サイディングの劣化をふせぐ
シーリング材(コーキング材)の用途は、サイディング壁などのひび割れを防ぐ役目があります。サイディング壁は、サイディングボードを外壁下地に貼り付ける工法で施工するのが特徴です。サイディングボードは硬くて薄い為、気温の変化で膨張したり、地震の揺れなどで負荷がかかったりすると、ひび割れや破損を起こす可能性があるのです。その為、「目地」と呼ばれる隙間にシーリング材(コーキング材)を充填しサイディング壁への負荷を軽減して不具合を防いでいるのです。
固定する役割に
屋根工事では、屋根の棟板金が飛んでいかないように釘で固定するのですが、釘を打ち込んだところに、シーリング材(コーキング材)を打つと飛散防止に役立ちます。また、瓦のズレを補修する際に、シーリング材(コーキング材)を接着剤として使用する活用方法があります。
雨漏りの応急処置に
雨漏りが起こってしまってる場合、劣化箇所をシーリング材(コーキング材)で埋める事で応急処置ができます。雨漏りの原因になりやすい劣化症状は、
・金属屋根の穴あき・屋根や外壁のひび割れ・天窓やサッシ廻りのシーリング(コーキング)の劣化・破損 などがあげられます。
屋根瓦の補修作業
Before
After
サイディング外壁の補修作業
こちらは、サイディング外壁の目地をシーリング材(コーキング材)を充填するところですね。まずは、キレイに清掃してから目地以外にシーリング材(コーキング材)がつかないように、マスキングテープを貼ります。
こちらのシーリング材(コーキング材)は、2成分形の種類になります。硬化剤を混ぜて反応硬化させます。
充填した後は、ヘラで均しながら綺麗に整えていきます。そして、シーリング材(コーキング材)が整ったら、マスキングテープを剥がします。固まってしまってからテープを剥がしてしまうと、充填したシーリング材(コーキング材)が、剥がれてしまう恐れがある為、綺麗に均した後乾く前に剥がします。
シーリング材(コーキング材)の種類
シーリング材(コーキング材)には種類があります。
1成分形シーリング材
1成分型は、空気中の水分と反応して表面から硬化する湿気硬化型が主流です。
シリコーン系、変成シリコーン系、ポリウレタン系、シリカアクリレート系、アクリル樹脂エマルション系、ブチルゴム系、油性コーキング系があります。
2成分形シーリング材
2成分形は、基剤と硬化剤が反応して硬化する混合反応硬化型で1成分形に比べて、2液系コ―キングガンや、撹拌機が必要になりますが、硬化速度のコントロールがしやすくなります。
変成シリコーン系、ポリサルファド系、ポリウレタン系、アクリルウレタン系、シリコン系などがあります。
こんな症状はでていませんか??
こちらの写真のような症状は、ブリード現象という症状です。シーリング材(コーキング材)が黒くなることを言います。要因としては、外壁のシーリング材(コーキング材)塗料などには弾性を出すために可塑剤と言われる添加物が含有されています。輪ゴムなどにも同じ可塑剤が使用されています。輪ゴム程塗料が伸びる訳ではないですが、ある程度柔軟になる事でコーキングの昼と夜の熱の差によるサイディングボード等による、膨張・収縮の動きに対応する事が出来ます。この弾性を出す働きのあるシーリング(コーキング)内に含まれている可塑剤という添加物が時間の経過とともにコーキングの内部からその上に覆ってある塗料面にゆっくりと移行し、にじみ出る事で黒いシミの様な形で、シーリングの上面にある塗装面が汚染されます。こういった症状の事をブリード現象と言います。
ブリード現象がでると、美観が損なわれてしまうという事。本来ある塗料の耐久性が低下してしまい、劣化が急激に早まってしまい、塗り直しが短期間で必要となってしまいます。
しかし、ブリード現象が起こってしまった後は、黒く変色したシーリング(コーキング)を全て剥がしたうえで塗装します。すでにシーリング(コーキング)は、劣化してしまっているのでコーキングの最充填する為塗装をするより、費用がかかってしまいます。 また、ブリード現象を放置してしまうと変色が外壁の塗装にまで広がる可能性がある為、可能な限り早期に補修する事をお勧め致します。
記事内に記載されている金額は2021年03月13日時点での費用となります。
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