工可能
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モルタル外壁は外壁カバー工法が可能だが、張り替えはできない
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張り替えは外壁内側の防水紙などのメンテナンスもできる
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「どれだけ住むか」を考えた計画的なリフォームが大事
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定期的にメンテナンスを行うことで耐用年数を延ばし、外壁を長く維持することが大切
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耐用年数が長い塗料で外壁塗装をすれば、高額なものと比べて140万円程の差が出る