まず大屋根の雨樋からです。確認が難しいかと思いますが、雨樋が開き更に通常の高さよりも下がっている状態です。隣家との間隔が狭い部分では風の吹き抜け部分になりますので、突発的に雨樋が破損する可能性は充分にあります。
ベランダ側の角樋は樋自体には問題が無いように判断できます。全体的な交換ではなく部分的な補修にはなりますが立地上の問題により足場の架設が必要となります。
また樋によっては既に廃盤になっている可能性もありますので現行商品でない場合は、既存物との接続の都合上もう1面分の雨樋も新規にしなくてはならない場合があります。雨樋の交換の際にはメーカー・品番の確認をし、廃盤の有無を確認致します。 S様邸の角樋はタキロンのTR75でしたので現行でございます。最小限の交換工事が可能です。
雨樋の為だけに足場をかけるのもなぁ…という事で補修工事がほかに必要な箇所は一緒に直しておきたいですよね!無料点検はお問い合わせ箇所だけでなく外装で異常が無いかしっかり確認させて頂き、問題があればお客様にご相談させて頂きます。 二世帯住宅ですので、やはり一般的な住宅よりも大きい建物ですし、メンテナンス費用は掛かってしまうかもしれませんが、家族が全員生活する空間でもありますので問題は起きる前に防ぐようにしていきましょう!
屋根の確認からです。スレート屋根は耐用年数20~30年位と言われています。しかし、やはりメンテナンスを行ってこそです。大体10年ごとで塗り替えをし表面保護をすることで問題が起きずに生活できるでしょう! グリーン系だったのでしょう!色褪せを起こし、雨水を吸っている状態です。現在苔の発生などは無いですがこのまま放置しますと苔やカビの発生が進行したり、スレート屋根材が浮いたり反ったりと構造的に問題が出てきてしまうでしょう!
全体的な様子です。何箇所かスレート屋根材が割れ欠けている場所がありましたが、少しであれば今の所問題はないでしょう!強風で気を付けたい所は雨樋だけではありません。屋根の上部、棟板金は新築時に釘で打ち付けられ固定されています。 年数が経つことにより、少しずつ釘が浮いてきてしまいます。数ヶ所浮き始めると強風で板金ごと飛散することがあります。雨漏りの原因になりますので何かが起こる前に対策をしておくことがとても大事になります。
続いて外壁です。外壁だけでなく、雨樋や軒天、破風板など住宅の付帯部の異常を見逃さないよう点検していきます。目立たない場所であっても実際には汚れの付着で黒がかってしまっています。汚れや塗膜の剥がれは外壁塗装工事ですっかりなくなります。
ベランダ外壁部分やほかの場所でもわかりますが、苔が発生しています。苔は外壁を緑色に見せ美観を損ないます。そもそも苔が発生する原因としては、山や川、自然の多い地域などの苔が生えやすい地域か、日光に当たらず水気が残りやすい北側や植物を植えているなどの苔が発生しやすい環境かです。つまり苔が発生することは仕方がないとも言えますが、今や、低汚染性の塗料もありますので対応策はありますのでご相談ください。 また右写真には縦に細い線が伸びている事が確認できます。
モルタル外壁にはつきものですが、大なり小なりクラックが発生します。このような細いクラックは髪の毛のように見えますのでヘアークラックと言われ塗膜とモルタルの表膜層のみにヒビが入っている状態ですので躯体内部に水が浸入することはありません。 この細いクラックを放置しますといづれ大きな構造クラックに変化し、水は侵入し建物の構造上にも問題が出てきてしまいますので今の時点での補修が最重要です。構造クラックですと周辺を大きく削り補修をしますが、ヘアークラックですとシーリング材などをそのまま乗せ刷り込んでいくのが一般的でこの程度の補修で済みます。
