今回は名古屋市緑区にて錆びてしまった折半屋根を塗装してきました!
折板(せっぱん)屋根は写真のように金属板が、一定の間隔で台形の形に波のように連続している特殊な形状の屋根です。
ちなみに正しい表記は
「折板」ですが、
「折半」と表記されていることもあります。
主に倉庫や工場といった比較的大きな建築物に使用されることが多く、体育館や自転車置き場などといった皆さんの身近なところでも使用されている屋根材になります。
折板屋根の素材の多くは
ガルバリウム鋼板というものが使われています。昔はトタン板が使われることが主流でしたが、昨今では、
比較的コストも低く、軽量で高耐久のこのガルバリウム鋼板が最も使用されます。
工場や倉庫に折板屋根が使用される大きな理由として、他の屋根材よりも長く施工することができるのです。場合によっては100mを超える施工も可能で、運搬ができない場合は建設現場に機材を持ち込み成形させながら施工を行います。
またわん曲加工をすることもできますので、その施工の自由度から東京ビッグサイトや西武ドーム等にも折板屋根が使用されています。
様々な特徴があるガルバリウム鋼板ですがデメリットもあります。
①断熱性、遮熱性がよくない
折板屋根は本来の屋根と違って屋根裏という空気層が無く、ガルバリウム鋼板1枚な為、外の冷気や熱気が室内に届いてしまいます。
②音が響く
これは折板屋根に限ったことではないのですが、金属屋根は音が反響しやすいため音の影響を大きく受けてしまいます。
また、熱伸縮により雨も降っていないのに軋むような音が聞こえる場合もあります。
これらの騒音対策として遮音テープを張ったり、防振材を張るといった方法がありますがその場合はその分お金がかかってしまいます。また、これらはあくまでも凌ぐためのものであり、音が大きい場合に関してはどこまで効果があるかは正直なところわからないので注意が必要です。
次に今回の塗装工事の内容についてご紹介いたします。
まず最初に高圧洗浄を行い屋根についている、苔や汚れをきれいに落としていきます。
塗膜の密着性を高めるためにも入念に高圧洗浄を行う必要があります。
次に
錆の再発と拡大を防ぐためにケレン作業で錆を削り落とします。波型の折板屋根はケレン作業が非常に大変ですが、錆をしっかり落とさないと錆ごと塗膜が剥がれてしまったり腐食による穴あきを起こしてしまいますので
最も重要な作業といっても過言ではありません。また固定するために使用されるアンカーボルトやナット周辺の錆が進行している場合は
シーリング補修で隙間を塞ぐなどの処理も行います。
塗装作業は、下塗り、中塗り、上塗りの3回行うのが基本です。
今回は折板屋根なので下塗りには錆止め効果のある塗料を使用しています。
この下塗りが完全に乾いたら中塗り・上塗りと仕上げ作業を行っていきます。
上記でご説明した通り、折板屋根は
断熱性、遮熱性がよくないので使用する塗料に断熱効果や遮熱効果があるのかどうかも確認しておきましょう。
綺麗に仕上がりました。
耐久性に優れた折板屋根はそれほど頻繁なメンテナンスが必要なわけではありませんが、10~15年ごとに折板屋根のチェックを行い、屋根に錆が発生していないか、塗膜の劣化がないかを確認してみましょう。
頻繁なメンテナンスが必要ない折板屋根だからこそメンテナンスを行う際は適切な施工が求められます。塗装面積・費用が知りたい、折板屋根のメンテナンスについて相談したい等お困りごと、疑問がございましたら私たち街の外壁塗装やさんの無料調査をご利用ください。
記事内に記載されている金額は2022年07月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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