外壁の塗り替え時期
◆外壁塗り替えの見分け方◆
大阪市内では建物の周りは30cm~40cmの間隔しかない建物が多数建っています。今回の現場調査はお隣の建物が最近解体してしばらく空き地になるようでこの作業しやすい機会に足場を架設し外壁の塗り替えを計画しています。私たち業者としても広い場所での工事は有り難い事です。作業も効率よく進むので有り難い話ですね。この建物は築40年で今まで2回外壁塗装を行ったという事で。御主人も高齢でこれが最後の塗り替えになるだろうと冗談まじりに話しておられました。鉄骨ALC造なので目地、サッシ廻りのシーリング打ちが必要になりますので普通のモルタル外壁に比べると費用は割高になります。現場調査の結果外壁を手で触るとチョーキング現象がおこっていますので丁度塗り替えの時期に来ています。
シーリングについて
◆ALCの外壁にはなぜシーリング打ちが必要か?◆
ALC板とはセメント、生石灰、珪石などを高温の蒸気をかけ凝固させた板状のものです。軽量気泡コンクリートとも呼ばれています。スエーデンで最初に開発されたと言われています。内部に無数の気泡があり耐火性、断熱性に優れた材料です。厚み、柄、大きさも種類は豊富にそろっています。主に鉄骨の下地にビス止めで施工していきます。一番多く使われているのが60cmX3m厚み10cmの物です。1枚ずつ鉄骨に止めていきますので継ぎ目がどうしても発生することになります、そのままだと隙間から建物内に雨が侵入します。雨水の侵入を防ぐためにシーリングを打って防水する必要があります。シーリング材も10年前後で弾力がなくなり建物の揺れなどでひび割れします。そこから雨水が侵入する可能性が高まります。そういった理由からALC板にはシーリング打ちは絶対必要になります。本体も気泡だらけのコンクリートなので塗装で防水が絶対条件になります。そんな理由からALC板は塗装とシーリング工事は一体化していると言っても過言ではありません。
見落としがちな場所
◆見落としがちな施工部位◆
ALC板の場合最も重要な作業がシーリング打ちになります。縦横の目地はもちろんサッシ廻りもシールを打つ必要があります。そして忘れがちな場所が基礎と外壁との取り合いです。この部分も雨が滞留しやすい場所になるので雨漏りの多い箇所になりますので注意が必要です。この部分も忘れずにしっかりシーリングを打つことです。基礎内部に雨水が侵入すると建物が湿気の影響を受けシロアリ被害や構造体に悪影響を与え建物の耐久性にも問題が出てきます。建物を湿気から守る事がシーリング打ちの重要課題とも言えます。そしてもう1つ気を付けてほしい箇所が樋の受け金具足元です。この部分は外壁に直接打ち付けています。金具の足元から壁内に雨水が侵入した事例も有りますのでこの部分もシーリングを打つことをお勧めします。きめ細かい配慮が建物を雨漏りから守ることに繋がります。
シーリングの役割
増築部は
◆増築部との取り合いにご注意◆
10年位前に増築をしたそうです、増築部分は金属サイデイング貼りになっています。既存建物との取り合い部分に隙間が見えます。雨が入る可能性が有り危険な状態です。今の所雨漏りはしていないようですが気が付かない程度の雨水は侵入していると思います。コーキング材で塞ぐ必要があります。増築の場合外壁を既存外壁と違う材質で施工する場合は隙間が出ないように工夫する必要があり防水に配慮することが大事です。増築工事は既存建物にとって負荷がかかる場合が多いので慎重な施工が求められます。
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記事内に記載されている金額は2023年11月22日時点での費用となります。
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