軒天は雨風があたりやすく、更に舞い上がった汚れが付着し汚れている事が多い場所です。住宅には必ずありますが、通常の生活では破損することが無い限り気にかけることはないかと思います。しかし、軒天が水分を含むと傷み剥がれてしまう事もありますので塗膜で表面を保護したりと対策をしておくべきでしょう! 今回の調査結果で屋根外壁塗装と屋根カバー工事のお見積りを作成し、メンテナンス方法を提案させて頂きました。屋根の傷み具合を考え、屋根も塗装工事施工を行います。見積もり作成の為、正しい塗装面積でださせて頂くために縮尺図のコピーを頂く事もあります。
塗装工事に付いて回るのが仕上がりの色です。弊社ではカラーシュミレーションを作成しお客様に完成イメージを想像し色を決めて頂きます。滅多に自分では考えられない色であっても意外といい色だなと思う事もあったり、こんな仕上がりにしたい等の想像が膨らむのでお楽しみいただけるかと思います。左写真が今の色です。右写真がピンク系のツートンです。屋根の色はグリーン系と決まっているようですので外壁だけグリーンに合わせ作成いたします。
左写真はクリーム系のツートンですが、同系色はバランスがとりやすく、1色よりも少し建物の重心が変わるような印象に変わります。右写真はベランダまで色を変えてまたイメージを変えたような感じです。 多くを見ていくと悩むことが多いですがお客様のこれだ!になるまで一緒にお付き合いしていきたいと考えておりますので遠慮なく仰ってください! ちなみに現場によって差がありますが、工事が始まってから2.3日程度、塗料の発注をするまではまだ色に悩めますのでご安心ください。
工事前の近隣挨拶です。隣家とかなり近いためしっかり工事日程やお願い事項をご説明し工事に臨みます。閑静な住宅街ですので、音・声に配慮し施工を行います。
工事の一次工程は足場の架設です。駐車スペースが無いため、一時的に通行止めにしなくてはならない状態ですが、近隣の方のご協力で無事作業中の車の移動はありませんでした、ありがとうございました! 植木が多い住宅は極力そのままで行いたいのですが、足場の架設の為に少し伐採する可能性もあります。植木・花壇の大事な物や移動場所についての打ち合わせを行い足場を組み立てています。 駐車場に足場がかかる場合にもお客様に少し自動車の移動をお願いいたします。またぶつけないよう養生カバー等で対処をし、通常の生活上の工事ができるよう心掛けさせて頂いております。足場の組み立てが終わり次第メッシュシートを設置いたしますが、隣家が近く駐車されているため、状況に応じて2重メッシュとカーシートでご迷惑がかからないよう配慮を行い準備完了です! 工程は違いますが、雨樋からご説明していきます。まずは歪んでしまっていた角樋の撤去です。
新規の同じ角樋を設置していく中で集水器も新しい物に取替です。吊り金具も全て取替え、既存の竪樋と接続をし、勾配を確認し雨樋取替は終了です。今回は廃盤ではない角樋だったので最小限で済みましたが、廃盤品番ですと最悪の場合、総交換が考えられますので事前の確認が重要です。
続いては塗装工事に入っていきます。まずは高圧洗浄です。付着している汚れや苔・カビを約70~100 kg f/c ㎡の水圧で洗い落としていきます。この水圧はガソリンスタンドの洗浄機の約2倍と言われています。 屋根からしっかり洗い流し乾燥してからの塗装工事ですので洗浄の日に別の工程は出来ません。また注意しながらの作業であっても近隣に水や汚れが飛散することは考えられますので洗濯物を屋外で干すことは控えて頂きますようご説明致します。
洗浄後に外壁はまずクラック補修です。コーキングを擦りつけてクラックを埋めていきます。かなりの数クラックがありますが全て細いヘアクラックでしたので同じ方法で埋めていきます。0.2mm~0.3mm程度のヘアクラックでしたら簡易的な補修で充分です。クラックの発生はコンクリートやモルタルに多く発生しますが、塗膜性能の劣化やモルタル自体の収縮や構造木材の乾燥収縮による乾燥過程、地震の揺れ・振動、気象の寒暖、凍結と融解の繰り返しなど、様々な場合でひび割れが生じます。 発生することが当たり前ですので過敏に反応することなく、酷い状態になる前にしっかり補修を行う事で長期的に問題のない外壁を維持することが出来ます!
