柏市高田のK様より「会社事務所で
雨漏りが発生しており修繕を検討している」とご相談を頂きました。お話をお伺いすると雨漏りは1年程前から発生しており以前業者を呼んで修繕を行ったが雨漏りの改善には至らず、その後はそのまま放置してしまったとの事でしたがずっとこのままの状態にしておく訳にも行かないので調査を行い必要に応じた修繕を行いたいとご希望でした。
調査に伺い状況の確認を行うと雨漏りは3階の天井から発生しており上は陸屋根の屋上となっておりました。位置関係から考え屋上防水の劣化が考えられましたので調査を行うと目視での雨水浸入口となり得る箇所が見当たらず散水調査のご案内をし散水調査を行いました。散水を行うと笠木の継ぎ目のシーリングの劣化による雨水の浸入ということが判明しました。調査の結果から笠木シーリング打ち替え工事のご提案を行い工事をお任せ頂く運びとなりました。
工事完了後には、「完工後から数日雨が降ることがあったが、雨漏りしてくる事は無く安心しました。御社に工事をお願いしてよかった」と温かいお言葉を頂くことが出来ました。
現地調査の様子です。雨漏りが発生している部屋にご案内して頂き室内の調査から開始しました。長年の雨漏りにより天井が劣化してしまったのか雨漏り発生箇所の天井は開口されており覗き込める状態になっていました。また、床には漏れてきた水を受ける為に複数のバケツが置かれております。
室内の壁は、雨漏りによる劣化によりクロスの剥がれやカビの発生が見られました。壁には石膏ボードが使用されており水分を吸ってしまう素材なので雨漏りが発生し水分を吸収してしまうとこの用にカビの発生を招きます。天井を覗き込むと鉄骨が見えましたが、こちらの鉄骨には錆が多く発生しており長い間雨漏りが続いてことが窺えました。
雨漏りの原因箇所があると考えられる屋上の調査を行いました。屋上には
ゴムシート防水が施されており全体を確認しましたが破れや膨れの症状はなく目視では雨漏りの原因となりうる箇所を特定することが出来ませんでした。
雨漏り発生位置の上には排水口が設置されており、古くなった排水口からの雨漏りは多く聞く話でしたので確認を行うとこちらには改修用ドレンという排水部分からの雨漏りを防ぐ施工を行った形跡がありました。改修ドレンの周りはしっかりと密着されており雨水が入り込んでしまう隙間は確認できませんでした。
屋上の立ち上がり部分にはアルミ製の笠木が設置されており継ぎ目はブリッジ仕上げでシーリング処理が行われておりました。シーリング自体には破断や剥離は見受けられずこの段階では明確な雨漏り発生位置を特定することが出来ませんでしたので、散水による雨漏り発生位置の調査をご案内し散水調査を行わせて頂くこととなりました。
散水調査の様子です。散水調査は、散水を行う人と雨漏り発生を確認する人の2人体制で行います。今回の散水は防水平場→外壁側排管周り→笠木の順番に行いました。改修ドレン付近を含め防水平場に水を散布し10分程様子を見ましたが室内に雨漏りが発生する様子は見られませんでした。続きまして外壁側の排管周りに散水を行うと2分程経過した際に室内への雨漏りを確認しました。しかし、バケツが置いてある位置からの雨漏りとは別の場所でしたので他の部分への散水も継続して行います。
アルミ笠木継ぎ目の
シーリングへ散水を開始しました。笠木の継ぎ目は複数箇所ありましたので先ずは雨漏りが発生している箇所と近い箇所より散水を行います。散水を開始して10分程経過した所で鉄骨から水滴が垂れ始めバケツが配置してある位置への雨漏りが発生しました。お客様がお困りになられている箇所からの事象を確認できましたので、今回の雨漏りの原因箇所は1つは笠木継ぎ目のシーリング、2つは外壁側排管周りからの浸水であると判断し
シーリング打ち替え工事をご提案し、工事のご依頼を頂きました。
これまで、雨漏りの原因も分からずお困りになられておりましたので「原因が判明しただけでも良かった」と喜んで頂きました。期待にお答えできるようにしっかりと工事対応を行ってきます。
シーリング工事の様子です。先ずは既存のシーリングの撤去を行います。シーリングの撤去には、カッターやスクレーパー等の刃先が鋭い物を使用するとスムーズに行うことが出来ます。今回の工事では屋上からの作業となりましたので資材の落下が無いように十分注意を払い施工を進めてまいります。
シーリングの撤去を行っていると、雨漏りが発生している場所の近くのシーリングは笠木上面と立ち上がり部の角があまり接着しておらず隙間が空いてしまっていた事が分かりました。シーリングに隙間が空いてしまいそこから笠木の継ぎ目を通り室内へと水が運ばれて雨漏りとなっておりました。問題の原因が判明したので今回の施工の際には、シーリングの接着不良が無いように注意しながら施工を行うことが出来ます。
既存シーリング撤去後は、
笠木の継ぎ目に残ったゴミを刷毛を使い取り除きその後シーリング接着面となる部分をシンナー拭きを行います。ゴミや汚れが残っているとシーリングの接着不良の原因となりますので下処理はしっかりと行う必要があります。
下処理完了後は型枠の作成を行います。今回のシーリングの施工法はブリッジ工法と言い目地に対して橋を架けるようにシーリング材を充填する工法で笠木等にシーリングの接着面が薄い時に行う工法です。型枠を組む事でシーリングに厚みが付き破断しにくい仕上がりとなります。
プライマー塗布状況になります。シーリング充填前にはシール用の接着剤となるプライマーの塗布を行います。プライマーを塗ることによりシーリングと下地との接着が高まりシーリングが持つ本来の性能を活かすことが可能です。プライマーが乾燥するまでしばらく時間を置き乾燥したのが確認できたらシーリング材の充填・表面仕上げを行います。シーリングには変成シリコン系のシーリング材を使用しました。
シーリングが乾燥するのを待ち型枠の脱型を行います。型枠を残した仕上げ方法もありますが今回は雨水の浸入をより防げるように脱型後に端末部分のシーリング処理も行い施工が完了となります。
シーリング打ち替え工事が完了となりました。工事完了後はお客様と共にご確認頂き仕上がりに問題が無いことを確かめた後施工が完了となります。施工後に強い雨が数回降りましたが「以前のように雨漏りしてしまう様子は無く雨漏りが改善されて安心した」とご報告を頂き私共も安心しました。
私達「街の外壁塗装やさん」では、引き続き新形コロナウイルスの
感染対策を徹底し行っております。お困りの際にはお気軽にお声がけ頂けますよう宜しくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2022年03月04日時点での費用となります。
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