軒天の欠落
排水口部分
欠落した軒天の上にある樋の排水口が泥でかくれて解りませんでしたがようやく泥をかき分け発見しました。相当量の泥が溜まっていました、長期間放置していた感じです。雨水が流れる程度には掃除はしておきました。樋が詰まるのはよくあるケースです。少なくても2年に1回位は樋の掃除をする必要はあります。自分で出来ない場合は業者に頼むといいでしょう。
鉄部の錆
空き家になって何年経過しているのか分かりませんが鉄製の面格子が錆びています。ペンキで仕上げる事になりますがここまで放置されると下地処理に相当時間が掛かります。鉄部のペンキ塗りは下地処理が大事な工程になります。大変な作業になりそうです。
木部部分の劣化
木部も劣化が激しい状態です。木部はペンキが剥離すると腐蝕するのでそうなると取り替えになります。状態的にはなんとかペンキ塗りで対処できそうです。ここまで放置すると改修時には費用が高くなりますので早めに相談してもらった方が得策です。木部はメンテナンスに費用がかかるのでこの機会に材質をアルミなどの手入れ不要のものに取り替える事を検討するのも有りですね。
屋根の点検
右側の写真は、シングル瓦がちぎれたようになっています。原因は分かりませんが台風の影響かもしれませんね。シングル瓦は重なり部分があるのである程度は耐える事が出来ますが長期間は難しいでしょうね。
◆アスファルトシングルの経年劣化サイン◆
・表面の塗膜の剥がれ
・剥がれや浮きの症状
・藻や苔が生えると、美観を損なう
定期的なメンテナンスでこういった症状を予防する事ができます。
◆アスファルトシングル瓦の耐用年数◆
アスファルトシングル瓦の耐用年数は、一般的には約20年から30年程になります。
ただし、立地条件や気候条件などによっては耐久年数が異なる場合があります。
交換の時期に関しては、劣化症状によって異なっていきます。上記のような劣化サインが出てくると
交換の検討をする事をオススメいたします。
必要のない釘
シングル瓦は釘で止めていきますが必要のない所に釘が見えます、何のためか分かりませんね。本来釘は重なり部分に打つので見える事は有りません。見える所に釘があるとそこから雨水が侵入する恐れがあり危険な状態です釘も錆が進んでいますので長期間この状態だったようです。
建物内の軒樋
こちらの建物の軒樋は外部にあるのではなく建物内に内蔵されています、まれに見る構造です。外観重視の設計だと思いますがリスクが高いと思いますね。樋は立地条件にもよりますが木の葉や泥が溜まり定期的に掃除をしないと詰まる事がよくあります、この建物の構造では樋があふれると躯体部分に雨水が侵入してすごく危険状態になり雨漏りに繋がりますので小まめな樋掃除が必要です。大屋根部分の樋は今の所、正常に機能しているようです。
〇まとめ〇
シングル瓦の寿命は約35年と言われています。こちらの建物の築年数はまだお聞きして居ませんが見た感じでは35年位だと思いますので今回は葺き替えの提案をした方がお客さまにとって得策だと思います。室内はまだ見ていませんがこの大屋根の状態では雨漏りがしている可能性が高いですね。
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