
江東区大島にお住まいのS様邸にて実施した外壁塗装工事の様子をご紹介いたします。
S様より「前回のメンテナンスから15年が経過したため、外壁塗装を検討している。調査と見積りをお願いしたい」とのご相談をいただいたことが、工事のきっかけとなりました。
対象となった建物は築30~40年のモルタル外壁住宅です。
現地調査を行ったところ、前回の塗装から15年が経過していることもあり、チョーキング現象や苔の発生といった劣化症状が確認されました。
これらは塗装の機能が低下している際に現れる代表的なサインであり、メンテナンスの目安となるものです。
さらに、モルタル外壁特有のクラック(ひび割れ)も複数箇所で見受けられました。
クラックは進行すると雨水の浸入を招き、雨漏りの原因となる恐れがあるため、早めの補修が欠かせません。
調査結果をご報告したうえで、外壁塗装工事をご提案させていただきました。
慎重にご検討いただいた結果、S様より正式に工事をお任せいただくこととなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(SR-414)、タイルフレッシュ

現地調査の様子になります。
メンテナンスを検討している
建物は築30~40年が経過した木造2階建ての住宅になります。
玄関のある建物正面はタイル貼りになっており残りの3面がモルタル外壁になっております。
これまでに数回メンテナンスは行っておりますが、最後のメンテナンスより15年経過していることからメンテナンスの時期だと思い「街の外壁塗装やさん」へご相談いただきました。
タイル部分を調査したところ、落下や破損は確認されず、全体的に良好な状態でした。
表面の汚れも少なく、比較的きれいな状態が保たれています。
ただし、建物側面の折り返し部分にはひび割れが発生しており、お客様ご自身で補修をされた痕跡が見受けられました。
白色のコーキング材で補修されていたため、タイルの色味と合わず補修跡が目立ってしまっている状況です。
タイル自体は無機質のため耐候性が高く、一般的にはメンテナンスフリーとされています。
しかし、接着に使用されているモルタルや、目地部分のシーリング材は経年劣化によって補修や打ち替えが必要になります。
前回の塗装から15年が経過していることもあり、外壁を手で擦ると白い粉が付着しました。
これは「チョーキング」と呼ばれる現象で、紫外線や熱の影響により塗料が劣化し、内部の顔料が粉状となって表面に浮き出てくるものです。
チョーキングは塗膜の劣化が進行した際に現れる代表的な症状であり、塗膜の寿命を示すサインともいえます。
さらに、建物裏側の隣地に面している部分では日当たりが悪く、雨が降ると水はけが悪いため、苔や汚れの付着が目立ちました。
加えて、塗膜の劣化によって撥水性や防汚性が低下していることも、苔や汚れが発生しやすくなっている原因のひとつです。

モルタル外壁はサイディング外壁のように継ぎ目がないため、地震などで建物に力が加わった際に逃げ場がなく、その力を分散しようとしてクラック(ひび割れ)が発生しやすい特徴があります。
こうしたクラックからは雨水が浸入する恐れがあり、雨漏りの原因となる場合があります。
さらに、浸入した雨水によって周囲の塗膜や外壁そのものの劣化を早めてしまう要因にもなります。
これらの症状をS様にご報告し、外壁塗装工事をご提案いたしました。
塗料の選択肢としては、ラジカル型シリコン塗料とフッ素塗料の2種類をご提示し、最終的にラジカル型シリコン塗料を使用した塗装工事のご依頼をいただきました。
なお、外壁塗装工事の費用は税別628,000円から承っており、使用する塗料の種類によって金額は変動いたします。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。
足場を仮設し、いよいよ外壁塗装工事の開始です。
最初の工程として、今回塗装を行うモルタル外壁やタイル面に加え、雨戸や手すりといった付帯部も含めて高圧洗浄を行います。高圧洗浄によって表面に付着した汚れや劣化した旧塗膜をしっかりと取り除くことで、新たに塗布する塗料の密着性を高めることができます。
反対に、汚れが残ったまま塗装を行ってしまうと下地との密着が不十分となり、塗膜の剥がれや浮きの原因になってしまいます。
高圧洗浄が完了した後は、塗装を行わない部分への養生や、外壁に発生しているクラックの補修を行い、下塗り工程へと進みます。
今回使用した下塗り材は、エスケー化研の「水性ソフトサーフSG」です。
こちらはフィラーとシーラーの両方の性能を兼ね備えており、さらに微弾性を持つため、既存塗膜に見られる細かなひび割れもカバーすることができます。
下塗りは、外壁と上塗り材との密着性を高める重要な役割を担っています。
そのため、塗り残しのないよう外壁全体に丁寧に塗布していきます。
塗布後はしっかりと乾燥時間を確保することが不可欠です。
乾燥を待たずに次の工程へ進めてしまうと、塗料本来の性能を十分に発揮できないため、必ず規定の時間を守って施工を行います。

中塗り・上塗りには、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」を使用しました。
こちらはシリコン塗料でありながら、ラジカル制御技術により従来品よりも高い耐久性を実現しています。
それでいて価格は一般的なシリコン塗料と同等のため、非常にコストパフォーマンスに優れた塗料といえます。
外壁のカラーについてはご家族でご相談いただき、最終的にSR-414をお選びいただきました。
下塗りの乾燥を確認した後、中塗り・上塗りの工程へと進みます。この工程では、上塗り材を2回重ねて塗布します。
2層仕上げとすることで、塗装面のムラを防ぎ、美しい仕上がりを実現できるほか、塗膜に十分な厚みが確保されるため、耐久性の向上にもつながります。
今回の工事では、外壁塗装に加えてタイル部分のクリア塗装も行いました。
使用した塗料はエスケー化研の「タイルフレッシュ」です。
こちらは磁器タイルやせっ器タイルの塗り替えに適した塗料ですが、吸水性の高いタイルには十分な効果を発揮できないため、タイルの素材に応じた適切な材料選定が重要となります。
クリア塗装には下塗り工程がないため、中塗り・上塗りの2回塗りで仕上げを行いました。
付帯部の塗装作業の様子です。
主に屋上の手すりやシャッターなどの鉄部を中心に塗装を行います。
塗装前には必ず下地処理を実施します。
下地処理とはその名の通り、塗装を行う下地の状態を整える作業で、「ケレン」とも呼ばれます。
具体的には、下地の清掃や劣化した旧塗膜の除去を行い、表面の汚れを取り除いて塗料が密着しやすい状態に仕上げます。
この下地処理を丁寧に行うことで、新たに塗り替えた塗料の耐久性や仕上がりに大きな差が出ます。
そのため、塗装工事において欠かすことのできない重要な工程となります。
付帯部塗装に使用した材料のご紹介です。
下塗りには「マイルドサビガード」を、上塗りには「クリーンマイルドウレタン」を採用しました。
仕上げの色は外壁に調和するブラウン系のSR-423をお選びいただいております。
各所で行った下塗り作業の様子です。
鉄部の塗装には錆の発生を防ぐため、錆止め塗料を使用しました。今回使用したのは「マイルドサビガード」で、乾燥時間が約3時間と速乾性に優れているため、作業効率を高めることができます。
錆止めの乾燥を確認した後、
中塗り・上塗りを施し、合計3層仕上げで塗装を完了しました。

外壁塗装工事が無事完了いたしました。
工事の完了時にはお客様に仕上がりをご確認いただき、ご納得いただいたうえでお引き渡しとなります。
今回の工事には7年間の施工保証をお付けしており、初回点検は1年後、その後は隔年で点検にお伺いし、外壁の状態を確認させていただきます。
外壁のメンテナンスをご検討の際には、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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