【点検時の様子】 これまでに何度か塗装したという屋根の現在の状況です。
一目で分かるとおり、色褪せと苔の発生が目立ちます。それなりの築年数が経過しているスレート(カラーベスト、コロニアル)屋根によくある光景です。この位の年数になりますと、スレート材が反ってしまい、寿命ということも多いのですが、過去の塗装が功を奏したのか、反りはほとんど見られません。屋根の上には抜けた釘が転がっていました(右写真)。 | |
棟板金を点検してみますと釘が浮いている箇所があったり、抜けている箇所がありました(左写真)。棟板金の繋ぎ目のコーキングも傷んでいます(右写真)。コーキングの下なので詳しくは分かりませんが、どうやらこの部分は上から釘が打たれているようです。本来なら、できるだけ雨の影響を避けるため、横に打つのが普通なのですが… ちょっと謎です。 | |
【足場架設】 高所での作業性と安全性を確保し、ゴミや塗料の飛散を防止するため、足場を架設し、その廻りをメッシュシートで囲みます。
お住まいの周りを取り囲むように足場を架設し、メッシュシートを設置します。メッシュシートは近隣へのゴミや塗料の飛散を防止する他、飛来する汚れも防げます。玄関周りのメッシュシートは折りたためるようにし、お客様の出入りに支障が出ないようにします(右写真)。 | |
【高圧洗浄】 頑固な苔を落とすため、バイオ洗浄と高圧洗浄を行います。
苔やカビ、藻が屋根や外壁に繁殖している場合、とても有効なのがバイオ洗浄です。根こそぎ落とすことができる上、再発防止効果も高いのです。洗浄液を散布し、苔やカビ、藻の根にまでしっかり浸透させるため、ある程度時間をおきます。 | |
充分に浸透したところで、高圧洗浄機を使います。左写真では高圧洗浄した部分、してない部分の違いがハッキリお分かりいただけると思います。右写真は高圧洗浄が完了したところです。苔と汚れ、古い塗膜が取れ、かなり白くなりました。 | |
高圧洗浄で洗い流された汚れは当然、下へと落下していきます。場所によっては左写真のようにびっくりするくらい汚れが溜まったりします。この汚れも、もちろん洗い流します(右写真)。高圧洗浄で汚れた場合、工事をしない部分であっても、しっかりと清掃しますのでご安心ください。 | |
【棟板金交換】 釘の抜けや浮きの出ている棟板金を交換します。
棟板金は屋根に直接固定されているのではありません。屋根に固定された「貫板」と呼ばれる部分に設置されています。釘の抜けや浮き、緩みはこの貫板の劣化や腐食によって起こるので、棟板金だけでなく、この部分も交換します。これまでの棟板金と貫板を撤去し、清掃します。 | |
まずは新しい貫板を設置し、固定します。その上に棟板金を被せて、固定します(左写真)。棟板金と棟板金の繋ぎ目はコーキング材を充填し、雨水の浸入を防ぎます(右写真)。 | |
棟板金の交換が完了しました。台風などの強風後に一番多くお問い合わせを受けるのが棟板金の飛散や破損です。新しいものへと交換しましたので当面、その心配はないでしょう。悪天候でも安心して過ごせます。 | |
【カラーシミュレーション】 屋根塗装によってお住まいの雰囲気はどのように変わるのか、カラーシミュレーションで確かめてみました。
今回、外壁はそのままに屋根だけを塗装します。塗らない部分がある場合、塗った部分とのマッチングはどうなるのかが気になります。それを気軽に試せるのがカラーシミュレーションです。左は現在のお住まい、右は屋根をミラノグリーンで仕上げています。 | |
左はオレンジイエロー、右はジェノバブラウンです。お施主様はこちらに近い色で決定されました。濃いブラウンがシャープな印象を与えてくれます。 | |
【屋根塗装】 今回はファインシリコンベストを使用しました。
屋根と細部の塗装に使う塗料や道具です(左写真)。お施主様の敷地を汚さないように、シートを敷いて置き場にしています。外壁塗装センターではこういったことにも気を配ります。菊水化学工業の「ファインコートシリコン」は耐候性と耐久性、低汚染性に優れています。下塗りにはシーラーは日本ペイントの「ベストシーラー」、中塗り・上塗りには「ファインシリコンベスト」を使用します(右写真)。 | |
