四街道市鹿放ケ丘にお住まいのお客様より、隅の瓦が無くなってしまっているとご相談をいただきました。発見してすぐに知り合いの工務店の方に相談されたようですが、既に廃盤になっている
パラマウント瓦
で補修出来ないと言われてしまったようです。そこでインターネットで探したところ、私たち街の外壁塗装やさんのHPに辿り着き、ご相談をいただきました。
今回は幸いにも在庫があった為、棟の補修工事が実施できました。また苔や藻の付着が著しく、今後劣化してしまう可能性もあった為屋根塗装もあわせてご提案させて頂きました。
使用材料
ハイルーフマイルドシリコン(シャインレッド)
調査にお伺いしたのは四街道市鹿放ケ丘にある築23年の2階建て住宅です。ふとメンテナンスを考え上を見上げると屋根の隅についてあるはずの瓦がない事に気づき知人に相談されたようです。
しかしパラマウント瓦と呼ばれる既に廃盤になっている瓦で補修が出来ないと言われたため、他の業者を探し私たち街の外壁塗装やさんへご相談いただきました。
廃盤になっている瓦屋根は他にもありますが、ほんの1枚ないというだけで最悪屋根葺き替え工事が必要になるケースも発生しますので、下調べは非常に重要です。今回のパラマウント瓦もそうですが、
セメント・乾式コンクリート瓦は瓦屋根よりも耐用年数が短くメンテナンスも大変だということで既に廃盤になっています。今回私たちは偶然にも在庫があり補修が出来ましたが、無い場合はやはり葺き替え工事をご提案させて頂きます。
セメント瓦と乾式コンクリート瓦は見た目も特徴も近いですが、実は全く違います。というのもセメント瓦は型に入れ固めているだけの瓦に対し、乾式コンクリート瓦に該当するモニエル瓦、パラマウント瓦は表層が劣化しないようスラリー層と呼ばれる着色層を形成しています。スラリー層がある事でセメント瓦よりも劣化しにくく長く使用できますが、いつまでもスラリー層が表面を保護できるわけではありません。定期的な塗装メンテナンスを行わないと表面に苔や藻が付着してしまいます。
簡単に見分ける方法は小口の仕上がりです。セメント瓦は小口が比較的綺麗に対し、モニエル瓦等の乾式コンクリートはデコボコとしていることがほとんどです。
またメンテナンスは塗装だけではありません。施工自体は通常の瓦屋根と同じですので漆喰の劣化や瓦のずれ・浮き補修を行わなければなりません。セメント瓦や乾式コンクリート瓦は和瓦よりも安価で導入しやすかった為40年前に普及されましたが、長期的にみるとメンテナンス性が悪く手間がかかるため廃盤に至っています。現在使用されているお住まいも、雨漏りが起こってしまうまでは使用できますのでしっかり適切なメンテナンスを心がけましょう。
棟の継ぎ目に関しては雨漏りを起こす恐れがあった為補修前に養生を行い工事日程を早めに調整致しました。
まずは棟の取り直し工事です。固定されている棟瓦を割らないよう慎重に取り外し清掃します。
棟の土台形成を行い棟瓦を直していきます。使用したのは南蛮漆喰と呼ばれる通常の漆喰にシリコンや防水材を混ぜ合わせている漆喰の為、雨水の浸入を防ぐ優れものです。黒の漆喰を使用しても少しずつ白へ変化していきます。瓦を固定するための下地には木材を使用するケースが多いですが、より強固に固定でき長持ちするよう樹脂製の貫板を使用致しました。
瓦の固定にはゴムパッキン付きのステンレス製ビスを使用しています。雨水の浸入防止も図れますし、今後抜けや浮きも起こしにくい仕上がりです。ここまで補修し雨漏りのリスクも避けたところで屋根塗装工事に移ります。
屋根塗装工事の基本工程は高圧洗浄からです。屋根材にかかわらず高圧洗浄で表面の汚れを落とすことは大事ですが、パラマウント瓦等スラリー層がある瓦は特に入念な洗浄でスラリー層を取り除く必要があります。
このように着色層が一切残っていないところまで洗浄すれば確実ですが、少なくとも軍手で触って色移りが起こらない程度までは洗浄が必要だと言われています。洗浄が甘いと今後塗膜の剥がれを起こす可能性があるため注意が必要です。
もう一つ、塗膜の剥がれを起こさせないようにする方法は専用のシーラーを使用することです。各塗料メーカーではスラリー層のある瓦を塗装する際の専用塗料を開発・販売していますので、セメント瓦か乾式コンクリートかどうかを小口等で見極め適切な塗料を使用するようにしましょう。
仕上げ塗料にはハイルーフマイルドシリコンのシャインレッドを使用します。上塗りと下塗りの性能を兼ね備えている為、下塗りなしでも塗装できるコストパフォーマンスが高い塗料です。遮熱機能を持つ塗料やいぶし瓦専用の塗料もあるため幅広い屋根材に対応できるのも一つの特徴です。しっかり2回塗り重ねて希望の色に仕上げていきます。
パラマウント瓦の棟取り直し工事、屋根塗装工事が完了しました。苔や藻が気になっていた瓦も鮮やかなレッドに塗り直されお洒落な仕上がりになりました。次回のメンテナンスは恐らく屋根葺き替え工事になるかと思いますが、雨漏りを防ぐ意味としても今回の屋根塗装工事は必要だったかと思います。
私たち街の外壁塗装やさんでは塗装に合わせて屋根材に必要なメンテナンスもしっかりご提案させて頂きます。点検・お見積り希望の方、費用に関して知りたいという方もお気軽にお問合せ下さい。
記事内に記載されている金額は2021年03月22日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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