早速外壁のコーキングの状況を見ていきます。
コーキングはひび割れを起こしており、その周辺が黒く汚れているのが確認できます。この汚れの正体はコーキングに含まれる
可塑剤が染み出してきてしまったものです。ここから染み出した可塑剤は目地部分以外にも黒ずみを拡げてしまい、このように汚れが拡がることを
ブリード現象と呼びます。これ以上汚れが拡がる前に、ひび割れたコーキングと併せてメンテナンスをする必要があります。
コーキング以外にも点検していきますと、窓枠の下部やビスでの固定部分にサイディングボードの割れが見られました。
窓枠周りは地震の揺れやサッシの操作によって負担がかかり、このような
割れ（クラック）が発生しやすく、雨水の通り道になるので雨漏りが心配です。後者は
雨水の吸収と乾燥を繰り返したサイディングボードは変形を起こすことで、サイディングボードを固定する際に打ちつけた
ビスを中心に割れてしまったものと思われます。この割れた部分からサイディングボードが剥がれ落ちてしまえば、外壁の一部が雨ざらしとなって吸水し、そこから雨漏りにつながりますので看過できません。
今回見られた症状は
コーキングの劣化、
ブリード現象による外壁の汚れ、
サイディングボードのひび割れです。順を追って最適な提案をご案内いたします。
まずコーキングの劣化には
コーキングの打ち替えを行います。この場合、古いコーキングの上からの
増し打ちですと、新しいコーキングが剥離を起こしてしまうので意味がありません。
古いコーキングは取り除き、プライマーを塗布しよく馴染むようにしてから
新たにコーキング材を打ち替えしていきます。今回は可塑剤を含まないコーキング材の
オートンイクシードを使用しますので、今後ブリード現象によって汚れることはなくなるでしょう。
次にサイディングボードのひび割れを補修します。ひび割れが進行しサイディングボード全体が剥がれ落ちる危険がある場合は、
張替え工事が必要です。今回は規模の小さいひび割れですので
コーキング材での接着で大丈夫でしょう。最後に外壁の表面をきれいに塗装してメンテナンス完了です！
今回の症状は、サイディングボードの汚れやひび割れといった比較的軽度なものでしたが、
「小さい汚れだしまだ大丈夫」などと放置してはいけません！症状が軽度なうちに点検し、その都度メンテナンスしていくことで、大切なお住まいを
丈夫できれいに保ち続けることが大切です！私たち
街の外壁塗装やさんでは、お住まいのどんな些細な症状でもご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください！
記事内に記載されている金額は2022年03月29日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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