ALC外壁の主な劣化症状には以下のようなものがあります。
1.ひび割れ（クラック）
2.塗膜の剥離
3.パネルの欠け・欠損
4.目地部分の劣化
これらの症状を発見した場合には、適切な補修を行う必要があります。
早期に劣化を発見し、適切な補修を行うことが建物の寿命を長くするポイントです(*^^)v
規模が小さい場合は、破損部分を必要に応じて整形し、補修材（モルタルやセメント系の材料）を充填します。
大きな欠損の場合は、パネルの交換を検討する必要があります。
現地での調査の様子になります。建物は鉄骨造5階建ての建物になり、外壁にはALCパネルが使用されております。道路に面した建物正面の1面は、ALCにタイルを貼って仕上げが行われておりました。
タイル外壁は吸水性が低く、水を吸い込みにくい特徴があります。そのため、塗装による保護をしなくても、他の外壁材料よりも損傷が起こりにくいです。また、タイル外壁は耐傷性に優れており、外部からの砂やほこりなどの外的要因による傷つきも少ないと言われています。外壁タイルは耐久性が高く、劣化に強い特性を持っていますが、目地に使用されているコーキングは定期的なメンテナンスが必要とされています。
落下したタイルは、ベランダ腰壁の側面に貼られたタイルになります。確認すると下地が鉄骨になっている箇所にタイルが貼られていたので、鉄骨の錆による接着性の低下やモルタルの肉厚が薄いことによりタイルが剥がれ落ちてしまっておりました。
落下したタイルは幸いな事にベランダ内部へ落下したので通行人や車両に当たることはなく、二次被害が発生することはありませんでした。
外壁タイルの膨れの主な原因は、昼夜の寒暖差や雨風などの環境要因による熱や吸水による膨張、夜間の気温の変化や吸水した目地の乾燥による収縮が挙げられます。これによって付着力が低下し、浮きや剥がれが発生する可能性があります。また、寒冷地では浮きや剥がれが起こる箇所から浸入した水分が凍結・融解を繰り返すことで、さらに付着力が低下し、タイルの剥がれを進める可能性があります。施工不良による場合も剥がれが発生することがあります。
記事内に記載されている金額は2024年08月19日時点での費用となります。
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