節電が推奨される昨今、太陽光パネルに注目が集まっています。1993年に住宅用太陽光発電が普及を開始してから、現在では太陽光パネルを設置しているお住まいを多く見かけるようになりました。現在では新築住宅の4割が太陽光パネルを設置しているようです。これには災害時などに備えた電気の確保という理由や、比較的コストが低いことも後押ししているのではないかと思います。今後ますます太陽光パネルを設置しているお住まいは増えていくはずです。では太陽光パネルを設置している住宅の屋根塗装やリフォームはどうすればよいのでしょうか?
《太陽光パネルと屋根塗装に関するよくあるご質問》
屋根塗装のタイミングはいつがベスト?
屋根工事のとき太陽光パネルはどうなる?
今回の記事ではこのようなお悩みを元に、太陽光パネルと屋根塗装・リフォームについて詳しく解説していきます。すでに太陽光パネルを設置されている方はもちろん、太陽光パネルの新規導入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
【動画で確認「太陽光パネルと屋根塗装」】
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戸建て住宅総数に対する太陽光発電の普及率が9%にまで上がったのは2019年のこと。太陽光発電協会によって発表されたデータによると、太陽光発電を設置する住宅は年18万件ずつ増加しています。電力不足がたびたびニュースで取り上げられる現在、太陽光パネルの設置住宅は今後も増えていくことが予想されます。
自然エネルギーを利用する太陽光パネルは、設置さえすれば何もせずに発電してくれるため、電気代の節約が可能です。さらに余った電気は販売することも、停電時に蓄えた電気を使用することもできます。確かに導入コストやメンテナンス費用はかかりますが、太陽光パネルを設置するメリットは大きいといえるでしょう。
2019年の台風15号では停電が2週間以上も続きました。地震や台風で停電を経験すると、停電時の備えがいかに大切かを痛感するはずです。たとえば冷蔵庫の食材が腐ってしまう、お湯が沸かせないなど…さらには携帯やパソコンの充電さえできなくなります。災害時の停電に備えることも太陽光パネルの普及を後押しする要因になっています。
しかし中には、次のような理由から太陽光パネルに良い印象を持っていない方もいるかもしれません。
☑ 高額な設置費用が必要
☑ 太陽光パネルの重量による耐震性の低下
☑ 期待するほどの発電量がない
しかし現在の太陽光パネルは軽量化・発電の効率化が進んでいます。技術革新により太陽光パネルの性能は向上していますから「太陽光パネルは気になるけれど不安もある」という方は、この機会に太陽光パネルについて見直してみるのもおすすめです。
屋根塗装は太陽光パネルの設置前?設置後?
屋根と一体型のソーラーパネルもありますが、多くのお住まいでは屋根の上に太陽光パネルが取り付けられています。屋根材と太陽光パネルが別々に取り付けられている場合は、メンテナンスも屋根材・太陽光パネルと別々に行わなければいけません。
国内で多く採用されている屋根材はスレート屋根材です。スレート屋根材の主原料はセメントであるため、塗膜が劣化すると吸水を始め、屋根の耐久性が低下します。そのため定期的な塗り替えが必要なのですが、問題は「いつ」屋根塗装を行うべきか、ということです。太陽光パネルの設置前、設置後では最適なタイミングが異なりますので、それぞれの場合について詳しく見ていきましょう。
《1.太陽光パネル設置前》
太陽光パネル設置前であれば、通常通りの屋根塗装を行います。屋根塗装にも太陽光発電の設置にも足場を必要としますから、屋根塗装と太陽光発電の設置をまとめて行うと費用の節約が可能です。
《2.太陽光パネル設置後》
すでに太陽光パネルを設置しているお住まいでは、太陽光パネルの設置面以外の屋根面を塗装します。すべての屋根材を塗り替える場合と比較すると塗り替え面積が小さいため、その分安く費用を抑えることが可能です。
太陽光パネルを設置している面は塗装しないため、太陽光パネルを撤去する場合は色の違いが目立ってしまいます。もしも太陽光パネルを撤去する場合は、屋根材の状態に合わせて塗装やメンテナンスをご検討いただくとよいでしょう。
屋根塗装をするために太陽光パネルを一旦撤去し、塗装終了後に太陽光パネルを再設置するやり方もあります。メリットとして屋根全体がきれいに仕上がるという点が挙げられますが、その反面、太陽光パネルの撤去・再設置費用が余分にかかってしまいます。さらに取り外したパネルの保管場所に費用が掛かることもあるため、コストの面から現実的な方法とはいえません。
また太陽光パネルの脱着時に支えの架台が傷んでいた場合は、交換しなければいけません。脱着時に傷つけてしまった場合も同様です。廃番になるなど、メーカーから同じものを取り寄せできないときは特注となり、コストがさらに上がってしまいます。太陽光パネルの脱着によって保証が失効するケースもあるため、屋根塗装の際に太陽光パネルを設置し直すことはデメリットの方が大きいと言えるでしょう。
