屋上の塩ビシート機械的固定工法の施工を開始します!
今回の屋上防水工事の内容は、機械的固定工法または、絶縁工法といいます。防水シートを鋼板やビスによって固定する工法になります。
機械的固定工法とは、絶縁工法とも呼ばれていて、防水シートを鋼板やビスによって固定する工法となっています。下地に直接シートを密着させない為、下地の亀裂や振動、目地の挙動などの影響を受けることはありません。密着工法では、下地の十分な乾燥を行わないとシートの膨れなどの不具合が生じてしまいますが、機械的固定工法は湿潤な下地でも施工可能な為、乾燥工程が不要で工期が短縮されます。これは、シート自体に透湿性があり、時間の経過とともに自然に躯体の湿気を外に放出させる為なのですが、脱気筒を設ける事でさらに湿気の拡散効果があります。また、シートを上から被せて施工する為、既存の防水層の撤去も不要となります。
まずは下地の状態を確認品枯れ、ケレン清掃をしていきます。
既存の劣化した塗膜など、塵やホコリも綺麗に掃除します。
絶縁シート(Uマット)を敷き込みます
絶縁シートの敷設をしていきます。しわや膨れのないようにきをつけます。ジョイント部分はテープで貼り付けます。こちらの右側の写真が絶縁シート(Uマット200)になります。
ディスクの取付
風荷重を考慮しながら、固定金具を付けていきます。樹脂アンカーやビスは適正な引き抜き強度が必要となってきます。
塩ビシート(ビュートップ)を敷き込んでいき、その後に接着剤でジョイント部分を貼り付けます。
ディスクヒーターで誘導加熱
先に取り付けているディスク盤と塩ビシートをヒーターの熱でつけていきます。シートとジョイント接合部分に問題がないか確認後、特殊溶剤を使用して、接合部に塗っていきます。そして
完成!!
架台部分はウレタン防水塗装
架台部分はウレタン防水で施工していきます。まずはプライマーを塗っていきます。
ウレタン一回目塗布
ウレタン2回目塗布
トップコートを塗布
完成!!
接着工法と機械的固定工法とは、メリットデメリットはあるの?
塩ビシート防水は、2種類の施工方法があります。接着工法と今回ご紹介しました機械的固定方法です。
接着工法・・・ビュートップ(※塩化ビニル樹脂を原料にしたシート)を接着剤で下地に貼り付ける工法です。人が入らない屋上(非歩行)に採用され、耐風圧に優れているという特徴があります。
↑こちらが、今回使用しましたビュートップです。
機械的固定工法・・・ビュートップをアンカー固定したディスクを介して下地と固定し、下地とシート防水層を絶縁した工法です。耐風圧・耐久力に優れており、大面積の屋上に適しています。
塩ビシート防水接着工法のメリットデメリット
メリット 人が出入りしない小面積屋上や、バルコニー防水に良く採用されています。
床面に直接接着する事でコスト面は絶縁工法に比べて、割安になっています。
強い風圧に耐えられる
デメリット 塩ビシート防水を張り合わせるので、浮き・爆裂が起きやすくなります
大規模面積の屋上などには適していません。
塩ビシート防水機械的固定工法のメリットデメリット
メリット 大面積の屋上に適している
耐風圧に優れている
耐久力にも優れている
デメリット 工事の工程は密着工法と比較してコストがかかってしまう。
しかし、良い・悪いではなく、現場の状況に応じて適切な工法を選択する事が一番重要です!
此方の現場は、私が担当しております
記事内に記載されている金額は2021年03月05日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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