こちらが屋根の洗浄乾燥後です。黒い染み部分は既に屋根材が雨水を吸収している状態です。塗膜が劣化することで水を吸い込みますが紫外線が当たり乾燥を繰り返すと浮きや反りの原因になります。 洗浄後もそのような傾向は見られませんので、このまま塗装施工を行っていきます。 と、その前に塗装を行わない部分には塗料が付かないようしっかり養生を行っていきます。ちなみに昔は溶剤が主流で臭いが強かったために窓も開けたくないという方も多かったかと思いますが、今では水性塗料が多いです。近隣への配慮や環境問題へを含め水性塗料の技術進歩は目覚ましいですね!
屋根外壁共に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本施工です。増えることはあっても減ることは特殊な塗料を使う場合はあり得ません。下塗りが終わってから、タスペーサーと呼ばれる縁切り材料を使い屋根材と屋根材との間に隙間を作ります。 屋根材がくっつくと雨水は下まで流れることが無く屋根材の下でとどまり続けてしまいます。そしてその隙間から重力、左右関係なく雨水が内部に浸透する毛細管現象を起こしてしまいます。これが雨漏りに繋がるわけですが、塗装をしたのに雨漏りで屋根工事を行うなんて元も子もないですよね!タスペーサーや縁切り作業はその事故を防ぐために大変重要な作業です。
棟板金の釘浮きのチェック状況です。押してみると簡単に入ってしまいます。これは内部の貫板に全くきいていない状態ですのでまた浮くか抜けてしまいます。この場合は釘を抜き穴部分は雨水の侵入防止にコーキングを充填し埋めます。そして違う箇所にステンレスビスをねじ込み固定します。
屋根の中塗り・上塗り作業に入ります。日本ペイント、ファインシリコンベストのボローニャグリーンで中・上塗りを行っていきます。弱溶剤で臭いはありますが、耐UV機能を強化したこの塗料は耐候性に優れています。艶有のスレート化粧屋根専用の塗料ですが、発色が大変綺麗ですのでご希望のグリーンに仕上がってくれるかと思います。
塗装施工前と後で状況の比較にもなりますが、二世帯住宅で増築部分は塗装はしないとのことでした。右写真は上塗りまで終わった状態です。
棟板金や谷部分の経年劣化で錆びるようなところもしっかり錆止めをいれてから塗装を行い、綺麗に仕上がっております。タスペーサーのお陰で上部の屋根材との間に隙間がしっかりできています。 手作業でも縁切りは可能ですが、一度縁切りを行っても時間が経つとまたくっつく可能性もありますし、まず塗装後の屋根に登っての作業です。足跡が残ったらせっかくの塗装が残念な結果になってしまいます。 タスペーサーの屋根材1枚に対して2枚のW工法がしっかり隙間を作ることができるかと思います!