太陽光パネルの設置面に関しては、紫外線の影響を受けにくく屋根材の劣化の進行が遅いため、塗装をしなくても大きな問題にはなりにくいと考えられます。
続いては太陽光パネルが設置されているお住まいの屋根メンテナンスにまつわる注意点をご紹介します。特にスレート屋根の塗装メンテナンスでお悩みの方が多いかと思いますので、スレート屋根を中心に解説します。
屋根の点検をされる際は、危険なので必ず専門業者にご依頼ください。屋根は滑りやすいうえ傾斜(勾配)があり、高いところから万が一落下してしまえば大怪我の恐れがあります。
注意点1.太陽光パネルの上に乗らない
屋根塗装の専門業者であれば当然知っておくべきことですが、太陽光パネルの上に乗ってはいけません。太陽光パネルは非常に繊細で、体重をかけると割れてしまうかもしれません。太陽光の上に乗ることはもちろんですが、道具類をぶつけることでも破損につながりますので注意しましょう。
注意点2.高圧洗浄での太陽光パネル洗浄はNG!
太陽光パネルには雨による水垢や鳥の糞、埃などが付着します。高圧洗浄を使用すると簡単にきれいになりそうにも思えますが、高圧洗浄の水圧でパネルや部品を破損するかもしれません。また水垢の汚れに対してもあまり効果が望めないため、太陽光パネルにはなるべく水道水を当てないように注意し、推奨される清掃方法で行ってください。太陽光パネルに限らず天窓(トップライト)の清掃にも同じことが言えます。
注意点3.屋根塗装時には発電量が低下する
屋根塗装時には太陽光パネルに養生を行い、塗料の付着を予防します。太陽光パネルは晴れの日に発電効率が上がりますが、塗装も晴れの日を狙って行うため、どうしても発電量に影響してしまうのです。屋根塗装は清掃も含めて2~3日で終わるため、そこまで発電量が左右されることはありません。しかし発電量が低下する可能性があることはあらかじめご了承ください。
注意点4.屋根塗装完了後は発電状態の確認を!
屋根塗装が終了したら必ず太陽光パネルが発電しているか、足場のあるうちにご確認ください。施工中は細心の注意を払っているため問題は起こらないかと思いますが、100%はありません。太陽光パネルのメンテナンスが必要かもしれませんし、足場が解体されたあとでは点検・補修が難しくなります。また太陽光パネルだけでなく、テレビのアンテナ接続が悪くなるケースも稀にありますので、屋根塗装完了後は、こちらも併せて確認しておくと安心です。
屋根塗装後に太陽光パネルを設置するときの注意点
太陽光パネルの設置にはメリットがたくさんあります。しかしお住まいの設計や環境によっては期待するほどの発電を見込めないかもしれません。それでは高い導入コストがかかるのに太陽光パネルを設置する意味がありませんよね。では立地や環境、設計など、どのような条件であれば効率よく発電できるのでしょうか。将来的に太陽光パネルの設置をお考えの方もぜひご参考にしてください。
条件1.屋根面の方角と周辺環境
太陽光パネルの設置は太陽が当たる時間が長い南面が一番おすすめです。北面は太陽が当たる時間が短いため、発電量が落ちてしまいます。
しかし太陽光パネルを屋根の南面に設置しても、南面が木や隣家の影になっている場合はやはり発電効率が悪くなります。太陽光パネルを設置する場合、どのくらい発電量を確保できるのか事前に確認することが重要です。
しかし太陽光パネルを屋根の南面に設置しても、南面が木や隣家の影になっている場合はやはり発電効率が悪くなります。太陽光パネルを設置する場合、どのくらい発電量を確保できるのか事前に確認することが重要です。
条件2.屋根下地・屋根材の劣化状況
太陽光パネルは軽量化されているとはいえ、屋根に負担がかかることは事実です。そのため屋根に経年劣化や腐食が確認できる場合、屋根下地の補強をしなければいけません。また太陽光パネルの設置には野地板の厚みが9mm以上必要です。
屋根塗装を終えたばかりなのに、いざ太陽光パネルを設置しようとした際に「野地板の補強や屋根の吹き替え工事を行わなければ太陽光パネルの設置ができない」ということが判明するケースも考えられます。これでは屋根塗装をした意味がありません。このように太陽光パネルの設置をご検討されている方は、屋根リフォームの際に業者に伝えておくことをおすすめします。
屋根塗装を終えたばかりなのに、いざ太陽光パネルを設置しようとした際に「野地板の補強や屋根の吹き替え工事を行わなければ太陽光パネルの設置ができない」ということが判明するケースも考えられます。これでは屋根塗装をした意味がありません。このように太陽光パネルの設置をご検討されている方は、屋根リフォームの際に業者に伝えておくことをおすすめします。
条件3.太陽光パネルに屋根カバー工法は要注意!
