
江戸川区平井にお住まいのY様邸で実施した屋根塗装工事の様子をご紹介いたします。
Y様邸は築19年になる木造2階建て住宅で、9年前に屋根と外壁の塗装工事を行われていました。
定期的にメンテナンスを実施されているお客様で、「そろそろ10年を目安に手入れをしたい」とのご相談をいただきました。
まず屋根と外壁の状態を確認しました。
外壁についてはクリア塗装が施されており、艶も残っていてシーリングの傷みも少なく、良好な状態を維持していました。しかし屋根は、高耐久塗料を使用していても10年前後でチョーキングや色褪せといった劣化が進行するものです。
実際にY様邸でも、前回の塗装から9年が経過しており、屋根全体で色褪せやチョーキングが見受けられました。
塗膜が劣化すると撥水性・防水性が低下し、スレート本体の傷みを早める原因となります。
これらの劣化状況をY様へご報告したところ、「外壁は数年後に改めてメンテナンスを予定しているので、今回は屋根のみをお願いしたい」とのご希望をいただきました。そのため屋根塗装工事をご提案し、最終的に工事をお任せいただくこととなりました。

今回メンテナンスをご検討されている建物は、築19年の木造2階建て住宅です。
これまで定期的にお手入れをされており、9年前にはフッ素塗料を使用して屋根・外壁の塗装工事を行われていました。
まず外壁の状態を確認したところ、耐久性の高い塗料を使用していたため艶も残っており、良好な状態を保っていました。
屋根は切妻(きりづま)形状で、棟を中心に左右2面で構成されたシンプルな造りです。
一般的な戸建住宅で多く採用されている、馴染みのある屋根形状になります。
屋根は外壁に比べて紫外線の影響を強く受けるため、塗料の劣化が早く進む傾向にあります。
今回の屋根でも全体的に色褪せが見られ、塗膜の劣化が進行している状態でした。
さらに、スレートの木口部分は水分が溜まりやすいため傷みやすく、実際に変色も発生していました。
屋根材や板金部分を手で触れると、粉状の物質が付着しました。
これは「チョーキング現象」と呼ばれるもので、熱や紫外線の影響により塗料中の顔料が表面に浮き出し、チョークの粉のようになる劣化症状です。
チョーキングは塗料の寿命を示すサインともいわれ、この症状が見られる場合はメンテナンスの時期と判断できます。
屋根全体を調査した結果、スレートに破損や大きな劣化はなく、塗装によるメンテナンスが可能と判断いたしました。
お客様も塗装での補修をご希望されていたため、屋根塗装工事をご提案し、ご検討のうえ工事をお任せいただくこととなりました。
なお、屋根塗装工事の費用は税別378,000円から承っております。
使用する塗料の種類によって金額は変動いたしますので、詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。

屋根塗装工事の工程をご紹介します。
まずは高圧洗浄による下地処理から行います。
高圧洗浄では、屋根に付着した汚れや古い塗膜をしっかりと洗い流します。
古い塗膜はすべて除去できるわけではありませんが、密着力が弱くなっている部分については剥がすことが可能です。
屋根塗装は既存の塗膜の上に新しい塗料を塗り重ねていくため、この下地処理が不十分だと塗膜の早期剥離などの不具合につながります。
そのため、高圧洗浄は仕上がりや耐久性を左右する重要な工程となります。

下塗りには、大日本塗料の「マイティー万能エポシーラー」を使用します。
こちらは無機系素材の屋根に適した下塗り材です。
なお、上塗り塗料には水性タイプと弱溶剤タイプがあり、それぞれに対応する下塗り材が異なるため、使用する塗料に合わせた適切な選定が重要となります。
下塗りは、劣化した下地を整え、上塗り塗料の密着性を高める大切な工程です。そのため、塗り残しが出ないよう丁寧に作業を進めていきます。
下塗りを終えた後は、塗料がしっかり乾くまで十分な乾燥時間を確保しなければなりません。
この工程を省いたり乾燥が不十分なまま次の作業に移ってしまうと、塗料本来の性能が発揮されなくなる恐れがあるため、必ず時間を置いてから次の工程へ進みます。
下塗りが完了した後は、タスペーサーの設置を行います。タスペーサーとは、スレート屋根に使用する縁切り専用の部材です。
屋根塗装の際に縁切りを行わないと、屋根材の重なり部分が塗料で密着し、排水のための隙間が塞がれてしまいます。
その結果、屋根材の裏側に湿気や雨水が溜まり、逃げ場を失った水分が雨漏りの原因となる恐れがあります。
そのため、縁切りは必ず実施しなければならない重要な工程です。

上塗りには、大日本塗料の「エコクールスマイルF」を使用しました。
カラーはお客様とご相談のうえ、アーモンドレッドをお選びいただいております。
エコクールスマイルFは屋根専用の
遮熱塗料で、遮熱性の高い顔料を採用することで近赤外線を効率的に反射し、さらに低汚染機能によってその性能を長期間維持します。
また、
高耐久樹脂を使用しているため、優れた耐久性も兼ね備えた塗料です。
こちらは中塗り・上塗りの施工の様子です。
仕上げにはエコクールFを使用し、規定通り2回塗りで施工を行いました。
塗料メーカーのカタログには推奨される塗り回数が明記されており、規定より少ない回数で仕上げてしまうと品質を確保できず、不具合の原因となる場合があります。
そのため、必ず規定の回数を守って施工することが大切です。
また、中塗りと上塗りの間には十分な乾燥時間を設け、適切なタイミングで作業を進めました。
今回は天候にも恵まれ、予定通りに施工を進行することができました。

屋根塗装工事が無事に完了いたしました。
完工時にはお客様に仕上がりをご確認いただき、問題がないことを確認したうえでお引き渡しとなります。
今回はイメージ通りの仕上がりとなり、お客様にも大変ご満足いただけました。
なお、本工事には7年間の施工保証をお付けしており、初回点検は1年後、その後は隔年で点検にお伺いし、塗装の状態を確認させていただきます。
屋根やお住まいのことでお困りの際は、私たち「街の屋根やさん」にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2025年09月26日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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