外壁塗装工事の基本はやはり上部からです。まずは軒天を日本ペイントのケンエースN-90で2回塗りで仕上げていきます。軒天の塗料にも多種類ありますが、日本ペイントのケンエースは下地への影響力が少なく素材への浸透力が抜群です。多湿・低温な部位に関しても対応可能で、防カビ・ヤニ止め・シミ止め効果に優れています。
塗膜が剥がれている付帯部塗装に入ります。高圧洗浄では落ちない塗膜を落とさない限りは綺麗に仕上げることは出来ません。皮スキで塗膜を剥がし、粗めのサンドペーパーで削り落とします。次に細めのサンドペーパーで塗装前の下地を整え塗装を行います。
付帯部には日本ペイントのパーフェクトトップN-93ホワイトで2回塗りを行っていきます。雨樋も同じ塗料で塗装をしていますが、ツルツルしている雨樋はサンドペーパーで表面を細かいザラザラにした状態にします。目粗しともケレンとも言いますが塗膜が接触する面積を増やし、吸着力を高めることで塗料の剥がれを起こしにくくさせます。
このような細かい作業で塗装を綺麗に仕上げていきます。特に塗装後では確認することは出来ない工程ですので、お客様にご確認いただけるよう施工写真として残させて頂きます。 クラック補修のコーキングが乾いたら塗装作業に入ることが出来ます。外壁塗料には付帯部と同じパーフェクトトップを使用します。モルタル外壁には下塗りにパーフェクトサーフを使用し、中塗り・上塗り材の密着力を高めます。
下地の隠ぺいにも優れているので、濃い色から淡い色への塗り替えにも最適です。クラックの状態が悪い場合はフィラーで隙間を埋めるような対応をしなければなりませんが、パーフェクトサーフにも微弾性機能が備わっているのでヘアクラックには十分な追従性を発揮します。下塗り完成後ですが全体的に塗布し白色外壁に仕上がりました。ここから中塗り・上塗りでご希望の色に塗っていきます。
1階と2階で2色に分けるイメージで塗料を準備しております。ND-111はライトイエローのような色で、ND-109はベージュ系です。外壁に2色使う場合は調和がとれた同系色か、彩度が同じくらいの色を選択されるとバランスが良くなります。ツートンカラーで悩まれる方は外壁の配分を考えてみるのが良いでしょう!塗装面積が一番大きい所はベースカラー(約70%)は全体のイメージを大きく左右し、2番目に大きい面積はアソートカラー(約25%)は主役に近いイメージの色で全体的な安定を保ちます。最も小さい面積はアクセントカラー(約5%)で個性的な印象を与えたり、全体を引き締める効果を与えることが出来ます。 どこの部位であっても色の良さを出すことが出来ますが、あまりに違う色同士だとまとまらなくなってしまうので、カラーシュミレーションを参考にしながらご検討ください。
上塗り完了後の状況です。色見本や見本板で確認している色と違い広い面積になると色が明るく見えてしまいがちです。実際に仕上げたい色が決まりましたら1.2トーン落として塗料をお選びいただいた方が近い完成図になるかと思います。
雨戸塗装です。付帯部は全てサンドペーパーでケレン作業をしてから基本2回塗りです。また密着の悪い素材に関してはミッチャクロンを使用します。使用できない素材は無いと言われるほど大変優秀なプライマーですので現場では重宝します。 接着剤のようなミッチャクロンがしっかり乾燥した後では通常通りの塗装施工が可能です。
こうして付帯部塗装が終わった後では施工前が想像できない程見違えます。淡い色の外壁でも付帯部のはっきりした白色でメリハリはある中で可愛らしいイメージを持ちますね!
ベランダトップコートは当初する予定はありませんでしたが、全体が綺麗になると気になってしまうものです。歩行による摩耗や層間の接着不良によって劣化していきますが、浮きや剥がれが無いようでしたら防水施工ではなくトップコート塗装で問題ありませんので別途塗装致しました。
シャッターボックスはクリアー塗装で表面保護をする予定でしたが、傷や落ちない汚れ等はクリアーでは隠すことが出来ません。お客様へご説明した上で同系色で塗装し直しました。塗装前に打ち合わせはもちろん行いますが、予期せぬことや仕様の変更等はその都度ご相談の上変更させて頂きます。
塗装前後の幕板の様子ですが、上下の外壁は既に塗装が完了していますので垂れないよう汚さないよう慎重に塗装をします。継ぎ目部分はコーキングで隙間を埋め付帯部と同じく白に統一していきます。
最後に水切り部分や庇部分を白に仕上げタッチアップを行い終了です。庇部分は少々劣化を起こしていましたので十分にケレン作業で下地調整を行い工事は終了です!
記事内に記載されている金額は2021年06月24日時点での費用となります。
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