今回の施主様は、奇遇にも、弊社の営業が以前職人として勤めていた会社のお客様でした。
最初は屋根の状態を気にされていただけでしたが「どうせやるなら外壁も一緒に見て」ということで、一緒にお見積もりを出させていただきました。
元職人の営業担当を信用してくださっていたので、その信用に応えるべく精一杯お仕事させていただきました!
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 足場工事 現場調査・点検 付帯部塗装 屋根棟板金釘打ち直し
使用材料
【ALC外壁】エピテックフィラーAE,シリコンREVO1000-IR(メリーノ)【屋根】シャネツトップワン(チャコール)
工事費用
外壁塗装、屋根塗装、付帯部塗装、棟板金釘打ち直し:200万円
塗膜のヒビ割れやチョーキング症状のあるALC外壁と、色褪せや雪止め金具に錆が出ている金属屋根の塗装工事となりました。
どちらも定期的なメンテナンスを行えばとても長持ちする優れた素材です。
事前に点検した経年劣化の症状からご紹介していきます。
ALCの吹き付け塗装仕上げの外壁です。
こうした吹付塗装は表面に凹凸があるので、経年劣化で塗膜の防水機能が低下すると、この凹凸に雨水が溜まってしまい汚れが残りやすくなってしまいます。
塗膜の劣化状態を見るのに手っ取り早いのが、壁に触ってみることです。
このときに手に粉のようなものが付着すると「
チョーキング現象」と言って、塗料の劣化が起こっていることが分かります。
塗料に含まれている顔料が粉のようになって表面に出てきているのです。
防水機能が落ちてきているので、写真のように雨だれが黒く汚れて残ってしまっているのがわかります。
また、
目地部分にもひび割れがありました。
すっかり塗膜が剥がれて素地が露出してしまっている場所もありました。
カビの発生や外壁の傷も確認しました。
ALCはきちんとメンテナンスを行えば、50年も耐久年数があると言われています。
ただ、「軽量気泡コンクリート」と言ってコンクリートの一種でもあるので、素材そのものに防水機能がありません。
定期的に塗装によるメンテナンスを行い、防水性を維持することが必要となります。
今回は、必要に応じて補修をした後に塗装工事を行います。
木目調が素敵な金属屋根です。
ただ全体的に
色あせていて、
棟板金を固定している釘も緩んでいる個所が多くありました。つなぎ目の
コーキングも劣化しています。
釘が緩んでしまうのは避けられない経年劣化です。
家の一番上で常に紫外線や風雨に晒されている場所なので、気温差による熱膨張や風の影響で、少しずつ緩んできてしまいます。
これを放置しておくと、棟板金が風で飛ばされたり、下地の木材が雨に濡れて腐食したり・・・という現象が起こってきます。できれば定期的に点検したい場所です!
ほとんどの雪止め金具が錆びていました。
金属屋根の場合、こういったところからの「もらい錆び」に注意が必要です!
屋根も外壁同様、防水機能が落ちてしまっているようすがよくわかりました。
こうした下屋根は2階の窓から見えるので異変に気付きやすいですね。
「なんかおかしいかな?」と思ったら、早めにご連絡ください!
塗装職人が安全に作業できるよう、まずは足場屋さんが足場を組み立てます。
事前に足場用の図面を作成しており、当日はその図面に沿っててきぱきと作業を進めます。
足場ができたら塗装職人が入り、洗浄作業から始めます。
今回は屋根と外壁の塗装なので、屋根の一番上から下に向かって順番に洗浄していきます。
古い塗膜や汚れが残ったままだと、いくら高機能な塗料を使用しても不具合が出やすいです。
洗浄作業にもしっかり時間をかけています!
屋根の塗装にはアステックペイント社の「
シャネツトップワンSi-JY」という塗料を使いました。
通常の塗装は下塗り・中塗り・上塗りと、3工程が基本ですが、この塗料は
防錆性・付着性などの下塗り材に求められる機能も持っているので、2工程にすることができます。
錆の発生程度によっては下塗りが必要になるケースもありますが、コストと工期の削減になりますので金属屋根にはお勧めの塗料です。
2回の塗装工程では、細かいところはハケを使い、広い面はローラーで、塗り残しのないように丁寧に塗装します。
施主様と一緒に足場に上ってチェックしてもらった際、屋根に触って「本当にひんやりする!」と、遮熱塗料の効果を感じていただくことができました。
下屋根も同じように仕上げました。
使用した色は「チャコール」で、黒に近いグレーです。
外壁塗装の前に、まず養生作業をします。
塗装しない場所を全て専用のビニールで覆う作業です。
そしてこのマスキングテープのラインが、そのまま塗装の仕上がりのラインになります。
まさに「段取り八分」の、塗装前の大切な工程です。
劣化して脆くなっていたALCを取り除き、補修材を埋めて表面を整えます。
現場調査の際にチェックした箇所の他に、足場ができて作業が始まってから見つかる場合もありますが、そういった場合も全て補修しますのでご安心ください!
軒天の塗装のようすです。
外壁との取り合い部分などは屋根の塗装の時と同様に、ハケを使って丁寧に塗装します。
その後、ローラーを使用して仕上げます。
外壁の下塗り材に使用したのは、アステックペイント社の「
エピテックフィラーAE」です。
シーラーやプライマーより粘度が高く、厚みを付けることができるので、細かなクラックなどがあるALC外壁には最適な下地材です。
さらに乾燥後は柔らかい塗膜が形成されるので、建物の動きやヘアクラックへの追従が期待できます。
中塗り・上塗りは同じ塗料を使います。
今回使用したのはアステックペイント社の「
シリコンREVO1000-IR」で、「メリーノ」という色です。
淡いベージュのくすみカラーです。
中塗りも上塗りも、これまでの工程と同じようにハケとローラーを駆使して塗り残しのないように丁寧に施工していきます。
この塗料は「
ラジカル制御型白色顔料」を採用しており、塗膜の劣化要因となる「ラジカル」の発生を抑制し、耐候性の向上を実現しています。
また、特殊な三重構造のアクリルシリコン樹脂の採用で最表面が強靭性を有するので、汚れが付着しにくい「低汚染性」を発揮します。
シリコン塗料ですが、調色に使用しているのは紫外線に破壊されにくい無機顔料なので、変色・色あせ等の劣化症状を抑えることができます。
メーカー発表の耐用年数は13~16年ですので、アフターメンテナンスでお伺いするのも楽しみです!
外壁と屋根以外の部分は大抵「付帯部」に含まれます。
今回も鼻隠し・破風板、雨樋や水切りなど付帯部と呼ばれる場所を塗装しました。
もちろん、外壁塗装の際に必ず塗装しなければいけない・・・なんてことはありません。
ですが、外壁がきれいになると、メンテナンスをしていない場所がかえって悪目立ちしてしまいます。
またせっかく足場があるのでついでに一緒にやってしまう方が、実はコスト削減にもなりますので、弊社では付帯部塗装はお勧めしています。
足場のあるうちに最終チェックをし、施主様のOKが出たら完成です!
これで家の傷みを気にすることなく、また安心安全な生活が持続できますね。
アフターメンテナンスでまたお伺いしますので、また気になる事があれば何なりとご相談いただきたいと思います。
施主様は、工事中から担当者と一緒に進捗状況をチェックして下さっていました。
ご家族で悩みに悩んで決めてくださった外壁の色も、仕上がりを見て「いいネ!」とご満足くださったそうです。
街の外壁塗装やさん飯田・伊那店ではお客様のご要望やニーズに合わせて一緒に考え、お客様にあった最善の提案をさせていただいております。
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