市原市にお住まいのK様からお問い合わせをいただきました。
屋根の状態が気になるとのことで確認に伺いました。 今回、なぜ屋根の状態が気になったのでしょう。 それは飛び込み業者さんから指摘を受けたそうです。 飛び込み業者、最近多いのです。屋根が傷んでるとか、近くで現場をやってるとか。 気をつけてください。そうそう下から屋根の状態を見て傷んでいると判断できる人はいません。 私たちだって実際に登ってみないとはっきりとしたことは言えないのです。 というわけで調査の開始です。 屋根の状況を写真を撮って部位ごとに診断致します。 全体的に塗膜が剥がれ、劣化していますが大きな割れは見つかりませんでした。 赤っぽい色の塗装をしたものの、色落ちと汚れで斑(まだら)に見えます。
セメント系の瓦ですので塗装でのメンテナンスが可能です。過去にメンテナンスをしていない瓦の場合は劣化が激しく使えない場合もあるので 懸命な対応と言えるでしょう。 細部を見てみます。 棟瓦の漆喰は乾燥しきって耐久年数が過ぎている状況です。 内部の釘も効いていないので棟は取り直しをしたほうがよいでしょう。
屋根以外に気になったのがコーキングです。 実際、外壁の状態も塗装工事をしたほうが良い年数になっています。 足場を組んで屋根のメンテナンスをするのであれば、これを期に外壁の塗装工事も合わせてする方が断然お得です。
【ご提案・カラーシミュレーション】 工事は建物の維持のために行うと同時にイメージチェンジにもなります。 塗装によるイメージチェンジの一番は色の変更でしょう。 お客様と入念な打ち合わせをして色の変更をするのですが、その際に役立つのがカラーシミュレーションです。 今回は1色、2色の色分けで数パターンをお作りしました。 元はこの左の画像。薄いグレーです。濃いグレーにしてみたのが右の画像。
華やかな色合いで作成してみました。 右の淡いピンクとアクセントのベランダの濃いピンク。これに決定しました。
外壁の中心色は確定し、ベランダは塗装を進めていく上で選択していただくことにいたしました。 屋根は「赤さび」色を使います。 資材も発注し今回の塗料の納品です。 右の写真、超耐候性のコーキング剤です。15年持ちますってオリジナルブランドでと言ってる会社さんはこのメーカーのOEM。 割高なんですよ、自社製にすると。
【足場架設・洗浄】 足場の架設を行ったあとに高圧洗浄をいたします。 飛散防止にネットも貼っていきます。
今回はお向かいのお客様より、塗装時に塗料や洗浄の水が飛ぶと心配されましたので 通常より一段足場を高く施工をしました。年間100棟以上施工をしているので飛沫が飛ぶかなどは綿密に計算しています。 それでもお客様や近隣の方の心配を払拭出来なければトラブル回避のためにも出来ることはいたします。 お向かいの住人の方にもご納得いただきました。
洗浄は屋根から順番に施工をいたします。 【屋根塗装】 今回は屋根の棟取り直し工事をしたあとに塗装工事を行いました。 釘で止まっていた部分は全てビスとコーキングで埋めています。
使用した塗料は下塗りがスラリー強化プライマー、中塗り・上塗りはルーフマイルドSIの「赤さび」です。 先ずは下塗りをたっぷりとローラーで転がしていきます。
そして中塗り、塗料の入り辛い部分を先に塗りそこからローラーで仕上げていきます。
そして上塗りをして出来上がりです。色目も違ってきます。
セメント瓦の塗装は最近多くご依頼をいただいています。年数や状態によっては塗装での対応をお断りする場合も あるのですが、K様邸はまだ塗装で対応可能な状況でした。 【コーキング】 外壁塗装前に行う作業としてコーキング工事があります。 コーキングは5年くらいから劣化が始まり、塗装工事の耐久性と比較するとどうしても短いのが現状です。 今回使用したコーキングはメーカーの実証実験で15年位のメンテナンスサイクルを可能にした 「オートンイクシード15」を使用します。 ペール缶で使用しました。プライマーも専用のものがあります。
カッターで目地部分の既存のコーキングを全て撤去します。
外壁の浮きなど気になる部分はキリで穴を開け、そこにビスで固定していきます。 この細かい作業ができる会社が実は少ないのです。
目地部分、サッシ周りにマスキングをして先程お伝えした専用プライマーを塗布します。 ペール缶のコーキングをカートリッジに注入してコーキングを充填します。
くまなく充填後は専用のヘラを使ってコーキングを慣らしていきます。簡単に見えますが施工スタッフ2名で二日はゆうにかかる工程です。
【外壁塗装】 今回使用する塗料は日本ペイント社製の「パーフェクトトップ」です。 専用の下塗り剤を使用して材料の特徴である低汚染塗料ですが、この塗料は光沢が出ます。艶やかに仕上げたい方には もってこいの材料になります。 専用の下塗り剤を塗装します。白いタイプです。
中塗りは今回は2色使用します。全体的に淡いピンク色、ベランダ部分はそれよりも濃いピンクでアクセントをつけていきます。 色の違いを付けることで統一感とメリハリをつけていきます。
そして上塗り。3回の塗装でローラーの目や刷毛の塗目をなくしきれいに仕上がります。
これで外壁塗装の完成です。とても可愛い雰囲気に仕上がっています。 【細部塗装】 その他、細部を塗装していきます。 板金や木部は洗浄では落ちない汚れもあるのでケレンをしていきます。 専用のヤスリのようなものでこすって落とします。
その後、塗装をしていきます。
雨樋もケレンをします。これは塩ビの面に薄く傷を付けることで塗料のノリをよくする効果もあります。
物干しぶぶんも丁寧に、錆を落としたとで仕上げていきます。
水切りも白で塗装していきます。分かり辛いですが白い錆止めを塗ったあとにシリコン塗料を塗装しています。
【お引渡し前点検】 何度も確認してお引渡しをいたします。ちょっとした釘の浮き、施工中に見落としていた部分を補修します。
屋根も確認し、光沢の甘いところ再度塗装をしていきます。 余った瓦も仕上げて在庫として頂きます。
お見積もりに記入していないから塗らないのではなく、塗れる部位は隈なく塗装して仕上げます。
最後に清掃をしていきます。ここまで綺麗に仕上げる施工スタッフには毎度ながら頭が下がります。
建物の塗装工事、それは塗っておしまいではありません。 高いお金を出していただいているので満足をしていただくまでしっかりと工事をご提供いたします。
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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