
江戸川区北小岩にあるアパートで実施した、外壁および鉄骨階段の塗装工事の様子をご紹介いたします。
今回の工事のきっかけは、こちらの建物が賃貸物件であり、定期的なメンテナンスが必要となるためでした。
前回の工事からおよそ10年が経過したことを機に、オーナー様より私たち「街の外壁塗装やさん」へご相談をいただきました。
現地調査を行ったところ、やはり前回の塗装から10年が経過していることもあり、外壁や鉄部には劣化症状が見受けられました。
外壁ではチョーキング現象が発生しており、これは紫外線や熱の影響で塗料が劣化し、顔料が粉状となって表面に現れる症状です。
チョーキングは塗膜の寿命を示す代表的なサインであり、適切なメンテナンスが必要となります。さらに鉄骨階段には錆の進行も確認されました。
このまま放置すると腐食が広がり、耐久性の低下につながってしまいます。
調査結果を基に、外壁塗装工事に加えて鉄骨階段の塗装工事も合わせてご提案いたしました。
オーナー様に十分ご検討いただいたうえで、今回の工事をお任せいただく運びとなりました。
使用材料
エスケープレミアムシリコン(SR-177)

現地調査の様子をご紹介いたします。
対象となる建物は、
築30年を迎える木造2階建てのアパートで、外壁はモルタル仕上げとなっています。ご入居者様がいらっしゃることから、これまで定期的にメンテナンスを実施されてきましたが、前回の外壁塗装から約10年が経過したため、今回新たに塗り替えをご検討されたとのことです。
前回の塗装から10年が経過していることもあり、外壁を手で触れると白い粉が付着しました。
これは「チョーキング」と呼ばれる現象で、紫外線や熱の影響によって塗料が劣化し、塗料中の顔料が粉状になって表面に現れるものです。
チョーキングは塗膜の寿命を示す代表的な劣化症状であり、発生している場合はメンテナンスが必要となるサインといえます。
モルタル外壁はサイディング外壁と違って目地がなく、一枚の面で仕上げられているため、地震などで建物に力が加わった際に逃げ場がありません。
その結果、外壁にひび割れ(クラック)が発生しやすい特徴があります。
こうしたクラックから雨水が浸入してしまうと、雨漏りの原因となるだけでなく、周囲の塗膜や外壁そのものの劣化をさらに進行させる恐れがあります。
鉄部は外壁に比べて劣化の進行が早く、一般的には5年程度で塗り直しを行うのが望ましいとされています。
今回の鉄骨階段は前回の塗装から10年が経過していたため、全体的に色褪せやチョーキングが確認されました。
さらに、一部では塗膜の剥がれが生じ、下地の鉄が露出して錆の発生につながっていました。
幸いにも錆による腐食は軽度で、穴開きなどの深刻な症状は見られませんでしたが、このまま放置すれば錆が進行し、耐久性の低下や危険性を伴う恐れがあるため、早めの対処が必要です。
これらの症状についてT様にご報告し、外壁塗装工事をご提案いたしました。
使用塗料については「エスケープレミアムシリコン」と「エスケープレミアム無機」の2種類をご提示し、検討いただいた結果、今回はエスケープレミアムシリコンでの施工をご依頼いただきました。
なお、外壁塗装工事の費用は税別628,000円から承っております。
使用する塗料の種類によって金額は変動いたしますので、詳細はぜひお問い合わせください。
足場を設置し、いよいよ外壁塗装工事が始まります。
最初の工程として、今回塗装を行うモルタル外壁に加え、雨戸や鉄骨階段といった付帯部の高圧洗浄を実施します。高圧洗浄によって表面の汚れや劣化した旧塗膜をしっかりと除去することで、新しく塗る塗料の密着性を高めることができます。
反対に、汚れが残ったまま塗装をすると下地との密着不良を起こし、後々の塗膜剥がれにつながってしまうため、この作業はとても重要な工程となります。
高圧洗浄が完了した後は、塗装を行わない部分の養生や外壁に生じたクラックの補修を行い、下塗り作業へと進みます。
今回の下塗りには、エスケー化研の「水性ソフトサーフSG」を使用しました。
この材料はフィラーとシーラーの両方の性能を兼ね備えており、さらに微弾性を持つため、既存塗膜に生じている細かなひび割れをカバーする効果もあります。
下塗りは、外壁と上塗り材との密着性を高める非常に重要な工程です。
そのため、塗り残しのないように外壁全体へ丁寧に塗布を行います。
また、塗布後は必ず十分な乾燥時間を確保することが求められます。
乾燥時間を守らずに次の工程へ進んでしまうと、塗料の性能が十分に発揮されず、仕上がりや耐久性に影響してしまうため、確実に時間を置いて作業を進めることが大切です。

中塗り・上塗りには、
エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」を採用しました。
こちらはシリコン塗料でありながら、ラジカル制御技術により
従来のシリコン塗料に比べて高い耐久性を発揮します。
それでいて価格帯は従来のシリコン塗料と同等であるため、コストパフォーマンスに優れた塗料として多くの現場で選ばれています。
今回の工事では、カラーにSR-177をご指定いただきました。
下塗りの乾燥を確認した後は、中塗り・上塗りの工程に移ります。この工程では、上塗り材を2回重ねて塗布します。
2度塗りを行うことで仕上がりのムラを防ぎ、美しい外観を実現できるだけでなく、塗膜に十分な厚みが確保されるため、耐久性の向上にもつながります。

外壁塗装が完了した後は、鉄骨階段の塗装作業へと進みます。
最初の工程は下地処理です。下地処理とは、その名の通り塗装を行う前に下地の状態を整える作業で、「ケレン」とも呼ばれます。
ケレンでは、下地に付着した汚れや劣化した旧塗膜をしっかりと除去し、新しい塗料が密着しやすい状態に仕上げます。
鉄部の下塗りには、
エスケー化研の「マイルドザビガード」を使用しました。
この塗料は錆止め塗料とも呼ばれ、
鉄部の錆の発生を防ぐとともに、下地と上塗り材との密着性を高める効果があります。
さらに、乾燥時間が約3時間と比較的早いため、作業効率の向上にもつながります。

中塗り・上塗りには、
エスケー化研の「クリーンマイルドウレタン」を採用しました。
こちらは弱溶剤系の塗料で、シンナーを用いて希釈するタイプになります。
水性塗料に比べるとやや匂いはありますが、
密着性に優れ、さまざまな下地に対応できる汎用性の高い塗料です。
今回の工事では、カラーにSR-423をお選びいただきました。
錆止めが十分に乾燥したのを確認した後、
中塗り・上塗りを実施し、合計3層仕上げで施工を完了しました。
鉄骨階段の2階デッキ部分はモルタル仕上げとなっていましたが、表面の汚れやクラックの発生により美観を損ねており、T様も気にされていました。
そこで、
サラセーヌを使用して表面保護を行い、見た目と耐久性の改善を図りました。

外壁塗装および鉄骨階段の塗装工事が無事完了いたしました。
工事終了時にはお客様に仕上がりをご確認いただき、不具合がないことを確認したうえで完工となります。
今回の工事には7年間の施工保証をお付けしており、初回点検は1年後、その後は2年ごとに定期点検を実施し、外壁の状態をしっかりと確認させていただきます。
外壁のメンテナンスをご検討の際には、どうぞ安心してお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。