まずお住まいの裏手、浴室側の外壁を見ていきます。日当たりが悪く湿気があるためか黒い汚れが目立ちます。こちらのお住まいはモルタル下地に仕上げ材としてアイカ工業のジョリパッドを塗って連波模様と呼ばれるデザインに仕上げられています。ジョリパッドはテクスチャーを自由に描けるという魅力がありますが、その凹凸に汚れや水分が溜まりやすく、その部分が劣化し剥がれ落ちてしまいます。写真でも黒い汚れが溜まっている箇所に剥がれがみられますね。剥がれが大きくなる前に早めの対処が望ましいでしょう。
窓枠付近にひび割れ（クラック）が確認できます。モルタル外壁は下地木材の伸縮や建物の揺れといった原因でクラックを起こしやすいと言われています。２枚目の写真では排水管の周りにクラックが発生しています。これらは幅が0.3mm未満の軽度なクラック（ヘアークラック）ですが、放置すると数が増えたり幅が広がってしまいます。
こちらの壁面には実際に幅が広くなってしまったクラックを確認しました。深さが５mm以上の名刺が入るくらいの幅で、構造クラックといいます。この隙間から雨水が入り込み雨漏りを起こすことがあるので要注意です。早めに対処した方が良いでしょう。
記事内に記載されている金額は2021年12月20日時点での費用となります。
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