工事のきっかけは稲城市矢野口にお住いのS様より外壁の汚れが気になるというご相談を受けたことです。
既存の外壁材はジョリパットでした。ジョリパットとはアイカ工業の販売している塗り壁の一種で、施工時に職人さんが手作業でパターン付けいたしますので全く一緒の外壁が存在せず非常に意匠性の高い外壁になります。
そんなジョリパットですが、しっかりと塗装でメンテナンスを行えば耐久性は申し分ありません。ただし、塗装によるメンテナンスを行わないと外壁材が水を吸ってひび割れてしまったり耐久性を損ねる結果になる場合がございます。外壁の劣化の目安であるチョーキングも出ず確認方法としては、苔や藻の発生が生じていないか、雨の次の日に乾きが悪くなっていないかを見るかになります。確認が難しいので、年数でメンテナンスを行ってあげるのが良いかもしれません。
今回使用した外壁材は日本ペイントのパーフェクトトップです。パーフェクトトップはラジカル制御型塗料の先駆けとなった塗料で、コストパフォーマンスに優れておりますので非常に人気の高い塗料になります。耐用年数12年~15年程度で、価格もシリコン塗料程度なので扱いやすい塗料になります。
ジョリパットの場合はもともとがマッドな質感なので艶を落とすことが多いのですが、あまり艶を落としすぎると塗料の性能を低下させてしまいます。5分艶まででしたら問題なく使用できますので、つや消しに興味がある方はお申し付けください。
仕上がり後は発生していた苔なども気にならなくなりましたし、雨が降ってもしっかりと雨水をはじいておりました。
使用材料
日本ペイント パーフェクトトップ(ND-372)
稲城市矢野口にお住いのS様より、外壁の汚れが目立ってきており気になるので塗装を検討しているとのことでお問い合わせいただきまして調査に行ってまいりました。
既存の外壁材はアイカ工業の
ジョリパットで苔の発生や汚れの付着が目立っておりました。ジョリパットは外壁材としては耐久性に優れた外壁材になりますが、あくまでもメンテナンスをしっかりと行う前提での耐久性であり、表面がざらついておりますので苔、藻が発生しやすく、汚れも付着しやすいので定期的にメンテナンスを行ってあげましょう。
北面や西面は日が当たりにくいのでどうしても汚れや苔の発生が目立ってきてしまいます。最近の塗料には防藻、防カビ性能が標準仕様になっているものがほとんどなので、塗装を行うことによってこういった部分もフォローすることができます。
高圧洗浄で汚れを落としていきます。既存の汚れと旧塗膜を落としていくことで塗料のノリが良くなります。逆に旧塗膜が残ってしまうとしっかりと高圧洗浄をかけてあげることが大切です。付帯部や軒天などもしっかりと洗浄していきましょう。
養生もしっかりと行ってあげましょう。養生を怠ると塗装をしない部分に付着して見た目が悪くなります。また、アルミの部分に付着すると後々剥がれが生じてしまいます。アルミ部分の塗装はリスクを伴いますので気を付けましょう。
今回使用した塗料のご紹介です。付帯部の塗料には日本ペイントのファインSiを使用しました。ファインSiは外壁はもちろんのこと鉄部や木部などにも使用できるオールラウンダーな塗料です。付帯部の塗装を行う際にはもってこいの塗料です。
下塗り材には同じく日本ペイントのパーフェクトフィラーを使用しました。パーフェクトフィラーは微弾性フィラーなので既存のクラック(クラック幅の小さなもの)に浸透して埋めてくれます。今後のクラックに対しても追従してくれますのでクラックの発生を抑えてくれます。
中塗り・上塗りには日本ペイントの
パーフェクトトップを使用しました。パーフェクトトップはラジカル制御型の塗料で、最近ではよく使われる塗料です。
ラジカル制御型の塗料とは、塗料に含まれる酸化チタンが日光にさらされることで紫外線を吸収し、発生する塗膜の劣化の原因になっているラジカルという物質に着目した塗料で、ラジカルの発生を抑制することで塗膜を長持ちさせようというコンセプトの塗料になります。
グレードとしては、フッ素とシリコンの間に位置するようなものなのですが、その耐用年数は12~15年とフッ素にも及ぶもので、価格帯としてはシリコンに近いという非常にコストパフォーマンスに優れた塗料になっております。
まずは付帯部の下地処理から行っていきます。ケレン掛けといって錆を落としたり、塗膜の剥がれを落として下地の調整を行っていきます。併せて目荒しも行えますので、塗料のノリを助けることにもなります。
ケレン作業が終了したら下塗りを行っていきます。鉄部には錆止め塗料を入れることで今後の錆の発生を抑えることができます。
