【調査】
サッシの脇から床に向かって雨漏りの跡がクロスの表面にあります。窓枠と壁の隙間から漏っているようで、瑕疵保証JIOの赤外線調査結果をみると確かにサッシの左側から雨が漏った跡があります。原因はどこなのか?バルコニーの笠木の周囲から雨漏りの跡がある事が分かり、特に壁と笠木の取り合い部が原因の可能性が高そうです。
細かな納まりが沢山あるので、原因は多岐に渡っている事が想定されます。外壁のクラック部分に土手を作り水を溜めて侵入の様子を見てみます。ゆっくりですが染み込んでいる様です。バルコニーの防水なども含めて調査した結果、クラック補修の上外壁の塗装工事、バルコニーのウレタン防水を笠木の内部も含めて行う事になりました。 【工事】
クラックの補修に変成シリコンのコーキングを使います。コーキングガンで充填したあとは、クラックに擦り込むようにして押さえていきます。大きなクラックの補修にはコーキングが一番です。
クラックの補修が終了したら、下塗りを行います。仕上げの塗装の前に下塗りを行って下地を作ります。仕上げの塗料がしっかりと壁に食い付く様にする為に塗装をするのですが、今回使用する専用の下塗り剤は『ブラックキャップ』です。キャップが黒いのでこの名前が付いたのですが、実際の材料は乳白色です。塗料の余計な吸い込みを防ぐために塗装をしていきます。
足場を外から見てみました。下塗りのあとは、仕上げの塗料の1回目、中塗りを行います。今回使用したのは、ブライトン㈱の高弾性100%アクリル系塗料の『エラストコート』です。360%の弾力性のある塗料で、耐久性が非常に高く、マットな仕上げで元々の外壁パターンを活かした仕上がりになる塗料です。下地のひび割れにも追従しますので、クラックの出にくい材料なんです。
中塗りをした状態です。下側が今までの外壁の色で、上がエラストコートの中塗りです。もともとベージュ系だった外壁を白い色で塗装して明るく洒落た印象になります。リシン吹付けの風合いを残しつつ色を変えていっています。
仕上げの2回目、上塗りです。メリットの高いこのエラストコートは、水性の塗料で匂いも全く無く、ローラーや刷毛で塗装をしていきます。リシン吹付けのパターンがしっかりと残っているのが分かりますでしょうか。上塗りが乾燥したら完成です。
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
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