寿命を迎えると怖いもの
寿命を迎えるのが怖いものがあります。その中の一つが水道管です。昔の水道管は鋼管といって鉄が使われているため、放っておくと管の中が錆てしまい、いずれ水漏れ事故を起こしてしまう可能性があります。
一般的には「硬質塩化ビニルライニング鋼管」といって、鋼管に水が触れて錆びないよう管の内部にビニルの膜を張ったものが使われていますが、現場で管を繋ぐ継ぎて部分などが弱点となりやすく、内部が腐食してしまいます。水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の耐用年数は40年(WPS日本水道鋼管協会小径管部会公表データより)とされていますが、実際には継ぎ手部分などからの漏水事故は早ければ30年程度でも起こる可能性があります。
90年代から継ぎ手の改良によって腐食問題の改善
90年代から継ぎ手の改良によって腐食問題は改善されましたが、現場での施工技術が必要などの課題も残りました。そんな鋼管にとって代わり、2000年代からは樹脂管が主流になりました。樹脂なので錆びる心配もなく管自体が曲がる為、継ぎ手を大幅に減らすことができます。又継ぎ手の接続方法もワンタッチの為、現場の施工技術に左右されることなく漏水に対する信頼性が大きく向上しました。
樹脂というと耐久性が心配なところですが、現在樹脂として主流になっている架橋ポリエチレン管の耐用年数は、75度の使用条件で55年と推定されています。(架橋ポリエチレン管工業会公表データより)50度以下の使用なら期待寿命は100年というデータもあります。これだけ長寿命な材料なら鋼管の漏水リスクに怯えながら耐用年数ギリギリまで使用するより、いずれ交換しなければならないなら早めにすべての水道管を樹脂管に交換してしまった方が、それ以降ずっと安心して暮らせるというメリットがあります。
交換するタイミングは?
樹脂管に交換するベストなタイミングは、お風呂をユニットバスに交換するときです。交換は基本的に床下に潜って作業を行いますが、お風呂の下は潜れない場合があり、仮に潜れたとしても狭くて作業がしにくいためです。自宅の水道管が樹脂管なのか鋼管なのかわからないという方は、一度台所か洗面所にある床下の点検口を開けて覗いてみてください。床下に水色と赤(ピンクやオレンジもある)の緩やかに曲がる管が見えればすでに樹脂管が使われているという事です。もし金属の管しか見えなければ水道管は鋼管の可能性が高いので樹脂管への配管更新を検討するのも良いでしょう。
在来浴室からユニットバスへの改修とは
既存の浴室を解体・撤去し新しくユニットバスを設置する方法になります。これによって床段差の解消、浴室の断熱化などをかなえる事ができます。在来浴室は壁や床のタイルの下地に防水層があり、この防水層の劣化によって構造材が水に濡れシロアリも寄せ付けてしまうリスクが高まります。ユニットバスに変更することで、水漏れがしにくくなりシロアリ対策にもなります。工事は浴室をすべて撤去した後、床下に土間コンクリートを打設し、その上にユニットバスを設置する事になります。水道管(鋼管)を樹脂管へ更新を同時に行うと作業がしやすく余計な工事費も抑える事ができます。ユニットバスの寿命は20年~30年程度です。次回以降はユニットバスを交換するだけなので、費用は抑えられます。
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