今回はお客様宅にて窯業系サイディングの外壁を塗り替えして参りました。
窯業系サイディングとはセメントと木質系成分を混合して製造される材料です。
窯業系サイディングは定期的な塗装が必要となっております。
耐久性の良いサイディングでも、雨風などに打たれ年数が経てば劣化は少しずつ進んでいきます。
塗装を定期的にすることによって、美観・防水効果など保つことができます。
逆にメンテナンスを損なえば、どんどん劣化は進み雨水が浸食してしまいサイディングの寿命が来てしまいます。
今回は7~8年ほど経っている家のサイディングを塗装することになりましたが、少しクラックが発生している状況でした。
そこで使用したのが微弾性の下塗り材です。
微弾性とは、クラック(ひび割れ)などの隙間を埋める下塗り材フィラーの一つで、下地に塗布され、塗膜に弾性を持たせる働きがある耐性の強い下塗り材です。
微弾性塗料は、塗膜に弾性・伸縮性を持つことでクラックがあったとしても、小さなものであれば追従してくれます*。弾性のない固い塗料をクラックが発生している外壁に塗ってしまうと、塗膜が追従してくれず、早い段階でクラックが広がってしまいます。粘りのある塗料を塗布することで塗膜がひび割れに入り込んで、伸縮してクラックを起こりに
くくしてくれるのです。
微弾性塗料とは、 |
20度で伸び率が100%以下の塗料です。 |
微弾性塗料にはシーラー・フィーらーの役割を兼ね揃えており、仕上げ剤が下地に吸い込まれないように目止めをして密着させてくれます。
〔注意点〕
微弾性と類似しているものに弾性塗料というものがありますが、弾性塗料はサイディングのもつ熱によって劣化が早いので
間違って弾性塗料を塗らないようにして下さい。