太陽光パネルは架台を屋根材の下地にしっかりと固定しなければいけません。しかし屋根カバー工法では屋根が二重になっているため、アンカーが抜けて太陽光パネルが架台ごと落下するリスクがあります。また太陽光パネルの設置により、二重になっている屋根への負荷が大きくなります。そのため基本的に屋根カバー工法のお住まいに太陽光パネルの設置は推奨されておりません。屋根カバー工法を行うことのできるお住まいであれば下地の状態に問題がある可能性は低いですが、屋根全体の強度・耐震性は十分確認しておきましょう。
メーカーの中には屋根カバー工法でも対応可能な架台を販売しているところもあります。しかし太陽光パネルを設置するのであれば、災害時の被害を防ぐためにも耐震性・メンテナンスを考慮した屋根リフォームを行うことが重要です。
スレート屋根は、長く維持するために定期的な塗装メンテナンスが必要です。太陽光パネルが設置されている箇所は塗装しないため、塗装面積が少なく塗装費用を抑えることができます。
またスレート屋根材は塗装メンテナンスをしっかり行うことで継続して使用することもできます。太陽光パネルが広範囲に施工されている場合は塗装面積も少なく施工費用を抑えて施工することもできますので、定期的な塗装メンテナンスを心がけましょう。
屋根塗装の際には基本的に足場仮設とメッシュシートが必要です。これらの設置には別途費用がかかってしまうため、屋根塗装で必要な足場を有効利用するために外壁塗装やメンテナンスも一緒に行うと将来的な出費を抑えることにつながります。
街の外壁塗装やさんでは無料で屋根・外壁の点検、お見積りを実施させていただいております。お客様のご状況やご要望をしっかりと伺い、大切なお住まいに安心して住み続けられますようメンテナンス・補修をご提案させていただきます。お住まいに関するご不安やお悩みはぜひお気軽にご相談ください。
太陽光パネルを設置している屋根の塗装で
気を付けたいポイントを徹底紹介まとめ
気を付けたいポイントを徹底紹介まとめ
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太陽光パネルの普及率が高まる中、太陽光パネルを設置している新築住宅は全体の4割にも上ります。今後ますます増加することが予想される中、太陽光パネルのことや設置住宅の屋根メンテナンスについての詳しい知識が求められています。
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太陽光パネルのあるお住まいの屋根塗装は太陽光パネルが設置されていない屋根面のみに屋根塗装を行います。太陽光パネルを設置する前であれば通常通りの屋根塗装で問題ありません。
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太陽光パネルを脱着して屋根塗装を施すやり方もありますが、太陽光パネル設置時に適用された保証への影響やコスト面から現実的な方法ではありません。
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非常に繊細な太陽光パネルは取り扱いに注意しなければいけません。誤って破損してしまうと発電効率が低下します。屋根塗装の際には太陽光パネルに不具合が生じていないか足場があるうちに確認をしましょう。
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太陽光パネルの設置は発電効率を意識することが大切です。設置する屋根面の方角や周辺環境によっては期待する発電量が見込めないことがあります。また太陽光パネルの設置前の屋根メンテナンスは通常の塗装ではなく屋根吹き替え工事をおすすめすることがあります。
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足場仮設費用を抑えるため、屋根塗装と外壁塗装は同時に行うことをおすすめします。
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私たち街の外壁塗装やさんでは、屋根塗装・外壁塗装はもちろん太陽光パネルの設置についてもご相談を承っています。太陽光パネルの設置・屋根塗装についてのお悩み・疑問点は、街の外壁塗装やさんにぜひご相談ください。