現地調査にお伺い致しました。こちらの建物は現在テナントとして貸出を行っている建物になります。築40年程経過した建物で、部分的な改修工事は行っているものの建物全体についてはメンテナンスを行っておらず各所で劣化の症状が発生しているとのことでした。
既存の外壁には2種類の素材が使用されておりました。
先ず1つ目はモルタルになります。モルタル外壁は、下地の上にモルタルを塗って形成している外壁でサイディングとは違い継ぎ目が無く一体感のある綺麗な仕上がりが特徴的です。
2つ目は、波型のトタンが使用されております。一昔前の建物や倉庫に使用されている印象が強いトタンの外壁です。安価な素材ですので施工費用を抑え得る事が出来る反面、熱を吸収し易い点や錆が発生してしまう等のデメリットもあります。
モルタル外壁を調査する際には、外壁のひび割れ（クラック）を注意して確認することが大切です。
外壁のクラックは、ひび割れの大きさによりヘアクラックと構造クラックに分けられます。ひび割れの大きい構造クラックが発生している場合には雨水の進入リスクが高く雨漏りが発生しやすい状態となります。こちらの建物にも構造クラックが発生しておりましたので早めの対処が必要な状態になります。
トタンの外壁ですが、錆の発生が全体的に目立ちました。近年では、防錆性の高い金属サイディングが多く出回っておりますが昔の物だと今と比べ錆が生じやすい為、定期的にメンテナンスを行わないと錆が発生してしまいます。
錆を放置してしまうと金属の腐食が進行し穴が開いてしまう恐れがあります。
記事内に記載されている金額は2023年12月23日時点での費用となります。
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