「ベストシーラー」で下塗りを行います。中塗り・上塗りに使用する「ファインシリコンベスト」の下塗りにはベストシーラーが指定されています。このように塗料の中には下塗り材が予め指定されているものもあり、組み合わせによって性能を発揮できるのです。足場で陰になっているところも塗り忘れていけません。一時的に持ち上げて、下塗りを行います(右写真)。 | |
下塗りが完了しましたら、縁切りを行います。縁切りとはスレートとスレートが重なっている部分に適度な隙間を開け、雨水と湿気の通り道を作ることです。これを行わないと毛細管現象が発生し、建物内部へ雨水が浸入し、雨漏りに繋がることもあります。写真のようにタスペーサーを挿入し、通り道を作ります。 | |
分かりにくいとは思いますが、左写真は中塗りが終わったところです。中塗りであっても、日光をこれだけ反射します。右写真は上塗りをしているところです。上塗りを行わなくても、見た目はさほど変わりません。しかし、寿命が違ってきます。 | |
屋根塗装が完成しました。もはや、元の屋根が想像できませんし、その面影もありません。曇りだった空も晴れ上がり、竣工を祝ってくれているようです。 | |
【細部の塗装】 軒天、破風板、雨樋、雨戸の塗装もご依頼いただきました。
経年でくすんでしまった軒天です。塗装前にしっかりとケレンをし、下地を整えます。ケレンとは塗装する部分の汚れや劣化した塗膜を取り除き、最適化することです。この工程を疎かにすると、塗装の寿命を大幅に縮めてしまいます。 | |
重ね塗りをして仕上げていきます。普段、あまり目にすることのない部分ですが、綺麗になるとやはり気持ちが良いものですね。くすんで見えていたのが、驚きの白さに変わりました。 | |
破風板の塗装の様子です。雨を受ける屋根の端にあり、風も強く当たることから、お住まいで一番傷みやすい部分とも言われております。軒天と同じくケレンをしてから(左写真)、塗装します。雨樋との隙間の細かい部分は刷毛を使用します。 | |
面積の広い部分はローラーで仕上げていきます。雨樋の塗装も行います。樹脂製の雨樋は経年で硬化していくので、古くなってくると割れやすくなります。ここも塗装が必要な部分なのです。雨樋の横樋の部分と破風板の塗装が完成しました。塗る前と較べると艶が違うのが確認できると思います。 | |
雨戸にも塗装を行います。こちらもまずはケレンです(左写真)。塗装はどんな部分であっても、塗装前の下地処理が重要なのです。雨戸は波を打った形状なので、吹きつけ塗装を行います。 | |
重ね塗りをして仕上げていきます(左写真)。この写真でも輝きが戻ってきたことが分かると思います。塗装が完了した時の様子が右写真です。文字通りのピカピカです。 | |
【工事完了後】
現在ではお住まいのデザインも多彩になり、建材も様々なものが発売されています。一口に屋根といっても、塗装の必要がないもの(和瓦など)、しなければならないものに分かれます。また、材料によって、その時期も異なります。ご自宅の屋根材がどういったものか分からない場合は私たちにご相談ください。実際に屋根に上って点検し、材料とその特徴、現在の状況から最適なメンテナンス方法をご提案いたします。相談も、点検も、お見積もりも無料ですので、お気軽にご連絡ください。 |
外壁といった目立つ部分だけでなく、雨樋や破風板、軒天なども塗装が必要です。私たちは外壁だけでなく、そういった部分や物置、倉庫、擁壁といった箇所の塗装も行っております。建物に関係する塗装のことなら、何でも外壁塗装センターにご相談ください。塗装を通して、笑顔を届けるのが私たちの使命です。どんな箇所、どんな部分でも最適なご提案を約束します。 | |
記事内に記載されている金額は2021年06月29日時点での費用となります。
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