外壁の下塗り作業です。しっかりと下塗りを行い塗料の付着を補助していきます。
中塗りです。基本的には中塗り・上塗り作業は仕上げ材で行っていきます。中塗り作業後はしっかりと乾燥させて上塗り作業に進めていきましょう。
上塗り作業です。これで外壁の塗装工事が仕上げになります。
上塗り作業終了です。この後付帯部の仕上げを行っていきます。
付帯部の仕上げ作業の様子です。こちらも問題なく終了いたしました。
外壁塗装工事を行う場合にはバルコニーのトップコートのメンテナンスも一緒に行うのがお勧めです。防水層は紫外線に弱く、劣化してしまいます。トップコートは防水層を紫外線から保護するために必要なものなので定期的にメンテナンスを行いましょう。
トップコートの施工する前には下地処理を行いましょう。まずはケレン掛けを行い、アセトンで油分をふき取ります。
下地処理が終了したらプライマー塗布を行って、トップコートを施工していきます。
トップコート施工の様子です。1層目を塗装したら乾燥させて2層目を仕上げましょう。
塗装工事が完了いたしました!つや感のある仕上がりになっており、綺麗になったなという感じが大きいですね。
お客様にも仕上がりを確認していただきまして綺麗になったと喜んでいただけました。
塗装工事は選べる料金プランとしまして税込み657,800円~(※総2階・25坪まで)承っております。外壁の種類、使用する塗料によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
私達、街の外壁塗装やさんでは新型コロナウイルス感染防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとありましたらあんしんしてご相談ください。
塗装工事から1年経過いたしましたので定期点検にお伺いしてまいりました
工事から1年経過いたしましたので定期点検にお伺いしてまいりました。
私達街の外壁塗装やさんでは施工内容に応じて施工保証をお付させていただいております。そのなかでアフター対応として定期点検を行わせていただいております。そのため工事後も経過をしっかりと確認させていただきますのでご安心いただけるかと思います。
塗装に使用した塗料は上記にもありますが日本ペイントのパーフェクトトップです。ラジカル制御型塗料の先駆け的な塗料で低コストと高耐久を兼ね合わせた塗料になります。耐用年数は12~15年とシリコン塗料とフッ素塗料の間という感じですが、金額はほぼシリコン塗料と変わりません。付帯部の塗装などを除けばコストパフォーマンスの面で非常に優れた塗料と言えるでしょう。
下地に対する親和性も高く、下塗りを変えることで様々な下地に対応することができます。また、基本性能として防藻性や低汚染性を併せ持ち、塗装後綺麗な状態を維持することができます。塗料が多すぎて何を選べばいいかわからなくなったという場合にはまずお勧めのできる塗料です。
また、パーフェクトトップは基本艶有の塗料になりますが、調色時艶を落とすことも可能です。ただし、艶を落とすにはつや消し材を塗料に混ぜることになりますので艶を落としすぎると塗料本来の性能を損なってしまう可能性もございます。既存の外壁がマッドな質感で、塗った後に艶感が出るのが気になるという方はもともと艶の無い塗料のご提案もできますのでお気軽にお申し付けください。
なお、2022年9月頃に塗料のデザインが一新され新しい塗料缶に変更されました(左:旧塗料缶、右:新塗料缶)。黄色の塗料缶を使用しているようだと塗料自体古いものを使用している可能性もございます。塗料は製造から1年間以内(未開封)の使用が推奨されております。そのため旧デザイン缶を使用している場合少なくとも1年弱経過していることになります。9月以降は確実に1年経過した状態になりますのでお気をつけください。
点検をいたしましたが流石に塗装してから1年しか経過していないこともあり浮きや膨れの問題は生じておりませんでした。塗料の自動洗浄効果も大いに発揮されているようで塗装前についていた苔や汚れもついておりませんでした。お家が綺麗な状態を保てるのはとても気分が良いですよね。
次回は3年点検時にお伺いさせていただければと思います。またお会いいたしましょう!
記事内に記載されている金額は2023年07月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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