約1年前に屋根の葺き替えの点検にお伺いいたしました。 その際は葺き替えはまだする必要ないが屋根材の保護はしたほうがいいという判断でした。 1年経過し状態がどのぐらい変化したのか、、再点検です。
外壁は全体的に綺麗です。コーキング周辺でブリード現象を起こしてはいますがヒビや浮きはなく塗装で対処できます。
竪樋は日焼けで色あせてしまっていますね。内側の黒色が原色に対し、外側はすっかり白っぽくなってしまっています。 コーキングはヒビが入り固くなっていました。外壁塗装をするなら打ち替えて耐久性を持たせる方がいいでしょう。
問題の屋根です。1年前よりも塗装の剥がれが目立ちます。ところどころにヒビが入っていてこのままにしておくには危険です。
ベランダ側の水切り部分は前回の点検よりも大きく剥がれてしまっています。 いつ劣化が早まり破損箇所が広がるかを考えると不安ですね。
屋根の表面に浮きや剥がれが見られます。傷んでしまった屋根に塗装をしたとしても一時しのぎとしか言えないでしょう。 屋根の葺き替えですと既存の屋根材の撤去費用が掛かってしまったりしてしまうので、今回ご提案させていただいたのは 屋根カバー工法です。費用も抑えられ工程も短くすみます。 年末でのお問い合わせでしたので新年早々工事に入らせていただきます。
まずは近隣挨拶です。工事をするにあたり足場をかけたり、高圧洗浄で屋外への洗濯物干しが出来ないことや 工事で発生する埃等があるので、近隣住民の方にご説明をさせていただきます。 ご不在の場合は工事の説明のご案内をポストに投函させていただき、施主様にもその旨を伝えます。
工事をするにあたり、まずは楔式足場の設置です。 隣家との距離が近い住宅であっても工事ができるよう、迷惑が掛からないよう組みあげていきます。
花壇や鉢植えが多く、足場を架けられるかと心配される方もいらっしゃいますが、ぶつかったり破損しないようこちらで移動させます。 またその際にはお客様の許可を頂いてからですのでご安心ください。 屋根カバー工事の埃が近隣へ飛ばないよう、そして外壁塗装前の高圧洗浄で水飛散防止の為にメッシュシートを取り付けました。
塗装前、サイディング外壁に付着したカビや汚れを高圧洗浄で洗い落としていきます。 洗浄をせずに汚れや付着物の上から塗装をすると、浮きや剥がれの原因になってしまいます。 綺麗に見える壁も日々、雨や風に当たり汚れは蓄積されているので一度洗浄をしてから塗装をされた方が塗装面の耐久性はよくなります。
実際塗装をする前に改めて色の確認・打ち合わせを行っていきます。 外壁自体はクリアー塗装をするので透明ですが、塗装後の色に合わせシーリングの色も慎重に決めていきます。
築11年、パッと見では綺麗に見えていても色々な箇所が色褪せてしまっています。 竪樋も陽が当たらない場所は色が残っていますが、白く色が飛んでしまっている場所もあります。 外壁や屋根の塗装をされる方はこの機会に今一度家を見渡してみましょう!
外壁塗装には日本ペイントのUVプロテクトクリアーを使用します。 サイディング外壁に色を決めて塗装することはもちろんできます。が、今回は築11年で全体的に綺麗でいて 雰囲気も変えたくないという事でクリアー塗装です。クリアー塗装は外壁が綺麗なうちの新築~築10年の住宅に施工できる特権とも言えます。 UVプロテクトクリアーによって紫外線吸収による色褪せを最小限に抑えます。防藻・防カビ性です。
足場が固定されている箇所も施工中はいったん外しムラなく塗っていきます。塗料が乾いたらもう一度固定し、風による揺れに備えます。 塗装後の外壁ですが施工前よりも艶が戻りました。クリアー塗装の仕上がりは水で濡らしたような色になります。
サイディングの継ぎ目のシーリング打ち替えですが使用するのはオート化学工業のオートンイクシード15+です。 耐久性・耐候性がよく、乾きは遅いですが、他のシーリングよりも痩せ,硬質化、ひび割れしにくいシーリングです。 色はクリアー後のサイディング外壁に合わせサンドセピアを使用しました。
軒天、雨樋、雨戸、換気フードといったところまで外壁の仕上がり色に合わせながら塗装していきます。 軒天は日本ペイントのケンエースN90 付帯部は日本ペイントのファインパーフェクトトップG19-40Dを使用しました。
クリアー塗装により外壁に目立っていたブリード現象はすっかり見えなくなりました。 クリアーではそこまで色は変わらないのではと悩まれている方も仕上がりの色が違うのが分かるかと思います。 ベランダは東日本塗料のシートトップ。#100(骨材なし)と#200(骨材入り)の2種類がありますが 雨に濡れているベランダに出ることはないとは言い切れません。 今回は滑らないようにと骨材入りの#200 色:フォックスグレーを使用しています。
塗装が終了した時点で塗り残し、傷や汚れが無いか確認していきます。 工事中は何かを擦って、汚れがついてということがあり得ます。足場を外してから高所の塗り忘れに気づいた等ないように 数回にわたって入念に確認していきます。
次は屋根の工事に移ります。 屋根カバーは廃材の撤去がなくなることによって葺き替え工事と比べ安く施工できます。 粘着式の防水紙を隙間なく重ねるように貼り合わせていきます。 雨水が入った際にまっすぐ下に流れるように下から貼っていく事によって漏水の可能性をなくしていきます。
防水紙は屋根の漏水を防ぐ一番大事な処です。破れてしまえば雨水が入ってしまいます。しっかりと貼っていきます。 ケラバや水切り板金を付け屋根材を被せていきます。
ガルテクトの特徴としては、赤外線の反射特性が大きい着色顔料を使用し、日射による鋼板温度の上昇を抑制する遮熱性鋼板です。 また鋼板の裏に厚さ約16mmの断熱材を一体化させることによって屋根全体の断熱性を高めます。 つまり断熱・遮熱で、夏涼しく冬暖かい快適な住環境を屋根で作っています。
棟板金を付けた様子です。ステンレスビスでしっかりと固定したうえで、継ぎ手部分にコーキングを行います。 いつ剥がれ落ちてもおかしくないようなスレート屋根が鋼板で安心感のある屋根に蘇りました。 今回も雪止めを設置しガルテクトによる屋根カバー工事は終わりです。
全ての工事が終わったところで足場を解体していきます。塗装の際の高圧洗浄や埃、塗料の飛散防止の為のメッシュシートを 外していきます。
上の方から単管を外し、丁寧におろしていきます。施工後の住宅に傷や汚れを付けないよう慎重に行動しながらの作業です。
足場解体が終わりました。周りを清掃し、工事が完工いたしました。 屋根に関しては危険ですので完工写真を見ながらご説明いたします。大変綺麗に仕上がっていると満足していただきました。 工事が終わってからも隔年毎に定期点検がございます。ここが気になってきた、あそこは問題ない?など、その都度ご相談いただけたらと思います。 工事は無事終わりましたが、これからもお客様のお悩みに応えられるよう、全力でサポート致します!
記事内に記載されている金額は2021年06月29日時点での費用となります。
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