君津市で工場を経営するT様。工場の工事をご発注頂き、工事の仕上がりを気に入って頂き ご自宅の塗装工事のご依頼もいただきました。
信頼を頂いての工事ですので自ずと気合が入ります。 【現地調査】 建物を見ないでお伺いしましたが、到着して最初の感想「大きくて立派なお住まい!」でした。 サイディングの外壁ですがこだわりの様子が見て取れます。 玄関とベランダ部分は柄ありのサイディング、それ以外はスタッコ調のサイディングでした。 奥様とご一緒にぐるっと建物を調査しました。 一番気になったのはベランダ部分のサイディング目地です。これは相当劣化して下のハットジョイナー(バックアップ材)が見えている状態でした。
母屋部分のサイディングのコーキングは比較的安心できる状態でした。 続いて屋根の調査です。 薄型スレート(コロニアル)屋根、棟は降り棟が差し棟の屋根です。 幸い割れや欠けもなく安心できる状態でした。但し、1箇所陽の当たり辛い部分にコケが多く出ていました。
【カラーシミュレーション】 今回の塗装工事、主役は奥様です。色やご希望は普段おうちを守っていらっしゃる奥様が結論を出す方がいいことが多いのです。 ご希望は屋根が濃い青、外壁はグレーか、茶色。とのことでした。 汚れが目立ちにくい色をご希望されるのも賢い主婦ってかんじで好感が持てます。 早速当社のカラーコーディネーターに話してカラーシミュレーションを作成しました。 例によってご希望の色はもちろんのこと、ちょっと違った色合いも作成します。 あれ、こっちもいいかも?ってこともたまにあるのです。 今回はいくつかご提案をし、屋根はクールナスコン(サーモアイSI)、外壁はグレー、ベランダと玄関のサイディング部分はクリアで塗装をすることにいたしました。 【足場・高圧洗浄】 足場設置も気を使って行います。普段洗濯物を干している1階のベランダ下は芝を設置して良いか?玄関部分は人通りがあるのでスポンジを設置。 昇降用の階段の位置など気を使って設置をします。
その後、洗浄工事の開始です。 近隣の皆様にご挨拶をして洗浄時はお洗濯物をなかに干していただくお願いをします。もちろんメッシュシートで覆いをするのですが 万が一を考えてお願いをいたします。 汚れがみるみる落ちるのは気持ちがいいものです。
屋根の色が緑だということもわかってきますね。
【下処理】 サイディングの下処理、それは真っ先にコーキングが挙げられます。 コーキングともシーリングともいいます。うんちくはありますがあまり気にしなくて大丈夫です。同じことをするのですから。 サイディングは2種類。外壁部分は全塗装をするので目地の色は然程こだわらなくても大丈夫です。 目地のコーキングを撤去し、プライマーを塗布します。
その上からコーキングを充填し、ならしていきます。
そしてベランダ部分のサイディング。こちらのほうが目地が傷んでいました。 ここはクリア仕上げになる部分です。そう、目地の色を慎重に選択しなくてはなりません。 色番号を使って外壁の色に合わせて発注しました。
【温度対策・換気棟】 室内の暑さ対策、今回は遮熱塗料を使用しますが、もう一つ、屋根の棟板金を一部交換して換気棟を設置します。 室内の温度は小屋裏(天井裏)の温度と密接な関係があります。 通常は有孔板という穴の空いた板を軒天に使用し、そこから空気を対流させますが、十分じゃない場合があります。 そこで換気胸を設置し、有孔板、換気棟の高さの違いを利用して空気をより対流させて温度の上昇を防ぎます。 それと同時に湿気も防げるため、建物の維持にももってこいです。 先ずは既存の棟板金を撤去します。 清掃して頂点部分に穴を開けます。 2段式になっている換気棟を設置します。
空気は入りますが雨水は入らないようになっています。
1・2階に各1ケ所設置をしました。 これで暑さ・湿気対策に効果があることでしょう。 【塗装工事スタート】 塗装工事に使う材料です。これでもまだほんの一部です。建物が大きい場合、モルタルなどの場合は規定量以上に 材料を使うものです。そこをけちれば安くできますが、建物のためにいいはずはありません。
【塗装工事 屋根】 屋根の塗装、今回は日本ペイント社製の遮熱塗料「サーモアイSi(シリコン)」を使用します。 遮熱塗料は各メーカーで出していますが、このサーモアイシリーズは下塗りにも遮熱効果ある塗料を使っています。 下塗り(サーモアイシーラー)中塗り・上塗りと遮熱の3層構造でより効果が見込めるので私たちのイチオシ塗料です。 下塗りは白い色の塗料です。
実は白い塗料は施工上で中塗り・上塗りの時に手間を食います。ですが、この作業をしっかりすることによって 長期的に長持ちをする、遮熱効果のある屋根が完成するのです。
お客様のためにしっかりと塗料を塗っていきます。 屋根の色はクールナスコンに決まりました。今までの黄色~緑系の色からがらっと変わったイメージになります。 汚れが目立たず、綺麗な仕上がりをお求めになっていらっしゃったのでクールな感じでいいと思います。
【塗装工事 外壁】 外壁の下処理も終わり、下塗りの開始です。塗料はナノコンポジットWを使用します。 下塗りはナノコンシーラー、浸透性が高く密着度も高い塗料です。
とにかくこの ナノコンポジットWは低汚染系で評判が良いのです。仕上がりもよく、汚れもつき辛い。 そして価格もリーズナブル。まさにイチオシの塗料です。 中塗りはグレーで塗装です。
これで中塗りの完成です。乾燥させてから上塗りで仕上げていきます。 雨続きでなかなか現場に入れずに大変でした。 柄のある部分の塗料はクリアで仕上げていきます。
【ウッドデッキ】 1階にあるウッドデッキも塗装工事のご希望を頂きました。みるとラティスが腐食しているところもありましたので交換をすることにいたしました。 奥様から階段に不具合が有ると伺って調査をするとビスが外れていました。
ここはビスだけだと危険ですので木材を使って補強をしました。
【塗装工事 ウッドデッキ】 ウッドデッキは傷みのひどいラティス2枚を交換、新しい物も含め塗装をしました。 ラティスは外したほうが綺麗に濡れるので撤去して塗装後再設置をします。
キシラデコールという、木材専用の塗料を使いました。木材部分は3年ごとに塗装をする方が良いでしょう。
【塗装工事 その他】 建物が大きいので軒天の塗装もいつもの倍の材料を使いました。
軒天は2回塗りで仕上げていきます。
【完了前検査】 工事後は施工スタッフによる確認、そして担当による確認、ご希望があればお客様といっしょの確認と3度の確認をしてお引渡しになります。
外壁や細部を確認していきます。塗料のハネや傷等、細心の注意を払って行きます。
色を選択いただいた奥様のセンスが光る建物に生まれ変わりました。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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